うさりく先生の陸上教室

 

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練習場使用に当たっての注意事項

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競技会で選手はウォーミングアップ(練習)を行いますが、その練習に関する注意事項などが、競技注意事項や競技会によっては練習だけに関する資料に記載されていることがあります。とっても大切な内容です。

 

 

 

 

平成29年度関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会(以下「関東新人大会」)が、10月21日、22日に開催され、参加校の引率スタッフとして大会前日から3日間の遠征に参加してきました。

この大会は、関東8都県の予選会で選抜された各都県各種目3名、3チーム(開催地のみフィールド種目は他に3名)の高校1,2年生が出場します。

今年の会場は東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場です。

この競技場にはトラックがある補助競技場(サブトラック)がありません。

雨天走路もありません(雨天走路:スタンド下など雨天でも利用できる走路)。

同様に補助競技場がない陸上競技場は全国各地にあると思いますが、現在東京都にはトラックが整備された補助競技場が併設されている陸上競技場はひとつもないのです。

今大会では隣接している球技場を補助競技場として利用できるようにしていました。しかし全面人工芝の競技場で陸上競技のスパイクを履くこともできません。

そこで競技実施中でも本競技場(実際に競技が行われる競技場)の第2コーナーからバックストレート直線部分を練習に開放します。

その本競技場、補助競技場での練習については「練習場使用に当たっての注意事項」という3ページの資料に、練習日程や注意事項として、いつどこで何の練習ができるということが細かく記載されています。

関東新人大会では前日(20日)も本競技場が使用でき、前日の12時から13時の時間帯、本競技場のトラックは全面がリレーのバトン練習のみに使用できるというものでした。

通常リレーのバトン練習を中心とした練習時間でも2レーン程度は他の練習に使えることが多いものです。

大会関係者の話では、大会初日の最初の競技が4×100mリレーの予選、レーンを限定すると実際に競技で走るレーンでバトンの練習を行えるチームと行えないチームがでるため、公平性を重視し全面リレーのバトン練習としたようです。

でも、他の競技に出場する選手にとってはトラックでの練習ができない時間帯でもあります。

その時間帯に見ていると、予定通りに練習が行えていない選手やチームもいる様子、リレーのバトン練習にしかトラックは使用できないのに異なることを行い、競技役員からやめるように注意を受けている選手やチームが多数いました。

また、大会初日の朝は8時40分から開会式が行われるため、8時30分から9時までの間、本競技場のトラック全面とフィールド競技が実施される競技区域内での練習が行えません。これも「練習場使用に当たっての注意事項」に明記されています。

この日最初の競技開始時刻は10時、8時30分から9時の間はウォーミングアップを行いたい時間です。
そのため普段の東京都大会(都大会)などでは使用しない、隣接の球技場を補助競技場として開放しているのです。

ですが補助競技場は人工芝、スパイクが履けません。この日の天候は雨、人工芝はすべります。雨除けの屋根もありません。

選手は本競技場のトラックで練習したいと思うでしょう。

やはりこの時間帯に本競技場のトラックで練習しようとしている選手やチームがあり競技役員に練習を中止させられていました。

では、この時私が引率した選手はどこで練習していたか・・・

実は本競技場で練習していました。

バックストレートのトラック外側には跳躍(走幅跳三段跳棒高跳)のピットがありその助走路を使っての練習です。

この場所は今大会では競技に使用されません。
「練習場使用に当たっての注意事項」にもこの場所のことは一切記載がありません。
当然、競技役員に使用できるか確認した上での使用です。
近くに雨風にあたらない場所もあります。
引率した選手のウォーミングアップは予定通り済ませることができました。
 

「練習場使用に当たっての注意事項」は今大会独自に定められた練習に関するルールです。守らなければなりません。

この関東新人大会の「練習場使用に当たっての注意事項」は大会の関係書類のひとつとして事前にインターネット(関東新人大会特設サイト)で公開されていました。

競技日程(タイムテーブル)を気にする選手は多いようですが、練習に関する資料(記載)も重要なものです。

普段の競技会から競技注意事項、練習に関する資料がある場合はそれらをよく読み馴染んでおくようにしましょう。

せっかく得た出場権、ウォーミングアップ不足でベストパフォーマンスが発揮できないというのはもったいないことです。

 

 

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