うさりく先生の陸上教室

 

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競技会に申し込む時のリレーのメンバーと当日起用できるメンバー

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競技会でリレーに出場するにはリレーの申し込みメンバーを決めますが、競技会により申込時のメンバーと当日起用できるメンバーの扱いが異なることがあります。

 

 

 

大会要項に、例えば、

リレー競技において、当日のチーム編成は申し込んだ6名以内からの4名とする。
同一団体から複数のチームを申し込んだ場合、チーム間で競技者の移動は出来ない。

リレーのメンバー変更については申し込み時のメンバーの範囲内とする(第170条10項は適用しない)。 

というような記述があるときは、申し込んだメンバーから実際に走る4名を決めなければなりませんし、もし当日この申し込んだメンバー内に走ることができない選手が出て、4名そろわなくなったなら欠場することになります。

申し込みの際にだれをエントリーするか、何名エントリーするかが重要になります。

上記のようなリレーのチーム編成やメンバー変更に関する記述がない公認大会では、ルール第170条10項が適用されます。
上記の例の「第170条10項は適用しない」という部分に関係することです。

そのルールとは、

第170条 リレー競走
10. リレーメンバーが走ることができるのは1区間だけである。リレーチームの編成メンバーは、どのラウンドにおいてもその競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技者であれば出場することができる。ただし、本連盟の公認競技会では、どのラウンドにおいても出場するメンバーのうち少なくとも2人はリレーに申込んだ競技者でなければならない。最初のラウンドに出場した競技者は、その後のラウンドを通して、2人以内に限り、他の競技者と交代することができる。この規則に従わなければ、チームは失格となる。
〔国内〕1  申込みのときのチームの編成は、原則として6人以内とする。
2 交代とは、一度出場した競技者が他の競技者と代わることであり、最初のラウンドにおいてリレーに申し込んでいない競技者が出場する場合は交代とは見なさない。
3 前のラウンドに出場した競技者が一度他の競技者と代わり、再びリレーチームに戻る場合は、新たな交代競技者数には加算しない。

というものです。

最初の「リレーメンバーが走ることができるのは1区間だけである」は例えば同じ人が1走と2走の2区間は走ることができないという当たり前なことですが、やはりルールで定めておかなければならないことです。

それ以降の記述、中でも「その競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技者であれば出場することができる。」の部分と「メンバーのうち少なくとも2人はリレーに申込んだ競技者でなければならない。」の部分では、その競技会でリレー種目に申し込んでいない選手2名までをリレーのメンバーに加えることができるということです。

例えば、100mに申し込んでいる選手がいた場合、その選手はリレーのメンバーとしてリレーに申し込みを行っていなくても、リレーのメンバーに加えることができるということです。

競技会当日、リレーを走る4名のメンバーを決め、定められた時刻までにオーダー用紙を提出しますが、そのオーダー用紙の右側にリレーに申し込んでいない選手を起用する場合にその種目などを記入する欄がありますので必ず記入します。次のオーダー用紙の見本の赤枠内です。

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時々この枠に、リレーに申し込んでいる選手の他の種目のことまで記入してオーダー用紙を提出するチームがあります。リレーに申し込んでいる選手の時は記入せず提出しましょう。

このルールを上手く利用すれば起用できる選手数が増やせます。
このルールを上手く使って申し込みを行っているケースは増えてきました。

公認大会において、誤った編成でオーダー用紙を提出してくることがあります。
最近数回目にした例です。同じリレー種目に同じ団体・所属のチームが複数申し込みできる場合にチーム間の選手の移動を行うことです。これは公認大会では行えません。
日本陸上競技連盟の見解は、同じリレー種目に同じ所属・団体から複数チーム申し込みを行ったときは、そのリレー種目内では異なる所属・団体のチームという扱いになるためとのことです。


このルールが適用されないとき、「申し込んだ6名以内からの4名」「申し込み時のメンバーの範囲内」というときにリレーには申し込んでなく他種目に申し込んでいる選手をリレーメンバーに起用してくることもあります。

このような誤りでオーダー用紙の再提出となったとき、提出締切時刻に遅れれば欠場扱いになります。

オーダー用紙の提出を行うのが選手や生徒などの場合、監督がすぐ見つからないということがあります。再度監督の署名が必要になることですので慎重に。

しかし記録会等の小規模競技会では、できるだけ多くの選手にリレー競技出場の機会を与えてやりたいという考えから、4人ぎりぎりのメンバー構成で多くのチームをエントリーする団体もあり、第170条10項の適用でチーム間のメンバー変更を一切認めないとすると、当日出場できない選手がでた場合はそのチームの全員が出場の機会を失ってしまうので、何とかしてほしいという要望が日本陸上競技連盟にはあるそうです。
そのような競技会での最終判断は主催者側の決定であり、上記の日本陸上競技連盟見解を基本としながらも主催者があらかじめリレーのメンバー変更に関するローカル・ルールを設定して、申し込み時に周知徹底しておけば問題はないとされています。
ただし、最初のラウンドでチームが組めなくなったメンバーがどこかのチームに加わることを認めたとしても、前のラウンドに出場して敗退したチームのメンバーを次のラウンドに進出する他のチームに加えることは認めるべきではないとされています。

主催者がチーム間のメンバー変更を認めることを申し込み時に周知徹底していない場合はチーム間の変更は行えないことになります。


リレーの申し込み、当日起用するメンバーを決めるのに苦労するケースはよくあります。

ルールを上手く利用し、起用できる選手の選択肢を増やしておくのも策です。

間もなく始まるインターハイのスタートリストが公開されています。明らかにルール第170条10項を適用すると思われるエントリーもあります。

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