うさりく先生の陸上教室

 

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マラソン・ロードレースでの給水などについて ~その2(陸王)~

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ラソンやロードレースなどの道路競走では水やスポンジおよび飲食物供給所(給水所)が設けられ、スペシャルドリンクと呼ばれる選手自身が持ち込む飲食物を給水所に置くことができることを先の記事で書きましたが、今回はその飲食物(スペシャルドリンク)に関することです。(2017年12月まで放映されたTBSドラマ「陸王」でも見られたシーンも関係します)。
2018年度ルール改正に伴う追記、削除があります(赤字部分、打消し部分) 

    

  

 

先の記事、 

www.usariku.com

 

 

日本陸上競技連盟競技規則の道路競走に関する規則(2017年度版)には次のような記載があります(関係部分抜粋)。

〔国内〕  競技者が他の競技者の飲食物を摂った場合、審判長は、それが1回目の違反であれば警告とすべきで、2回目の違反があった競技者は失格させる。失格となった競技者は速やかにコース外に出なければならない。

この記載、実は訂正があります。

「摂った」は摂取することですが、この部分は、奪い取るの「取る」が正しい表現です(日本陸上競技連盟担当者確認済み)。

供給所のテーブルに置いてある選手が持ち込んだ飲食物(以下「スペシャルドリンク」)を取ることの記載です。

スペシャルドリンクが置いてあるテーブルには看板(国際大会などでは国別に置いてあり国旗付きの看板であるときもあります)などが設置され、選手に自分のスペシャルドリンクがどこにあるのかわかるようになってます。

また、選手は自分のスペシャルドリンクの容器に自分のものだとわかるように装飾物などを付けることもあります。

上記の規則(ルール)は、そのスペシャルドリンク「テーブルに置いある他の選手のスペシャルドリンクを取る」行為のことです。

それを1回行うと警告2回行うと失格ということです。

2017年12月に最終話を迎えたTBSドラマ「陸王」で選手同士がスペシャルドリンクを渡す場面があり、その行為が違反行為ではないかという話題がインターネット上にもありましたが、違反ではありません。

ルールには選手間の受け渡しが違反行為であるという記載はありません。

 

2018年度規則(ルール)改正で次のような記載になりました。

〔注意〕 飲食物や水、スポンジをタート地点から持ってきたり、主催者が設置した供給所で受取っている限りにおいては、競技者はそれらを他の競技者から受取ったりあるいは手渡してもよい。
但し、ある競技者が一人または複数の競技者にそのような方法で繰り返し飲食物の受渡しを行う場合は、規則に違反した助力と考えられ、警告を与えたり失格としてよい。

選手間での受け渡しは違反行為ではないのですが、ルールの太字部分、ある選手が繰り返し行うことを規則違反、助力とみなし、警告や失格としてよいとなりました。

ここからは想像ですが、その理由を考えてみました。
テーブル上のスペシャルドリンクを取る際は、他の選手との接触、転倒などの可能性も多く、テーブルに近い位置に移動し、時には速度を落とさなければならないこともあります。走るペースを乱されることになることも。
このようなことを回避するため、例えば同じ所属の選手間で特定の選手にはドリンクをテーブルから取らせず、他の特定の選手が代わりに取り、自身で取らない選手に渡すことが行えます。自身で取らない選手はペースを乱さず、選手間の接触や転倒のリスクも減ります。つまり、ある特定の選手に良い結果を出させるために、他の選手が意図的に協力できてしまします。
このような行為を禁止するためにできたのがルールの太字、但し書きの部分ではないかと想像します。
あくまでも想像ですが・・・

※赤字部分、打消し部分:2018年度ルール改正に伴う追記や削除箇所 

 

 

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