子供が陸上競技を始めました。親としても応援してあげたいのですが、何か親にできることってありますか?
あります。どなたにもできることが。
それは、くつ(シューズ)をきちんと履く練習です(これ以降はシューズと書きます)。
中学生で陸上競技をやっている選手の中にも、きちんと履けていない選手がたくさんいます。シューズなんて「履ければいい」と思っているのでしょうか?
シューズがきちんと履けていなければ、正しく走ることはできません。
ぶかぶかですぐに脱げてしまうシューズ、走りにくいのはわかりますよね。
ではきちんと履くにはどうすれば良いか、下の写真で説明します。
写真は陸上競技のトレーニングシューズですが、スパイクなども履き方は同じです。また、ひも靴の写真ですが、マジックベルト(マジックテープでとめるシューズ)の場合も同じです。
全てのシューズに共通して言えることですので覚えてくださいね。
まず、かかとから合わせます
①履くときは必ず靴ひもをほどいて(マジックベルトならはずして)ゆるめた状態にします。
②かかとを床や地面につけ 、つま先を上げた形で 、シューズとかかとがブレないよう固定させます。
③靴ひもをつま先の方から締めていきます。マジックベルトが複数あるときもつま先の方からとめていきます。
*写真のように足首の角度は90度に。立った時に近い状態で合わせます。
上の状態で靴ひもやマジッベルトを調節し終わったら、ひもを結びます
①つま先を床や地面につけます(つま先に重心を移動させる)。
②靴ひもを前方(写真の矢印の方向)に引っぱりながら結びます。マジックベルトは引っぱらないでぴったととめます。
シューズの足がはいる部分がしっかりフィットしていればまずはここまで合格です。
きちんと履けたかチェックします
シューズを床や地面についていない状態に浮かせます。立ってやっても良いですね。
□ シューズの中で足が遊んでいませんか?
□ つま先や横幅に余分なすき間がないですか?
□ きつすぎませんか?
圧迫感を感じない(きつすぎない)程度にフィットしているのが 基本です。
足がこれから大きくなるだろうからと大きなサイズを選ぶのはやめましょう。シューズの性能が活かせません。
最後に立って歩いてみます
どうですか?
きちんと履けましたか、フィットしていますか?
フィットしていれば完成です。
していなければ最初からやり直します。
靴ひもやマジックベルトを、ほどいたりはずしたりしてゆるめるところから始めましょう。
これならお父さんやお母さんでも教えられますよね。
実は私、時々確認しています。
教え子はもちろん、大会などで見かける選手たちの脱いだシューズを!
スパイクに履き替え、脱いだランニングシューズ、ブルーシート等の上で休んでいる選手が脱いでいるシューズを。
靴ひもをほどかないで脱ぐ人を結構たくさん見かけます。
靴ひもをほどかない状態で脱げるということは、きちんと履いていないということですよね。
もちろん、顔見知りの選手には気付いたら指導します。
競技力がある選手(小学生でも)は、シューズの履き方からきちんとしている選手がほとんどです。強くなるには基本的な心構えが欠かせません。
選手の皆さん、脱いだシューズを指導者に見られていたことありませんか?「いいシューズだね。脱いでよく見せて。」と言われたことありませんか?
もしかしたら陸上競技に対する心構えをチェックされているのかもしれませんよ!!