うさりく先生の陸上教室

 

うさりく先生の陸上教室

陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

MENU

インターハイ ~関係リンク集~

f:id:usariku:20170423225103p:plain

『はばたけ世界へ 南東北総体 2017』、「平成29年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会 秩父宮賜杯 第70回全国高等学校陸上競技対校選手権大会」(インターハイ)、いよいよ競技開始です。

 

<広告> 

受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。

 

競技期日:平成29年7月29日(土)~8月2日(水)
会  場:NDソフトスタジアム山形(〒994-0000 山形県天童市山王1番1号)

 

関係リンクをまとめました。

 
f:id:usariku:20170423184004p:plain スタートリスト・結果(山形県陸上競技協会)

気になる選手の組やレーン・試技順を所属団体名から知ることができます。
競技開始日時順、競技別でも見ることができます。
競技結果も見られます。

競技者索引ページ(トップ)

競技別一覧表(開始時刻順)

競技別一覧表

 

携帯用スタートリスト・結果

平成29年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会

 

  

f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技日程・スタートリスト・結果(高校総体特設サイト)

kirokukensaku.net

  

f:id:usariku:20170423184004p:plain インターネットLIVE配信

遠方であったり学校や仕事などの都合で応援に行けない仲間やご家族など頑張る若きアスリートを応援したい皆さん「インハイ.tv」で応援しましょう!!

www.inter-high-school.tv

  

f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技日程(PDF)

PDF形式の競技日程です。
http://2017soutai.jp/media/004/201707/1-2%20競技日程(7月6日変更%20陸上競技PDF).pdf

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技注意事項(PDF)

本大会の競技に関する規定が記載されている資料です。競技の招集時刻やフィールド競技の予選通過標準記録、走高跳棒高跳のバーの上げ方、競技の番組編成、結果の掲示場所など重要な内容のものです。参加選手や監督は必ず目を通す資料です。

http://2017soutai.jp/media/004/201707/競技注意事項.pdf

  

f:id:usariku:20170423184004p:plain 練習会場使用日程表(PDF)

本大会の練習場に関する資料です。出場選手が前日練習や大会当日のウォーミングアップなどを行う場所です。その利用可能時間や何ができるかなどが記載されています。
各施設に入るにはIDカード(選手・監督に配布)が必要ですが、サブトラック(補助練習所)は外から見ることができる場所もあります。

http://2017soutai.jp/media/004/201706/練習会場使用日程表.pdf

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 山形県総合運動公園ホームページ

NDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園) のホームページです。
総合運動公園の概要図や施設の紹介、交通アクセスなどが確認できます。
駐車場の利用可能時間は5時~22時、無料です。

park.montedio.co.jp

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 実施要項(PDF)

この大会、そもそもどの様な大会なのかについてが書かれた資料です。
参加資格、参加制限、申込方法、参加料など大会の申し込みに必要な情報です。

http://2017soutai.jp/media/004/201705/1-1%20実施要項(陸上競技PDF).pdf

  

f:id:usariku:20170423184004p:plain その他(リンクではありません)

天気予報では開催期間中「雨」が降る可能性が高いようです。
大会会場(競技場)は屋根がほとんどありません。レインコートなどの雨対策を忘れずに。メインスタンドでは傘をさしての応援は周りに迷惑をかけるためやめましょう。混雑で傘をさせないこともあります。この競技場、サッカーのJリーグ戦でも使用されます。サッカーでは観客席での傘の使用を禁止しています。

スタンドでは座って競技を見ましょう。
通路や階段に立ってしまうと、後ろの人が競技が見えなくなってしまいます。

通路や階段を歩いている途中の人も、「On your marks」が聞こえたら止まってしゃがみましょう。

陸上競技は競技時間が一瞬の種目もありますから、見逃すと本当に残念です。

自分の家族や知り合いが出ている時だけは静かに座って応援するけどあとは関係ない、というのではなく、他の選手の競技中も気配りを忘れずにいてください。
トラック種目だけでなくフィールド種目を見ている人もいます。

あと、当然ですがスタートのときは

しーーっ!

選手が集中できるように静かにしてあげてください。

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

「黄旗があがっています・・・」

f:id:usariku:20170504075658p:plain「このレース、黄旗(きばた)があがっています・・・」というアナウンスを聞くことがあります。それはどの様なときですか? 

 

 

 

トラック競技において黄旗があがることについての記事です。ここでは競歩競技は除きます。

f:id:usariku:20170728102938j:plain


その黄旗をあげている競技役員は監察員という役員です。

監察員の役割は競技者などがルール違反を行っていないか見て、行ったときにはそれを審判長に知らせることです。


またその違反により競技を妨害された競技者がいる場合はその事実も把握し審判長に知らせます。

 

その知らせる方法のひとつが黄旗をあげることです。


競技者が自分のレーン以外のところを走ったり、リレーでテーク・オーバ・ゾーン外でのバトンパスが起きたときは、ただちにその違反が確認された走路の場所にマーカーを置きます。

f:id:usariku:20170728103024j:plain

テーク・オーバ・ゾーン外でのバトンパスが起きたときに置かれたマーカー(赤枠内)

f:id:usariku:20170728103321j:plain

 


