走高跳
体操競技のオリンピック代表選手である白井健三選手の床運動などを見ていると、床に弾力性があるにしてもかなりの高さを跳んでいるように見えます。
走高跳はバーを身体全体が超えなければなりませんので、床運動の跳び方では身体の一部がバーに触れる可能性は高いかも知れません。
でもあの複雑な回転やひねりなどを駆使すれば何とか跳べる跳び方もあるのではと大いに興味があるところです。
しかし、仮に跳べたとしても陸上競技では通用しません。
競技者は片足で踏み切らなければならない
というルールがあります。
体操選手の高く跳ぶ時の跳び方は両足での踏み切りです。
残念ながら陸上競技で行うことはできないのです。
現在主流の背面跳びも昔からあったわけではなく、新たにできた跳び方です。
ルール全てを守っていれば異なる跳び方を行っても構いません。
小学生は「はさみ跳び、着地は足から」というのが原則です。お尻で着地した場合は無効試技。背面跳びは小学生には危険ということが理由です。
走幅跳
1970年頃、跳躍動作中に前方宙返りのようにする跳び方がありました。回転したら足を前方に伸ばすようにします。回転跳びと呼ばれていました。
助走速度を落とさずに踏み切ることができ、特に着地は遠心力が働いているため足を前方に伸ばすようにすればお尻をつくこともなく着地でき、数10cmは記録が伸びるという理論値があったとも言われています。
実際に跳んだ人もおり映像も残っています。
しかし、この跳び方たいへん危険であるということから禁止されました。
ルールでも、
つぎのような場合は無効試技とする。
助走あるいは跳躍動作中に宙返りのようなフォームを使った時。
と明記されました。
※危険なので絶対に試すようなことはしないでください。
走幅跳には、走高跳のような片足で踏み切らなければならないというルールはありません。どう考えても両足踏み切りでは遠くに跳べませんが・・・
走幅跳の主流の跳び方は、はさみ跳びとそり跳びですが、ルール全てを守っていれば異なる跳び方を行っても構いません。