リオデジャネイロオリンピックや世界陸上ロンドン大会での陸上競技場に見慣れないラインがメインストレート上にありました。
リオデジャネイロオリンピックや世界陸上ロンドンなどが開催された陸上競技場のメインストレート上に引かれていたライン、次の写真の黄色矢印が指すライン、日本の競技場では見かけません。※日本に1か所もないかは未確認、写真はイメージ(合成写真)です。
何のラインでしょう?
即答できる人はかなりの陸上競技通です。
ラインの少し左側の1レーンから5レーンまでに引いてあるラインは4×400mリレーの第3、第4走者のテイク・オーバー・ゾーンの入口、右側の数字右横のラインはフィニッシュラインです。
4×400mリレーの第3、第4走者のテイク・オーバー・ゾーンの入口からフィニッシュラインまでの距離は10m。
見慣れないラインはフィニッシュラインまではそれ(10m)より少し短く、弧(こ)を描いています。
このライン、1レーンではフィニッシュラインより 9m344 スタートライン寄りにあります。
400mトラック4周と9m344で1609m344、これは1マイル、このラインは1マイル競走のスタートラインです。
メートル法を採用している日本では馴染みがありませんが、ヤード・ポンド法の歴史が深い地域では1マイル競走が行われることがあるのです。
ですからスタートラインがあります。※その地域でも全ての競技場あるとは限りません。
日本で「マイル」と言えば4×400mリレーのことがほとんど。4×400m=1600m≒1マイルだからマイルリレーです。
1マイル競走、きちんと日本記録もあります。
男子が3分58秒89(1996年)、女子が4分34秒81(2002年)。どちらも日本国内で樹立された記録です。
この1マイル競走、地域や時代によっては1500mより盛り上がった競技です。
本記事の写真はイメージ(合成写真)ですが、リオデジャネイロオリンピックや世界陸上ロンドン、今年4月にバハマで開催された2017ワールドリレーズ(世界リレー選手権)の競技場には1マイル競走のスタートラインがあります。
動画サイトなどでこれらの大会で行われたトラック競技を見れば1マイル競走のスタートラインを確認することができますよ。