同時に2種目以上の競技に出場する時は必ず申し出ましょう。競技会によっては書面の提出が必要な場合もあります。
競技会で同時にトラック競技とフィールド競技あるいは2種目以上のフィールド競技に出場する選手が、後から招集(点呼)が行われる競技の招集完了時刻までに招集に来ないで遅れて来る、あるいは招集を受けずに競技場所に行くことがあります。
これは招集を招集完了時刻までに受けていないことになるのですが、ほとんどの選手が他の種目に出場していたことを理由にします。
そのようなことは関係ありません。招集完了時刻までに招集を受けなければ競技に出場できません。欠場となります。
しかし、他の競技に出場していて次の競技の招集に行けないときがあるのは事実です。
そこで競技会によっては、そのような時、定刻、例えば最初の種目の招集開始時刻前までに「2種目同時出場届」などと呼ばれる用紙を記入し招集所に提出するなど、書面で申し出る(提出する)ことを義務付けていることがあります。大きな規模の競技会で多いことです。
書面の提出がない競技会では、先に招集を受ける競技の招集の際に、他の競技に同時出場することを招集所の競技役員に申し出ます。
つまり、後から招集が行われる競技の招集を書面や申し出で先に済ませてしまうのです。
この時、後から招集が行われる競技のナンバーカードや腰ナンバー(トラック種目、この時渡されることが多い)、スパイク、ユニフォームなどを確認されることがありますので通常の招集と同じ準備をしていきましょう。
招集を受けたか否かは選手の出場の意思を確認するだけでなく、競技運営上にも必要な情報です。
ルールに、
競技者が、同時にトラック競技とフィールド競技あるいは2種目以上のフィールド競技に参加する時には、審判長は1ラウンドに一度、走高跳および棒高跳で各試技に一度、競技会に先立って決めた順序によらないで、その試技を許すことができる。もし、競技者がその後の特定の試技に不在の時、その試技時間が過ぎれば、パス扱いとなる。
〔注意〕 4ラウンド以上の試技が行われる競技会では、最終ラウンドで異なる順序で試技を行うことを認めてはならないが、それ以前のラウンドでは認めることができる。
〔国内〕 走高跳および棒高跳においては、事前に申告し無効試技扱いとすることができる。
という記載があり、同時に複数競技出場する場合、フィールド競技の試技順などを変更してもらえることがあるからです(競技規則第142条3確認のため)。
トラック競技が先に開始される場合は、トラック競技終了後ただちにフィールド競技の競技場所に移動し、移動してきたことを競技役員に申し出、また、フィールド競技の途中でトラック競技や他のフィールド競技に出場するときは、フィールド競技の競技開始前にフィールド競技の競技役員にその旨を申し出ます。
フィールド競技の途中で他の競技に移動するときや他の競技から戻ってきたときにも競技役員に伝えます。
伝えずに出て行く、戻ってきているといことがないように。
選手の試技順になってその選手がいない、どうやら他の競技に行ったようだなんてことがよくあります。その様なことがないように必ず競技役員に伝えます。
フィールド競技からトラック競技に移動するとき、腰ナンバーを付け、跳躍種目でナンバーカードを胸と背中の両方に付けていないときは両方に付けるのを忘れずに。
実はこのような選手結構います。ナンバーカードや腰ナンバーを取りに遠くまで行くことになる選手もいます。時間がなく競技の前に走らなければならないことも。このために競技開始時刻に間に合わなければ欠場となることもあります。十分注意してください。
トラック競技で組数が多く、後の方の組で競技に出場する場合、次の競技の招集までに時間があるようにみえても、実際にはほとんど時間がないことがあります。
フィールド競技は競技が終わる時間がはっきりしません。遅くなり次の競技の招集時刻になってしまうことがあります。
もしそうなりそうだと思われるタイムテーブル(競技日程)のときは先の招集の際に招集所の競技役員に確認しましょう。
ただし、明らかにはなれた時刻の競技、例えば一つ目の競技が午前中で次の競技が夕方などというときに、2種目に出場すると招集所に申し出て来る選手がいます。これは受け付けてもらえません。
2種目以上が同時に重なるときです。その日に2種目以上ではありません。
招集は余裕を持って、2種目以上同時に出場する選手もきちんと上記のような招集の手続きを。