あるロードレース大会、日本陸上競技連盟登録選手から一般のランナー(市民ランナー)までが参加できます。そこで起きること。ある人たちにとっては常識なのかもしれませんが、一般的には常識ではないことです。
あるロードレース大会、40回を超える歴史ある大会で、オリンピアンが出場することもあります。強豪大学も出場するかなりレベルの高い大会です。
街中を走る1周5km、それを4周する20kmの日本陸上競技連盟公認コース、5kmの部、10kmの部もあります。
日本陸上競技連盟登録選手だけでなく一般のランナー(以下「市民ランナー」)も参加できる大会です。
今年の上位争いはオリンピアンと箱根駅伝のシード権を持つ大学、箱根駅伝の予選会で見事箱根駅伝の出場権を得た大学の選手たち、かなりのハイスピードのレースです。
周回コースなので同じ場所でもトップ争いを4回観戦できます。移動すれば周回の反対側に行くこともでき、そうすれば最大8回も観戦できます。
多くの市民ランナーは上位選手より周回遅れ(1周以上抜かされる)となり、抜かされる前の後ろから近づいてくる足音、抜かされるときに聞こえる息づかい、そしてスピード、抜かし去っていく選手の後ろ姿などを肌で感じることができるという貴重な経験もできる大会として知られています。
マラソン大会でトップの選手が折り返してきてすれ違うことはありますが、後ろから抜かれるというレースはかなり貴重だという市民ランナーの声が多数あります。
その迫力を楽しみに出場する市民ランナーもいます。
その市民ランナーも決して遅いわけでなく、20kmの制限時間が100分、1kmを5分以下のペース、マラソンで例えると3時間30分以内で走る位のスピードが求められます。
お祭り気分で走る選手がいないロードレース、まさに陸上競技です。
この大会の会場施設、男子用の更衣室として小学校の体育館が利用できます。
女子には小学校の校舎内に更衣室が設けられています。
自己管理、自己責任になりますが荷物を置いておくこともできます。
他に貴重品預かり所も設けられています。
雨天時にも困ることなく選手に好評な会場施設です。
男子更衣室、入口には「男子更衣室」という看板、そのわきには「女性立入禁止」の貼り紙もあります。
会場図にも「男子更衣室」と明記されています。
体育館で開放感がありますが、「男子更衣室」です。
その男子更衣室で問題が起きます。
その問題・・・女性が入り込んでいるのです。
その女性、実業団や大学のスッタフ(マネージャー)です。
実業団や大学だけの大会では当たり前のことなのかもしれませんが、市民ランナーもいる大会です。中には不快に感じている選手もいます。
その女性が入っている団体や本人たちに注意すると出て行ってくれます。
しかし残念なことにある実業団の監督が注意した競技役員に食ってかかったのです。構わないじゃないかと。
比較的若い監督、大会を主催する陸上競技協会の責任者(その若い監督も知っている重鎮です)から厳重注意されました。
この実業団、名前は聞きますが陸上競技の実力のほどは・・・
公式サイトをみると、「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)」出場を目標とするチームのようです。
来年元旦のニューイヤー駅伝出場権は後わずかでしたが得られていませんでした。
監督の行為、選手のために熱くなり過ぎたのかも知れませんが、どうみても非常識なことです。選手を指導する立場の人の行為だとは思えません。
陸上競技の選手やスタッフは衣類などから所属団体名がわかります。
このときも周りにいる市民ランナーにはわかっているはずです。
企業としてもマイナスイメージです。
女性が男子更衣室にいる、実業団や大学だけの大会では当たり前のことなのかもしれませんが、一般的には非常識なことです。
他の参加者のことも考え、大会に臨んでほしいものです。