「ひとりで走って楽しいの?」と球技をやっている友達に言われたことがあります。
リレー以外は個人競技だし、陸上は孤独なスポーツに見えるかもしれません。でも、私は陸上競技もチームプレーだと思っています。
支えてくれる、応援してくれる仲間がいるからひとりでも走れる。つらくても頑張れる。そう思っています。
甲子園にも負けないくらいのあの熱い応援合戦を見れば、みんな陸上の素晴らしさを分かってくれるでしょうね。
シーズンが始まっています。今年も愛する仲間へ熱い声援を送りましょう!
今日は、応援やサポートをするときのルールとマナーです。
うさりく先生、お願いします。
競技者に対する助力
選手が招集を終えた後に行なわれる、公式の医療チーム以外の他者による介助や手助けのことを助力といいます。
競技中、競技場内で、助力を与えたり受けたりしている競技者は、審判長によって警告され、さらに助力を繰り返すとその競技者は失格になるということを勧告される。
とルールブックにあります。
競技場内とは、トラックの周辺を含むトラックレベルの場所です。
助力になり得る行為
コーチや競技役員を含めた競技者以外の人すべてが対象です。
競技場内で競技者に助言またはその他の支援を提供することが助力に当たります。
具体的には次のようなことです。
*競技場内(トラックの周辺を含むトラックレベルの場所)での応援
*競技場内のスタート地点やフィニッシュ地点でサポート(荷物持ち、時にはマットを敷いてケア)すること
*競技場内で競技者に他の選手との距離や時間差を教えたり、時間(経過時刻やラップタイムなど)を読み上げること
*競技場内で選手を指導する行為
*走幅跳や三段跳で無効試技(ファール)の場合を除き踏切地点を競技場内で示すこと(ファールの場合、選手はどの位置から踏み切ったかを審判員に確認できます。ファールでない場合にスタンド上から示すことは構いません)
うさりく先生!びっくりです!
競技場によってはどれもみんな当たり前のように見かけることではないですか!
先生たちにも守れていない人、結構いますよね。
応援したりラップタイムを読み上げたりはスタンドで行う。
指導者の方も要注意。競技指導はスタンドからです。
競技進行の妨げになることをしない
フィニッシュラインの先で待つ人へ
選手のサポートで、荷物をフィニッシュラインの先まで運んで来るひとにお願いです。
本来運んできた荷物も競技場内(トラックの周り、フィニッシュ地点の周りも含みます)に置くことはNGです。競技場外で待っているものです。
規模の大きな競技会(地区大会、全国大会)に出た、或いはサポートした人はお分かりですよね。招集したら選手が競技を終え、競技場外に出てくるまで会えないことがほとんどです。
そもそも選手以外が競技場内に入いることは禁止なのですが、競技場によっては入れて(はいれて)しまうことがあります。
走って来る選手とぶつからないような場所にいれば大丈夫という程度に考えている人もいるのではないでしょうか?
実はこれ、スターターにしてみるととても迷惑なんです。
例えば400m、800m、リレーなどではフィニッシュラインの先に人がたくさんいると、スタートする選手とかぶって選手が見えづらいのです。
近くに人がいるとスタートする選手にとっても集中できず迷惑です。
速やかにその場所から離れてください。もし競技が始まりそうになったらトラックの外、外壁の方に大きく下がって静止して待っていてください。
競技場内を移動する人へ
また、特に補助競技場(サブトラック)が無い競技場ではバックストレートが練習場所になっていることがあります。
練習場所と行き来するため、競技(スタート)が始まっているにも関わらず、歩く人がいます。
これも選手の集中や競技進行の妨げになります。
スタートの時は静かに。スタート地点の周囲では静止することがマナーです。
お互いに気持ち良く
親御さんも含めたすべての観戦者の皆さんに。
スタンドでは座って競技を見ましょう。
通路や階段に立ってしまうと、後ろの人が競技が見えなくなってしまいます。
通路や階段を歩いている途中の人も、「On your marks」が聞こえたら止まってしゃがみましょう。
陸上の競技は一瞬ですから、見逃すと本当に残念です。
自分の家族や知り合いが出ている時だけは静かに座って応援するけどあとは関係ない、というのではなく、他の選手の競技中も気配りを忘れずにいてください。
あと、当然ですがスタートのときは
しーーっ!
選手が集中できるように静かにしてあげてください。