うさりく先生の陸上教室

 

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トラック上のライン(線)、スタート地点寄りのふちが境い目

 f:id:usariku:20170423225103p:plain陸上競技場のトラックには、レーン(コース)を分けるライン(線)以外にも多くの線が描いてあります。

今日はそのさまざまなライン(線)についての話です。

※2018年3月13日:2018年度規則(ルール)修改正に伴う修正(赤字)、削除(打ち切り)  

 

フィニッシュラインのどこを通過するとフィニッシュか


フィニッシュとは(陸上競技では「ゴール」ではなく「フィニッシュ」)、トラック競技のレースが終わる瞬間、記録が出る瞬間のことです。

記録は、身体のどこがどの地点を通過した時点で測るのでしょう? 

もちろん、胴体(トルソー:頭、首、腕、脚、手または足を含まない部分)がフィニッシュラインを通過した時点です。

ここまでは、だれでも分かると思います。

では、5㎝の太さがあるフィニッシュラインの、どこを通過したときがフィニッシュなのか分かりますか?

言ってみれば、フィニッシュラインは面ですよね。

ちょうどラインの真ん中でしょうか、スタートライン寄りのふちでしょうか、スタートラインとは逆側のふちでしょうか?

 

ルールブックに次のように書かれています。

 

競技者の胴体(トルソー:頭、首、腕、脚、手、足を含まない部分)がフィニッシュラインのスタートラインに近い方の端の垂直面に到達した瞬間


つまり、太さ5㎝のラインのスタート地点寄りのふちを通過した瞬間が、フィニッシュです。

 

フィニッシュと記録測定のことはこちらに詳しく書きました。 

スタートラインのどこからの距離なのか


フィニッシュラインのことは分かりましたね。
では、スタートラインはどうでしょう?

やはり、太さ5㎝のスタートラインの、進行方向を向いた時の手前のふちです。

たとえば、100mの走路であれば、スタートラインの手前のふちから、フィニッシュラインのスタート寄りのふちまでが100mです。

ラインの上はスタート地点の先ということです。

だから、スタートのときはスタートラインに少しでも手や足などが触れてはいけないのです。

スタートについて詳しく書いた記事です。 

 

「ラインのスタート地点寄りのふち」は全てのライン(線)に当てはまる

 

トラックに描いてあるラインは、多くは白で太さ5㎝です。

色々なラインがありますが、スタートラインが最も多いです。フィニッシュ地点近辺には複数のスタートラインが混在するため、水色や緑色なども使われます。

フィニッシュラインは一か所です。

他にリレーのバトンパスで使用する線ハードルを置く位置を示す小さな線(マーク)も所々にあります。


ラインのスタートライン寄りのふちがその境い目(境界線)になるのは、スタートライン、フィニッシュラインだけでなく、これら色々なライン全てに当てはまります。

 


このラインの境目はスタート地点寄りのふちです。
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フィニッシュライン、幅50mm(5cm)です。
このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。

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4×100mリレーのバトンパス(バトンの受け渡し)


バトンパスに関係する区間は、大きくふたつに分かれています。下の写真も参考にしてください。

f:id:usariku:20170418121827p:plain 加速ゾーン

一般的にはブルーゾーンと呼ばれます。ルールでは加速ゾーンと書かれています。

文字通り次走者が静止状態から走り出し、加速に使われる区間

この区間バトンパスは行えません

次走者はこの区間を使わなくてもいいし、途中から使っても構いません。

※2018年度規則(ルール)修改正にて削除

f:id:usariku:20170418121827p:plain テイク・オーバー・ゾーン

一般的にはバトンゾーンですね。これもルール上はテイク・オーバー・ゾーンです。
バトンパスはこの区間内で行います。 

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*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン

下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目もスタート地点寄りのふち

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*テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン。下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。
 f:id:usariku:20170518021718j:plain

 

テイク・オーバー・ゾーンの範囲が明確になったと思います。
バトンパスはこの範囲内で行わなければなりません



ハードルを置く位置を示すライン

ハードルを置く位置を示す小さなライン(マーク)。下の写真の 小さな黄色マーク(2cm×5cm)。
これの境目もスタート地点寄りのふちです。
ハードルの本体の決められた位置をここに合わせます。

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f:id:usariku:20170423225103p:plainいろいろなラインがありますが、全てスタートライン寄りのふちが境目と覚えましょう。

 

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