第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会が10月27日~29日、神奈川県の日産スタジアムで開催されています。4×100mリレーは各都道府県選抜チームです。そのリレーのエントリー(申し込み)に関して。
第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会が10月27日~29日、神奈川県の日産スタジアムで開催されています。
参加資格は次の記事をご覧ください。
その出場対象者の区分は、
・A(中学3年生):14歳以上~15歳未満(2002(平成14)年4月2日~2003(平成15)年4月1日生)
・B(中学2年生):13歳以上~14歳未満(2003(平成15)年4月2日~2004(平成16)年4月1日生)
・C(中学1年生):12歳以上~13歳未満(2004(平成16)年4月2日~2005(平成17)年4月1日生)
です。
4×100mリレーは各都道府県のチームで各区分1名と区分を問わない1名で編成される選抜チームです。
個人種目は学校やクラブチームでエントリー(申し込み)しますが、リレーは各都道府県(この記事に出てくる選手の場合、属する都道府県の中体連)がエントリーします。
ある区分Aの100m(以下「A100m」)に出場する選手が、プログラムのリレーのメンバーに名前が入っていないため、リレーのメンバーから外されたとショックを受けていました。
競技日程はA100mの翌日が4×100mリレーです。
A100mの前日にプログラムを見て知り、ブルーな気持ちで一晩を過ごしA100mの日を迎えました。
でもこれ実は以前記事にした。ルール第170条10項を使っていたのです。
第170条10項については次の記事をご覧ください。
そうです。ルールのその競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技者であれば出場することができるを使ってエントリーしているために個人種目(他の種目)にエントリーしていれば、リレーにエントリーしていなくても、リレーで走らせることはできるのです。
選手がこのルールを知っていたらショックを受けることはなかったでしょう。
競技注意事項にも記載されていますのでルールを知らなくてもそれを読めばわかったかも知れません。
しかし、普段学校やクラブ単位でリレーに出場しているときとは違う各都道府県の選抜チームです。
しかも初めてジュニアオリンピックに出場した選手です。
リレーのエントリ―(申し込み)メンバーを決めた中体連のスタッフは当然ルール第170条10項を知っているのですから、大会前に数回行ったリレーの練習会などで選手にそのことを説明すべきです。
事前に説明されていれば、自分がリレーのエントリーメンバーに入っていなくてもリレーに出場できる(可能性がある)と考え、ショックを受けることはなかったはずです。
私はその選手の親御さんを知っていてA100mに出場する前に親御さんからショックを受けてブルーな気持ちだと聞きました。
当然即ルール第170条10項の説明をし安心してもらいました。選手本人にも即伝えるようにとも。
全中(全日本中学校陸上競技選手権大会)ではこの第170条10項が採用されていますが、この選手が属する都道府県の全中出場が決まる総合体育大会と通信陸上競技大会では、リレー種目に出場できるのは、予選・決勝を通じて、申し込み時に登録された6名以内の選手とする。という独自ルール(この独自ルールを採用している大会は多い)です。
この選手、これまで第170条10項が適用される大会にリレーで出場したことがないのかも知れません。顧問がルールを知らないのかも知れません。
エントリ―に関係した中体連のスタッフにしてみれば毎年のことですが、選手は毎年変わります。第170条10項を使ってエントリーするならば、その時はきちんと説明してほしいと思います。
プログラムのリレーのメンバーに入っていないだけでショックを受けブルーな気持ちになり、個人競技にも影響するかもしれません。
そのような負の要素を取り除いてあげるのも指導者の役目です。
この第170条10項は高校生でも知らない選手は多数います。高校の監督でも使い方を誤っているときもあります。
上手く使えば有効なルールです・・・