アナウンサーが記録などを発表するときの数字の読み方について説明します。
結果には影響ありませんが、きちんと決まりがあります。
陸上競技の競技役員に「アナウンサー」という役職があります。大会会場で選手紹介や記録の発表などを読み上げます。
テレビ放映がある大会では当然テレビの実況アナウンサーもいます。
ーー男子100m決勝、1着の記録は「10秒24」
この記録の読み方ですが、10年位前までは、テレビのアナウンサーがニュースなどで「じゅうびょうにじゅうよん」なんて言っているのを聞くことがありました。さすがに今ではなくなりましたが・・・
では、このリザルト(競技結果)は、どのように読むのが正しいのでしょうか。
1着の記録、40秒00
2着の記録、40秒08
1着の記録の読み方「よんじゅうびょうれいれい」、2着の記録は「よんじゅうびょうれいはち」です。
間違えやすいのは2着の記録、「よんじゅうびょうぜろはち」と読んでしまいそうです。
「ぜろ(ゼロ=ZERO)」は英語ですね。他の数字は日本語で読んでいるので、それに揃えて「れい(零)」と日本語読みをします。
リオデジャネイロ・オリンピック、男子日本チームの記録は、「37秒60」。そのときのテレビの実況アナウンサーは、やや興奮状態ながらも「さんじゅうななびょうろくれい」ときちんと言っていました。
先日行われた、ゴールデングランプリのやり投で、途中トップの記録85m08がでたときには、テレビの実況アナウンサーは思わず「はちじゅうごめーとるぜろはち」と言ってしまいました。
一般的には誤りではありませんが陸上競技では「はちじゅうごめーとるれいはち」が正しい読み方です。ついうっかりということもありますよね。
時々このような「ついうっかり」もありますが、テレビの実況アナウンサーも、陸上競技の競技役員のアナウンサーと同様の読み方を行うようにしているのですね。
ルールではありませんが、競技役員のアナウンサー向けのマニュアルがあります。 一部抜粋します。
アナウンスの用語
(1) 男子は「君」、女子は「さん」。
(2) 4は「よん」、7は「なな」、9は「きゅう」、0は「れい」、8分は「はちふん」(「はっぷん」ではない)
大会で競技役員のアナウンサー以外、例えば走幅跳の競技役員が記録を計測した際に読み上げるときも同じです。