うさりく先生の陸上教室

 

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自転車の走行、ルールを守り譲り合いの気持ちを ~マラソンや駅伝など~

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いよいよ駅伝、マラソン、ロードレースの本格的なシーズンです。毎週どこかで大会が開催されていますが、そこで起こるトラブル、自転車の走行について。

 

     

 

年に何回か、マラソンやロードレース、駅伝の主催者として運営に関わりますが、そこでよくあるトラブルがあります。自転車の走行です。

テレビで放映しているようなマラソンや駅伝は国道や都道府県道、市道など(以下「一般道」と言う)を交通規制し、自動車やオートバイだけでなく歩行者、自転車などが通行できなくなります(1車線や片側車線のみの規制、一部横断可能箇所などはある)。

ときどき「町内マラソン大会」といった規模の大会でも白バイが先導し交通規制をしていることもあります。

他にマラソンや駅伝が開催される場所として多く使われるのが「河川敷道路」です。

写真のような光景です(写真はスタート直後)。

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一般道は国土交通省や各自治体が管理していますが、大きな河川、国土交通省が管理している河川敷道路は「緊急用河川敷道路」と呼ばれる、地震等災害時に物資等を輸送するための道路です。

普段は一般の人がジョギングや散歩、サイクリングなどに使用できるようになっています(工事などの事情で通行できない部分もある)。

そこを使用して行うマラソンや駅伝などは、国土交通省から使用許可を得て開催するのですが、いつ緊急時となるかわからないなどにより占有使用ができません

大会開催中にも自転車や歩行者などが通行します。河川敷の施設(野球場やゴルフ場など)に出入りするための自動車が横断することもあります。

本題ではないのですが、まずランナーの皆さんには占有使用ができないコースであることを認識して頂いて、時には横断する自動車のために止まっていただくことがあるということをご理解いただきたいのです。

自動車の横断をさせないと河川敷に入る外の一般道が大混雑になることがあります。
また、河川敷施設の利用者が利用時間に間に合わなくなることもあります。

主催者としては河川敷にある関係施設には、事前に大会開催について説明し、河川敷施設利用者にも伝えて頂くようにお願いしているのです。


ここからこの記事の本題です。

河川敷道路を走る自転車です。

マラソンや駅伝などで使用するため国土交通省から使用許可を得ても道路幅の半分程度は空けることになっているのですが、スタートやフィニッシュ、折り返し地点などではランナーは道路に広がることがあります。

そうなることは国土交通省も理解しており、そのような所では自転車は道路の端などを通行してもらうように誘導し、時には柵やロープなどで通行区分を明確に分けることで通行できるようにします。

大会開催の2週間以上前には、マラソン大会が開催されることの告知看板も河川敷道路の一般道から出入りできる場所を中心に自動車だけでなく自転車でもわかるように各所に立てます。

しかし残念ですが大会を開催すると自転車利用者からランナーが邪魔(じゃま)だという苦情が多数寄せられます。

この緊急用河川敷道路はサイクリングロードではありません

自転車優先ではないのです。

しかも制限速度は一般的に時速20kmです(国土交通省の各河川事務所が制限速度を決めていてほとんどが最高速度時速20km)。

マラソンなどのトップランナーは時速20km前後のスピードで走っています。
つまり自転車の制限速度とほぼ同じ速度です。

そのトップランナーを軽く抜き去るスピードで走っていく自転車が実に多いのです。

 

選手の進む距離と比べると倍以上のスピードの自転車も多数います。

 

確かに河川敷道路は信号の無い距離も長く、比較的道路も整備され、自転車のコースとしても最適なのかも知れません。

 

おまけにマラソン大会などを行っている時は、普段自動車の侵入や自転車の速度を減速(ほぼ停止に近い状態)させるために設けられ閉鎖されているゲートが開いています。

 

普段、ほぼ停止に近い状態にまで速度を落とさなければならないゲートが開いているのを知っていてわざわざそこを狙って走りに来る自転車もあるようです。

われわれが主催者として大会前に距離の計測や既に計測されている5km毎や1km毎のポイント、折り返し地点の確認作業、告知看板の取り付けなどの際には、自動車で河川敷道路を走ることもあるのですが、通行許可を受け、車体には許可車両であることがわかる貼り紙をし、低速度で走るのですが、それをかなりのスピードで抜き去る自転車は多く、ゲートを開けたとき(計測の自転車や自動車が通過直前に開け、通過直後に閉める)に猛スピードで通過しようとする自転車もいます。

自転車は車両です。もし歩行者に接触するなどケガをさせたら大きな事故として扱われます。

もしマラソンなどが行われていないときなどは、子供が自転車に乗る練習をしていたり、三輪車に乗る小さな子供がいるときもあります。

 

全ての自転車がこのような危険な走行をしているわけではありません。

ルールやマナーを守り走行している自転車もあります。

マラソンや駅伝などを開催することでルールやマナーを守って走行している自転車にはランナーを気にして頂いたりなどのご迷惑をお掛けすることもあり、ご理解ご協力には感謝しています。

しかしルールや譲り合いの気持ちを持たない自転車にはかなり困惑しています。

国土交通省もこのルールを守らない自転車が絶えないことには頭を痛めているようで、以前テレビで取り上げられたこともあります。

事故が起きてからでは遅いのです。

お互いにルールやマナーを守り、譲り合いの気持ちを持って、ランナーは大会に臨み、自転車は走行してもらいたいものです。


私が関わることがあるマラソン大会などは河川敷道路の使用許可を得、要所に競技役員を配置し、規模によっては交通整理のためのガードマンも配置します。コース上を所管する消防署の協力も得て救急車や消防車を配置してもらうこともあります。

しかし、中には河川敷道路の使用許可を得ず、消防署にも協力を求めず、コース途中に関係者を配置しないマラソン大会なども多数あります。
マラソン大会などに参加をする方は十分注意してエントリーするように。

 

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