大会の日の選手は大忙し。お弁当を食べるタイミングが難しく、母たちは何を持たせるか悩むところですよね。
大会に出場する日の選手の一日のスケジュールや、アスリート食の参考書を紹介した記事を前にも書きましたが、また良い参考書を見つけたのでご紹介します。
大会の日のお弁当に限らず、普段からの食事がとても大切だということがどの本にも分かりやすく書かれていて、勉強になります。
ただ、お母さんが頑張りすぎて神経質になってしまうのもどうかなぁと思います。楽しいはずの食事の時間が、お子さんにプレッシャーを与える時間になってしまってはかわいそうです。ゆる~くでいいと思いますし、「一流を目指すのできっちりと!」と思っている方も、あくまでもさりげな~く!がいいですね。
アスリートを支える皆さん、日々のたいへんさはよく分かります。
皆さんの笑顔が選手たちの一番の栄養になるということを忘れずにいてくださいね。
家庭でできる! 勝つためのスポーツ「食」 プロが実践! 試合で活躍したい時、疲れてしまった時、何を食べればよいのか…!?
- 作者: 河村美樹
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2014/02/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
(表紙に記載)
スピード、持久力をあげる食べ物は?
ケガが治りやすい食事って、どんなもの?
コンビニ食材や電子レンジをつかった手軽なスポーツ食は?
<著者の紹介>
河村美樹先生
公認スポーツ栄養士
Jリーグ名古屋グランパスエイト所属の管理栄養士さんです。
サッカー以外でも、レスリング、バレエ、ソフトボール、陸上競技などのジャンルを担当した経験を持ち、各競技で国体やオリンピックの代表選手といったトップレベルから育成年代まで幅広く栄養指導を行ってきました。
「食」の重要性を理解しているのとしていないのとでは、実技におけるパフォーマンスにも、大きな差が出ると書かれています。
スポーツで勝つために!という視点から、日々の食事の重要性や栄養素に関する知識を分かりやすく説明しています。
必要な栄養は年代によってどう異なるのか、とか主食や主菜にはそれぞれどんな役割があるかなど、私たち母親が気になることにも触れられています。
勝つために家庭でできる食事法を、目的別、競技のタイプ別に学べます。
目的別
・スタミナがほしい
・体重をコントロールしたい
・疲労回復など
競技のタイプ別
・短距離、跳躍、ハードル
・投てき
・中距離
競技のタイプ別の食事法が書かれている章には、試合当日の食事のスケジュール例も具体的に紹介されています。
陸上競技の大会の例も出てくるのが嬉しいですね!
・トラック競技の例・・・一日に何レースもある場合の食事のスケジュール
・フィールド競技の例・・・一日に2回ラウンドがある場合の食事のスケジュール
試合2週間前~前日までの食事に関しても記述があります。
他にも、陸上競技でおすすめの補食や、マラソン・トライアスロン編ではグリコーゲンローデングについても書かれていて、役立つ情報がいっぱいです。
最新版 スポーツ選手のための食事 400レシピ 小学生・中高生・大学生?プロスポーツ選手まで (GAKKEN SPORTS BOOKS)
- 作者: 石川三知
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2016/10/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
<著者の紹介>
石川三知先生
Office LAC-U代表
陸上競技の末續慎吾 スピードスケートの岡崎朋美、フィギュアスケートの荒川静香、高橋大輔など多くの選手やチームをサポートしました。2004年度JOC選任強化スタッフ、2009年度JOC強化スタッフを務め、たくさんの栄養指導歴をお持ちです。
日テレの「世界一受けたい授業」にも出演されました。
料理制作・栄養計算は 阿部菜奈子先生
東海大学陸上部、専修大学アメフト部などの栄養サポートを担当
2010年度よりJOC強化スタッフ
ジュニアアスリート、保護者、指導者向け栄養クリニック、セミナー講師としても活動されています。
この本はレシピ集です。
レシピが用途別に分かれていて使いやすいです。
朝食・昼食・夕食・捕食・ドリンク・スイーツと別れていて、さらに、トレーニング別メニューのインデックスが付いていて、すぐ探せるようになっています。
「時間がない時のバランスメニュー」や「食後すぐ運動するときのメニュー」といった分類でもレシピを探せます。とても参考になりますね。
トレーニング別メニューとは次のような分類になっています。
・パワーアップトレーニング向け
・スタミナアップトレーニング向け
・スピードアップトレーニング向け
- 作者: 川端理香
- 出版社/メーカー: 大泉書店
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
<著者の紹介>
川端理香先生
WATOSONIA代表
管理栄養士
JOC強化スタッフ アテネ五輪で北島康介、女子バレーボールチームを、北京五輪で男子バレーボールチームをサポートされました。また、JリーグプロサッカーチームやVプレミアリーグチームの栄養サポートもされています。雑誌やテレビでスポーツ食のレシピを紹介したり、小学校などで食育に関する講演もされています。
色々なスポーツを3つに分けて、タイプ別に食事の摂り方を説明しています。
・瞬発力系
・持久力系
・筋力系
何のスポーツがどのタイプなのかも解説 があって、分かりやすいです。
タイプ別のレシピが豊富に載っています。
試合前2~3日前からどのような食事をしたらいいかや、 試合後の食事のことも書かれています。
試合の当日の食事の摂り方も出ていますが、試合が一日に1回、2回のスケジュールの例で、陸上競技にはあまり当てはまらないと思いました。
スポーツを瞬発力系、持久力系、筋力系に分類し、それぞれどのような食事法がふさわしいかは、とても参考になり興味深く読めました。