うさりく先生の陸上教室

 

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全中、全日本中学校陸上競技選手権大会への道のり

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日本陸上競技選手権、日本学生陸上競技個人選手権大会(個人インカレ)が終わり、高校総体(インターハイ)出場者を決める地区大会も終了しました。全国小学生陸上競技交流大会の各都道府県代表選手選考会も各地で開催されています。そして中学生にとって国内最高の大会のひとつである全中、平成29年度全国中学校体育大会・第44回全日本中学校陸上競技選手権大会への出場を決める大会も各都道府県で既に始まっています。

  

 

平成29年度全国中学校体育大会・第44回全日本中学校陸上競技選手権大会(以下「全中」といいます)は、

平成29年8月19日(土)~22日(火)、
熊本県民総合運動公園陸上競技場 えがお健康スタジアム
で開催されます(19日は開会式のみ)。


2018年(平成30年)度の「全中」関係サイト紹介記事。 

 

全中・出場条件

 

※本記事の内容は平成29年度大会のものです。

 

大会要項では次のように書かれています(一部略)。

都道府県で行われる第63回全日本中学校通信陸上競技大会(以下「通信大会」という。)において,標準記録に到達した者。なお,災害等特殊事情で通信大会が実施できなかった都道府県は,平成29年5月24日(水)以 降,7月31日(月)までの大会で標準記録に到達した者。
都道府県で行われる中学校総合体育大会(各都道府県中学校陸上競技大会)において標準記録に到達した者。ただし,平成29年5月24日(水)以降7月31日(月)までの間に実施した大会とする。競技規定は通信大会に準ずる。
③四種競技は平成29年4月29日(土)以降,7月31日(月)までの間に行われた指定の競技会(通信大会・総合体育大会以外に一つの競技会とする。)において標準記録に到達した者。 競技規定は通信大会に準ずる。なお,四種競技のそれぞれの種目で標準記録を突破しても,単独種目の参加は認めない。
都道府県で標準記録の到達者が10名(男女合わせて)に満たなかった場合は推薦による男女計10名(男女比は問わない)以内の参加を認める。(ただし,一人1種目。四種競技を除く。)また,開催都道府県については,推薦による1名・1チームの参加を認める。(ただし,四種競技は除く)なお,推薦による参加の場合は一人1種目とする。(リレーは除く)

 

都道府県で開催される第63回全日本中学校通信陸上競技大会中学校総合体育大会(各都道府県中学校陸上競技大会)(以下「総体」といいます)で、標準記録に到達することです。

ただし四種競技はこの2大会以外にひとつ競技会を設けても構わないのです。通信大会や総体に出場するために都道府県をいくつかの地域に分け予選会を行っていることが多く、その予選会を四種競技の全中出場権を得るための大会としていることがあります。

リレーに関しては、標準記録ではなく、通信大会、総体の結果で都道府県1チーム(学校単独チーム)を決めます。

大会要項中の④は特例ですので省きます。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 標準記録 

その標準記録は次表のとおりです。

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標準記録到達(突破)方式


標準記録到達(突破)方式でも、大会の指定がなくある期間内で出した公認記録が適用されるなら比較的到達し易いのですが、通信大会と総体の2大会での到達となると、選手のコンディションがいくら良くても、天候などの条件に記録が大きく左右されることがあります。

特に雨や風。雨の中ではウォーミングアップにも苦労します。身体を冷やさない対策 なども必要です。風は言うまでもなく、200mまでの種目では向かい風が吹く場合の影響は大きいものです。400m以上の周回競技でも風が強いと走るリズムを乱され記録が悪い時が多々あります。

逆に天候や風の条件が良く、好記録が多数出ることもあり得ます。

 

 

標準記録到達(突破)方式と勝ち上がり方式


全中
標準記録到達(突破)で出場権が得られますが、インターハイ都道府県を細分化した地域予選、都道府県大会、地区(近畿地区、東海地区など)大会のそれぞれで上位何位あるいは何名が上位大会に進出できる勝ち上がり方式を採用しています。

勝ち上がり方式の場合、上位何位あるいは何名に入ることはものすごくたいへんなことですが、天候の影響はさほど関係ありません。記録到達(突破)ということもありません。
インターハイ本大会に進出する人数も決まっているため、インターハイでの競技日程も変更がほとんどなく、次ラウンド(予選→準決勝→決勝)への進出条件もほぼ決まっています。

ただし、地区により記録のレベル差があり、ある地区でインターハイに進出できなかった選手の記録が他のある地区では進出できる記録であるといったことが起きます。現在それを目の当たりにするのが関東大会、関東は南北に分かれそれぞれからインターハイに進出します。その南北大会は同会場で同日に行われます。

インターハイ本大会でも種目内の記録差が大きくなることがあります。

一方、標準記録到達(突破)では、記録で選出されているためそれより記録が低い選手の進出はありません。ある意味平等な進出条件です。

しかし、標準記録到達(突破)者が多い場合、全中本大会でも予選組数が増え、次ラウンド(準決勝)への進出条件も厳しくなります。大半の選手が予選落ちとなってしまいます。

例えば多い時は1種目100名程度、予選の組数で13組になることもありました。準決勝への進出は各組1着と2着以降記録上位11名の24名です。75名前後が予選で姿を消してしまいました。
インターハイは11地区から6名ずつ、計66名の出場です(種目により異なる場合があります)。準決勝には24名が進出します。

すでに全中の競技日程案も公開されていますが、参加者数によっては変更となる場合もあり得ます。
このような種目については翌年以降標準記録の見直しが行われることがあります。

どちらの方式も良い点、悪い点があり、どちらが良いと決めるのは難しいことです。

全中進出の標準記録到達(突破)方式をインターハイのような勝ち上がり方式に変更するとなると、インターハイへの地区大会のような位置付けの大会を設ける必要も出てきます。

尚、現在は各都府県の通信大会や総体(どちらか一方の場合もある)の結果で進出者が決まる地区大会(近畿大会や関東大会など)も開催されています。その大会は上位大会へつながるものではありません。例えば関東大会の場合、各都県から1種目3名の代表選手が出場し、都県対抗戦としています。これもまた盛り上がる大会です。

 

全中へは標準記録到達(突破)方式、ひとりでも多くの選手に進出してもらいたいものです。

がんばれ若きアスリート!!

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