うさりく先生の陸上教室

 

うさりく先生の陸上教室

陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

MENU

リレーのマーカー(テープ)の色~ちょっとややこしいルール~

 f:id:usariku:20170504075658p:plain

うさりく先生、4×100mリレーで使うマーカー(テープ)の色、何でも良いのですか?

白が多い様ですが、ときどき黄色なども見ますが・・・
教えてください!

※2018年3月13日:2018年度規則(ルール)修改正に伴う追記あり(文中の赤字部分) 

 

4×100mリレーで、前の走者が走ってきて、次の走者が走り出すタイミングを決めるためなどに貼る粘着テープ(マーカー)、貼って良い場所は前の記事で書きました。

では、何色のテープが使えるのでしょうか?

 

ルールでは、

レーンでリレーを行う場合、競技者は大きさが最大50㎜×400㎜で他の恒久的なマーキングと混同しないようなはっきりとした色の粘着テープをマーカーとして1カ所、自らのレーン内に貼ることが許される。それ以外のマーカーの使用は認められない。
〔国内〕 本連盟が主催、共催する競技会では、マーカーは主催者が
用意する。 

 

まず、わかりにくいのが、「恒久的な」です。辞書で調べると、「いつまでもその状態が続くさま」と書いてあります。

以下、「色」の説明のために加速ゾーン(一般的にはブルーゾーン)の開始位置を示すマーキングを例に説明していますが、2018年度規則(ルール)修改正で加速ゾーンはなくなりました。マーキングも塗り替えられていきます(既存の競技場は改修などのタイミング)。※2018年3月13日追記

ルールの解釈は、恒久的なマーキングはレーンに引かれているマーキング、例えばリレーの加速ゾーン(一般的にはブルーゾーン)の開始位置を示すマーキングなどを指します。
レーンを分ける白いラインやスタートライン、フィニッシュラインなどは含まれません。
写真がその例(加速ゾーンの開始位置を示すマーキング)。

f:id:usariku:20170513002616j:plain

つまりこの場合は写真のマーキングと同じ色のマーカー(テープ)は使用してはいけないことを言いますが、実際の運用ではルールに記載の「〔国内〕本連盟が主催、共催する競技会では、マーカーは主催者が用意する。」のように主催者がマーカー(テープ)を用意するとき選手がトラック上にマーキングされたものと見間違わないような色にするように、という意味合いで解釈されています。
選手が自ら用意する場合は選手自身がわかる色で良いということです。

 

この記事では4×100mリレーを例に書きましたが、他のリレー種目でもレーンでバトンパス(バトン受け渡し)を行うところ(各チーム、バトンパスを行うレーンが異なるレーンと決まっているところ)では全て同じルールです。

  

 

     過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain