800m以下のトラック競技、4×400mリレーのスタートの前に並ぶ位置、集合線がなくなります。
レーンにわかれてスタートを行う 800m以下のトラック競技、4×400mリレーのスタートの前に並ぶ位置を集合位置マーク(集合線)と言います。
競技役員(出発係)にスタート前の試走の後、「集合線に並んでください」とか「緑のマークに並んでください」とか言われることがあるところです。
スタート前の選手が並ぶ前と並んでいる例(4×400mリレーのスタート)
この集合線についてルールでは次のような記載があります。
2016年度ルール
出発係は各競技者をスタートラインの後方約3mのところ(集合線;階段的にスタートする競走では各スタートラインの後方)に集めて、競技者を正しいレーンまたは定められた位置に並べなければならない。
2017年度ルール
出発係は各競技者をスタートラインの後方約3mのところ(階段的にスタートする競走では各スタートラインの後方)に集めて、競技者を正しいレーンまたは定められた位置に並べなければならない。
2017年度ルールで、「集合線」という言葉が削除されました。
その削除に伴い、「陸上競技場公認に関する細則」というルールの中では、つぎのように記載されました。
集合位置マーク(集合線)(800m 以下の競走) 削除。
黄緑のマークは、競技場のマーキング塗り直し時に消去する
現在はまだ多くの競技場に集合線がありますが、今後競技場の改修工事やマーキング(トラック上のラインや印など)の塗り直しの時に消去されていくことになります。
今後集合線がなくなった競技場では、スタート前の選手はレーン番号標識の前のスタートラインの後方約3mの辺りに並ぶことになります。
競技役員(出発係)からは「レーン番号標識の前に並んでください」などと言われるようになります。
熱戦が繰り広げられた世界陸上競技選手権大会(世界陸上ロンドン)の競技場には集合線はありませんでした。
国内の中学生や高校生が多く出場する大会では、集合線がある場合でもスタートラインのところで待つ選手が多くいます。
ルールでも、「スタートラインの後方約3mのところ(階段的にスタートする競走では各スタートラインの後方)」という記載があります。
スタータの「on your marks」の合図があるまでは、競技役員に促されなくても、集合線(消去されていなければ)、レーン番号標識の前(スタートラインの後方約3mの辺り)で待つようにしましょう。
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