うさりく先生の陸上教室

 

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桐生祥秀選手 9秒98 ~写真判定結果~

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桐生祥秀選手(東洋大学)が100m10秒の壁を破る 9秒98(+1.8m/秒)というすばらしい日本新記録を樹立しましたが、そのレースの結果を証明するのが写真判定結果の写真です。 

 

 

   

 


福井県の福井運動公園陸上競技場で開催された第86回日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)の男子100m決勝で、桐生祥秀選手(東洋大学)が日本人初の公認記録9秒台、9秒98(+1.8m/秒)というすばらしい日本新記録を樹立しました。

樹立した競技会を統括する加盟団体日本陸上競技連盟に成績を速やかに連絡し、記録を確認するために必要な資料を揃え送付し日本新記録申請を行います。


その際添付する資料中に2枚の重要な写真があることは既に記事にしました。  

 

そこでも説明している写真判定システム(電気計時)の判定結果写真、フィニッシュの記録、すなわちトルソー(頭、首、腕、脚、手または足を除く胴体)がフィニッシュ地点に到達したした時の記録を証明するものです。

この実際のレースの結果写真を公益社団法人日本学生陸上競技連合様のご了解を得ましたので掲載します。

 

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 写真提供  公益社団法人日本学生陸上競技連合

 

 

写真判定システムのモニタ画面で判定を行うのですが、その画面には1000分の1秒まで表示されます。

確定した結果の写真が上のもので、そこでは100分の1秒になっています

桐生選手の9秒989秒971から9秒980の何れかです。 

写真判定結果の写真の下にある目盛りを見る限り、かなり9秒980に近い記録です。9秒978か9秒979だったのではないかと想像します。

公認記録では日本人初の9秒台、歴史が変わった瞬間を証明する写真です。

 

写真の先頭は桐生選手ですが2着は多田修平選手(関西学院大学)、多田選手も自己新記録の10秒07、日本歴代7位というすばらしい記録です。

 

写真判定装置による記録測定のことなどは次の記事で説明しています。 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain