競技会でリレーに申し込んだメンバーに含まれない選手を当日起用しているチームについてインターハイ(平成29年度)の4×100mリレーで調べてみました。
インターハイの大会実施要項には、
9 参加制限
(3) 1種目1校3名以内とする。但し、リレーは1校1チーム6名以内とし、同一人は3種目以内(リレーは除く)とする。
と記載されています。
つまり、リレーに申し込める選手は6名以内ということです。
しかし、他に条件の記載はありません。
従って、ルール第170条10項が適用できる大会なのです。
そのルール第170条10項が、競技注意事項に記載されていました。
5 競技について
(7) リレーチームの編成メンバーは、どのラウンドにおいても本競技会のリレーまたは他の種目に申し 込んでいる競技者であれば出場することができる。ただし、どのラウンドにおいても、出場するメンバーのうち少なくとも2人は当該リレー種目に申し込んだ競技者でなければならない。最初のラウンドに出場した競技者は、その後のラウンドを通して、2人以内に限り、他の競技者と交代できる。
これは、リレー種目に申し込んでいない選手2名までをリレーのメンバーに加えることができるということです。
このルールの詳細は次の記事を参照してください。
平成29年度のインターハイの4×100mリレーにエントリーしている学校(チーム)でリレー種目に申し込んでいない選手2名までをリレーのメンバーに加えているチームがどの程度あるかを調べてみました。
調べ方は(今大会4×100mリレーの場合)、
まず前提、全学校が申し込み時のリレーの選手数が6名であるということです。
リレーのオーダ―用紙が提出され、競技運営システムに選手の追加がある場合はその追加情報、出場する4名と走順の情報が入力されると、まず追加選手を含めたスタートリスト(実際に走る4名以外も含めた全員のリスト)が公開されました。
これは山形県陸上競技協会が公開しているスタートリストや競技結果が掲載されるサイトで確認できます(予選は現時点ではリザルト(競技結果)になっているため確認できません)。
http://gold.jaic.org/jaic/member/yamagata/kyougi/2017/70IH/kyougi.html
その状態で、スタートリストの人数が7名以上の場合はルール第170条10項を利用した学校であることがわかります。
ただし競技運営システムに追加入力などを行うタイミングが遅い場合は反映されていないことがあり得ます。
女子に関しては招集開始時刻のころに確認したのでほぼ正確な数字だと思われます。
男子は招集開始時刻より30分程度早く確認したのでまだ入力が終わっていないチームがあるかもしれません。但し、増えることはあっても減ることはありません。
その後、男女それぞれ招集時刻を過ぎ頃にはスタートリストの内容はオーダー用紙に書かれた4名(走順)だけにかわり、追加を含むエントリー全選手は確認できなくなりました。
予選でルール第170条10項を適用したのは、
女子全66学校中、42学校(約63.6%)、
男子全66学校中、36学校(約54.5%)
でした。
かなり多くの学校がルール第170条10項を適用していると感じました。
また、ルール第170条10項を適用できるということは、4×100mリレー以外の種目にもエントリーしている選手がいるということです。
そうです。リレーにエントリーしている学校の多くが他の種目にもインターハイ出場者がいるということになります。
ルール第170条10項を適用していない学校の中にはメンバーが不動であるため適用していない学校もあるようです。そのような学校にも他の種目でインターハイ出場者がいる学校はあります。
現時点で調べるのに利用したサイトを見ても、リザルト(競技結果)になり走った4名しか出ていないので上記の方法での確認はできません。
現時点(この記事公開時点)では準決勝のスタートリスト(番組編成)を見ることができます。7名以上の選手がでてくる学校が予選でルール第170条10項を適用した学校です。
準決勝に進出した学校でルール第170条10項を適用したのは、
女子全24学校中、18学校(75%)、
男子全24学校中、12学校(50%)
です。
準決勝の今の状態も、準決勝のオーダー用紙提出後には変わります。
もし確認される場合はお早めに・・・
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