前回の記事で競技会のトラック競技では、競技区域内でのタイムを読み上げは禁止と書きました。
これは競技中の選手以外の人が行うことについてです。競技中の選手が腕時計などでタイムを計測するのは構いません。
競技会のトラック競技では競技区域内でタイムを読み上げることは助力になり禁止であることは前回の記事で書きました。
でも、選手自身が身に着けているストップウォッチなどの機能がついている腕時計などで選手自身が計測するのは構いません。
このことに関するルール(関係部分のみ)、
下記については助力とはみなされず許可する。
競技者本人が携帯もしくは着用して使用する心拍計、速度・距離計、ストライドセンサー、その他の類似の機器。ただし、他者との通信に使用不可能なものに限る。
最近はかなり機能が豊富な機器もありますが、ルールに記載のとおり、他者との通信が行える機能があるものは使用できません。
先日行われたある競技会の1500mで腕時計を使用して計測している選手を多数見ました。
スタートの合図とともに自分の腕時計のスタートボタンを押さなければなりません。その操作に手間取りスタートが遅れ、スタート直後の集団での位置取りが後方になる選手がいます。
これ選手によってはかなりの致命的なミスです。
スタート直後の位置取りは大切です。結果に影響することもあります。
フィニッシュの際にもボタンを押すためにフィニッシュに集中できていない選手もいます。
そのためフィニッシュ直前に後続の選手に抜かれているのを見ることもあります。
使用するならスムーズに使えるように練習しておくことが望ましいと思います。
腕時計などを操作している間、脳は走ることに集中できていないことも忘れないでほしいと思います。