うさりく先生の陸上教室

 

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スパイクのピンに関するルール

f:id:usariku:20170504075658p:plainスパイクのピン、形や長さなどいくつかの種類がありますが、ルールではどの様に規定されているのでしょうか?

 

 

では、現行のルールを見てみましょう。

スパイクの数
3. 競技用靴の靴底および踵は、11本以内のスパイクを取りつけられる構造とする。11本以内であればスパイクは何本でもよい。
〔国内〕 靴底と踵には、スパイクの位置を変えることができるような装置は11カ所を超えてはならない。

スパイクの寸法
4. 競技用靴の靴底または踵から突出した部分のスパイクの長さは9㎜を超えてはならない。また走高跳およびやり投の場合は、12㎜を超えてはならない。スパイクは先端近くで、少なくとも長さの半分は4㎜四方の定規に適合するように作られていなければならない。トラックメーカーもしくは競技場管理者がより小さい寸法の上限を設けている場合は、これを適用する。
〔注意〕トラックの表面は、本条で認められるスパイクの使用が可能なものでなければならない。


となっています。
ここでのスパイクとはスパイクのピンのことです。またこの記述は全天候舗装(全天候型)のトラックについてのものです。

*ピンの数は11本以内なら何本でも良い(片足の数)。

長さは9mmまで、走高跳およびやり投の場合は長さは12㎜までピンの先端から長さの半分までは4mm四方の定規に収まる、簡単に言うと4mm以内の太さということです。

*ただし、使用する競技場などが規定より小さい(短い)ものを上限としている場合はそれに従わなければなりません

スパイクに関するルールはここ数年で少しずつ変わっています。


2016年度、現行ルールの次の部分が追記されました。

トラックメーカーもしくは競技場管理者がより小さい寸法の上限を設けている場合は、これを適用する。
〔注意〕トラックの表面は、本条で認められるスパイクの使用が可能なものでなければならない。


また過去には国内のみのルールとして次のような記述がありました。

[国内] 全天候舗装のトラックではスパイクの先端が鋭利なものは使用してはならない。2012年度(室内競技では2014年度)まで


2012年度(室内競技では2014年度)までは、ピン先が尖ったものは使用できませんでした
国内独自のルールで、ピン先が尖っているとトラックを傷めてしまうためそれを回避するためのものでした。

しかし国際ルールにはこのような記載はなく、海外の国際ルールに則った大会では先の尖ったピンの使用は認められていました。

最近の新たなトラックは傷付きにくいものになってきていること、国際ルールに合わせることなどの理由から2013年度(室内競技では2015年度)に記載が削除されました。

2016年度の追記では、競技場などによりルール記載の長さや太さより小さい(短い)制限を設けられることを明記しました。これ以前にも大会要項や競技注意事項などで制限を設けている大会もありましたが、ルール上でも明確にしたものです。

日本陸上競技連盟主催の「日本ジュニア室内陸上競技大阪大会」の会場は、大阪城ホールに仮設のトラック、フィールドを設営しており、厚さなどの都合で大会要項や競技注意事項に「スパイクのピンは7mm 以下のもを使用すること。」と記載しルールより短い長さを上限としています。


日本ジュニア室内陸上競技大阪大会の会場写真f:id:usariku:20170530210837j:plain

 

日本ジュニア室内陸上競技大阪大会の仮設トラック設営の様子
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まとめ

・スパイクのピンの数は11本以内(片足)
・長さは9mm以下、走高跳およびやり投の場合は長さは12㎜以下
・ピンの先端から長さの半分までは4mm以内の太さ
・使用する競技場などが規定より小さい(短い)ものを上限としている場合はそれに従わなければならない


あまり知られていないことかも知れませんが、一般的には土やアンツーカー用とされている先が尖ったピンも、長さや太さが規定以下で競技場などが禁止としていなければ、全天候型トラックで使用できます。ダメだったのは2012年度(室内競技では2014年度)までです。

でも注意、これ比較的最近本当にあった話、ミズノの人から聞きました。
ミズノの上級者向けスパイク、クロノインクス、固定ピン(スパイクにピンが固定されており取り替えができない)の7mm、先が尖ってはいないがかなり細いスパイクです。

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このスパイクをある地方の大会で使用しようとしたところ、ピン先が細く尖っていると判断され使用を認めてもらえなかったことがあったそうです。
事後に所有者からミズノに問い合わせがありました。

従って、何故禁止にされたかまでは不明なのですが、2013年度(室内競技では2015年度)以降は尖ったピンでも使用可能なので、申し込み時に見る大会要項で禁止を明記しているかいないかなどを十分確認していればこの様なトラブルは防げたはずです。

大会要項に禁止と書いてあれば選手の申込時の確認漏れで選手のミス。
書かれていなければ主催者のミスです。

時には使用できる競技場なのに競技役員の勘違い(ルール改正を忘れている)で当日その場(主に招集時)でダメだといわれることもあり得ます。
ルールをきちんと知っていたなら異なる結果になっていたかもしれませんね。

 

さて、ピンの長さや太さの規定はありますが、形状の規定はありません。
ですから例えばアシックスの「パウピラ AS-F TTP983」の様な形状のものもあるのです。

f:id:usariku:20170530214518j:plainアシックス パウピラ AS-F TTP983

  

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