うさりく先生の陸上教室

 

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リレーのテイク・オーバー・ゾーンが30mになります!

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リレーのバトンパスが行えるテイク・オーバー・ゾーンが2018年度のルール改正で20mから30mになります(種目が限られます)。
2018年3月6日、一部訂正・追記(赤字部分)、打消し 

    

 

 

4×100mリレー4×200mリレーメドレーリレー第1走者と第2走者間、第2走者と第3走者間(第1走者が100mで第2走者が200m、第3走者が300mの場合)のテイク・オーバー・ゾーンバトンパスが行える区間の長さが20mから30mに変更されます。

この変更、屋外で行われる競技会の場合でのことです。室内競技のリレー(4×200mリレー)では変更ありません。

メドレーリレーの第3走者と第4走者間(第3走者が300mで第4走者が400mの場合)、4×400mリレー、それ以上の距離のリレーでは20mで変更ありません

また、4×200mリレーで第3走者の途中からレーンがオープンになる場合は、第3走者と第4走者間のテイク・オーバー・ゾーンは20mのままでかわりません。

つまり改正前のルールにある、テイク・オーバー・ゾーンの前10m以内のところから走り始めてもよい加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)がある場合にそこでもバトンパスを行って良いことになります。

ルール改正に伴いトラック上のマーキング(ラインなど)もかわります。
次の図、左側のものが右側のようになります。

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ただし既存の競技場は新しい位置にテイク・オーバー・ゾーン入口のマーキング(ラインなど)がありません

直ぐに対応できない場合は改修工事などを行う際に変更していくことになります。

新しくマーキングされていない競技場では、変更されるまで加速ゾーンの入口の助走マーク(通称、ブルーライン)がテイク・オーバー・ゾーンの入口です。

 


テイク・オーバー・ゾーンが30mに変更、国際ルールでは既に2017年11月1日より適用されています。

日本では2018年2月の日本陸上競技連盟の会議で最終決定、2018年4月から適用される予定で手続きがすすめられています。

日本でも2018年度から適用されます。

 

 

次の記事はリレーのバトンパスや加速ゾーンに関することが書かれていますが、中には20mの時の記載がありますのでご注意ください。記事に出てくる加速ゾーンはなくなります。 

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ではなぜ30mになったのか。

まずバトンパスが正しく行われたかの判定をより正確にするためです。

バトンの受け渡しの際、競技役員は加速ゾーンとテイク・オーバー・ゾーンそれぞれの入口を見なければなりません。加速ゾーンの入口では、次走者が走りだすときに加速ゾーンの入口の助走ライン(ブルーライン)よりスタート方向のトラック上に足がでていないかなどを、テイク・オーバー・ゾーンの入口ではテイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されていないかなどを見ています。

規模の大きな競技会ではビデオ判定という映像で録画したものを見て判定することがありますが、まだほとんどの競技会では競技役員が目で見ています。

30mにすることで、競技役員がこれまで2か所を見なければならかった部分が1か所になりますのでより正確な判定が行われることが期待できます。

そしてもう一つの大きな理由はルールが単純になり、選手だけでなく観戦している観客にもわかり易くなるということです。

 

テイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されて失格になることは小中高校生などではよく起きています。受け渡しを行う選手の走力差が大きいとき、次走者の走り出しが遅すぎるとき、走力がないのに加速ゾーン全体を使用しているとき、ルールを理解していないときなどが主な原因だと想像します。
この失格、国際大会ではめずらしいケースですが、2016年のリオデジャネイロオリンピックで起きています。

それに関することは次の記事です。 

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このオリンピックでの失格はレアケース、30mと決める際には国際大会に出場するレベルのチームでは10mの加速ゾーンを超えてのバトンパスが当たり前でルール改正による有利不利はなく、むしろ上記のような理由でメリットの方が多いということになったそうです。

競技役員としての立場、指導者で指導する立場では歓迎されることだと思います。

しかし、選手の走力差があるときなどは戦略(走順)にも影響するかもしれません。例えば前走者より次走者の方がかなり走力があるときには、すぐ受け取ることができ次走者を長く走らせることができるなど・・・


2020年東京オリンピックでは男女混合4×400mリレーの採用が正式決定しました。 

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リレーのテイク・オーバー・ゾーンが30mになることについての最新記事です。
本記事と重複する内容もありますが、ご確認ください。 

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  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain