前回の記事では、大手スポーツ新聞社の記者の方の「陸上競技のトップアスリートの競技力は記録や順位として明確になりますが、まだまだ人柄までは知られていない選手が多い」という話を聞き、トップアスリートの塚原直貴氏の人柄を紹介しました。
今回は本ブログにも何度か登場して頂いている飯塚翔太選手です。
11月に行われた飯塚翔太選手による「スピードアップ講座」では小学生の部と中高生の部がありました。
その講座に関する記事です。
その小学生の部の参加者からの質問コーナーで参加者に飯塚選手から「みんなには、憧れの人はいる?」と逆質問がありました(同じ質問をされ「小学校低学年の時は、手からビームが出る人が憧れだった。ロックマンです」と人気ゲームのキャラクターを挙げ、小学5,6年生のころにはいなかったと答えた後の逆質問)。
ここは「飯塚選手」と答えると大人たちは期待しましたが、返ってきた答えは「桐生選手」、4×100mリレーのリオ五輪銀メダル、世界陸上ロンドン銅メダルも、日本人初100m9秒台には勝てず、「そうだよね。今度桐生に会うから、(小学生から人気だったと)言っとくね」と苦笑いで返しました。
恐らく普通なら「そこはオレじゃないの」と言うところですが、この時の相手は小学生、その質問した子が恥ずかしい思いをしないように気遣った回答だったのでしょう。
また、この講座では、リオの銀メダル、世界陸上ロンドンの銅メダルを、参加している小中高生だけでなく、引率の保護者などにも触っても持っても良いと飾りました。
後でミズノの関係者から聞いたのですが、めったにさわれるものではないから多くの人にさわってもらいたいと思っているようで、メダルにはかなり傷もあり、あるメダリストと並べて見せることがあった時に世界陸上の銅メダルはすでに色が変わっていたそうです。
もちろん指導の内容も独自のものも多くすばらしいのですが、子供たちとは友達のように接し、時にすごいパフォーマンスを見せ、多くのスキンシップ(きちんと女子には行わないようにしていました)、ときどきわざと間違って見せたり、盛り上げることも上手く、小さな子供にも気遣いができる選手です。
ますますファンが増えたと思います。
特に小学生の部ではお母さんにも人気があった飯塚選手です。
本当に競技だけでなく、その人柄も素晴らしい!!