走幅跳や三段跳を長年やっていたのですが、ここ数年は短距離走の力をつけるために100mや200mを集中して行い、大会で走幅跳には出場していませんでした。先日数年ぶりに大会で走幅跳と三段跳に出場したのですが、跳躍の踏み切り位置を競技役員に尋ねたところ教えてくれないことがあったのです。なぜ教えてくれないことがあるのでしょうか?
これは2015年度から明確になった運用方法です。
それまでは、有効試技(白旗)、無効試技(赤旗、ファールなど)に限らず、どの位置で踏み切ったか教えてくれる競技役員はいました。マーカーを置くあるいは競技役員がシューズで示すなどです。
しかし、この教える行為が選手にアドバイスする助力にあたるのではないかということ、また競技役員は踏み切り位置を見、ファールしていなければ砂場から正しく出ていくかまでを見て白旗(出て行き方などに違犯があると赤旗)を上げますが、踏み切りを見た後、目が踏み切り位置から離れるため、正確な踏み切り位置を教えられないこともあったのです。
そのため、有効試技については一切教えないことになりました。
ファールによる無効試技は踏み切りの際に位置が明確になること(その場で赤旗)、踏切板の先にある粘土板に痕跡が残る(粘土にスパイクなどが触れた跡が残る)ため選手に説明ができ、また選手はなぜ無効試技なのかを知る権利があるので教えても良いとなりました。
つまり、無効試技(ファールなど)は教えてもらえ、有効試技は教えてもらえないのです。
このこと、2016年度にルールで明記されました。
下記については、助力とみなされ許可しない。
⒠ 当該競技に関係するしないにかかわらず、競技役員が助言またはその他の支援を提供すること(競技指導を行う、長さの跳種目で失敗を示す場合を除き踏切地点を示す、レースで時間や距離差を教えるなど)。
(失敗=無効試技)
但し、競技の前に行う助走練習では教えてくれます。
でも選手は有効試技でもどの辺りから踏み切っていたかは知りたいことがありますよね。
これは、スタンドやコーチ席などアドバイスを与えて良い場所で、コーチやチームメイトなどに見ててもらうしかありません。
知りたいときは誰かに見てもらえるよう競技前に頼むようにしておきましょう。
尚、無効試技でも聞きに行かなければ教えてくれないこともありますので、無効試技の場合は聞くことを習慣とするのが良いでしょう。
特にわずかなファールの時は、粘土板の痕跡で確認させてもらいましょう。