違反の内容(どのレースで、だれが、どこで、どのような違反を、どの程度行ったか)を把握(記録)しておきます。

そのレースの最終選手(途中棄権の選手を除く)がフィニッシュしたら黄旗をあげます。

違反を見つけてもレース中にはあげないのです。

 

f:id:usariku:20170728103958j:plain

 


フィニッシュ地点の監察員は、各所の旗を1つ1つ確認します。1カ所でも黄旗があがっている場合は、自身の黄旗をあげて「何々地点黄旗」と審判長に報告します。

報告には違反内容を記した監察員記録用紙という資料の提出も行われます。


この時が「このレース、黄旗(きばた)があがっています・・・」というアナウンスを聞くときです。

黄旗があがれば写真判定中の結果なども確定結果にはなりません

報告を受けて審判長が違反か否か、失格とするか否かなどの対応を判断します。

そうです。監察員は審判長に知らせることは行いますが、直接失格などの判定を行うことはありません


その判断結果を受けて確定結果が発表されます。

 

監察員はルールに違反する行為をみるのでかなり多くのことをみています。


その中でも発生しやすい違反行為が次のことです。特に監察員はこの点に着眼しています(ハンドブックより引用。一部略、改編)

・レーンを用いない競走の場合でのスタート時の身体接触。故意に手を左右に大きく振るなど、前に出ようとする他の競技者を妨害する行為。
・抜かれないようにトラックの外側に斜行する行為。
・レーンを用いる競走の場合、レーンの侵害をする行為。
・ハードルを越すとき、足または脚がハードルの外側にはみ出して通った行為。
・故意に手でハードルを突き倒した行為。
・障害物競走では特に水濠の着地状況で、インフィールドに入る、足または脚が障害物の外側にはみ出して通った行為。
・リレー競走でバトンを受ける走者がテーク・オーバ・ゾーン及び10m手前に引かれた助走線(青ライン)内で待たない行為。
バトンパスがテーク・オーバ・ゾーン内で行われない行為。
バトンパスの際にバトンを落とした場合の対処が正しく行われない行為。他の競技者を妨害したときも含む。
・長距離種目のグループスタートにおいて、合流地点手前でのインコースへの侵入行為。

 
黄旗があがることが最も多いのはリレーのバトンパスでの違反ですが、曲走路で内側のラインを踏むあるいは踏み越すという違反も目にすることが多い違反です。

特にリレーの違反、その時の対応次第では違反にならないときもあります。

 

www.usariku.com

 

 

ルールを知って違反にならないよう練習の時から注意しましょう。

 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

フィニッシュライン通過後にひそむ危険

f:id:usariku:20170423225103p:plain

400m以下の短距離走(4×100mリレー含む)では、競技者のフィニッシュ後に危険な場面があります。

 

 

 

競技会の競技注意事項に、

レーンを使⽤する競技では、競技者の安全のため、フィニッシュライン通過後も⾃分に割り当てられたレーンを⾛ってください。

というような記述を見ることがあります。

これは400m以下の短距離走(4×100mリレー含む)ではフィニッシュした後も自分のレーンを走り、自分のレーンで止まり、他のレーンの選手と接触などがないよう安全を確認してからレーン外(トラックの外)に移動するということです。
自分のレーンを走るとは、フィニッシュ後真っすぐ走るのではなく、曲走路方向に走るということです。

これは、選手同士の接触などを防ぐためです。

選手にとっても曲走路方向なら距離が十分あるため、安全に止まることができるというメリットがあります。

先着した選手がフィニッシュ後真っすぐ走りスピードを急に落とすと、後ろからきた外側のレーンの選手の走路をふさぐことになります。

逆に後着の選手がフィニッシュ後真っすぐ走ると、先着し曲走路方向でスピードを落としている外側のレーンの選手に接触する危険があります。

ルールにはこの止まり方まで記載されていないため、競技注意事項で記載していることが多いのです。

仮に競技注意事項に記載がなくても、これは常識です。
安全のため必ず守るようにしてください。

フィニッシュ付近の競技役員を行っているとき、かなりの頻度でこのことをフィニッシュ後の選手に注意しなければならないことがあります。

ある高校の選手、かなりの競技力があり中学時代から全国大会などでも活躍しています。大きな大会の競技経験も豊富です。その選手ほとんどのレースでフィニッシュ後真っすぐ走る、あるいは少し曲走路を走るが直ぐ外にでるといったことをします。その多くで他の選手のじゃまになっています。軽い接触も起きている様に見えることがあります。確かに先行していることが多いので後ろのことは気にならないのかもしれません。しかし他の選手に危ない思いをさせているのは事実です。

実際に注意した競技役員がその後の他の競技会でも同様だったと嘆いていました。

いくら競技力があっても、このようなことが守れない選手は良い競技者とは呼ばれません。

中学時代から活躍している選手なのに指導者は何故正していないのでしょう?

大きな事故になる前に是非正してほしいものです。

 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

インターハイ2017 直前特集

f:id:usariku:20170423225103p:plain

『はばたけ世界へ 南東北総体 2017』、「平成29年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会 秩父宮賜杯 第70回全国高等学校陸上競技対校選手権大会」(インターハイ)、競技初日まで5日となりました。

 

 

 

競技期日:平成29年7月29日(土)~8月2日(水)
会  場:NDソフトスタジアム山形(〒994-0000 山形県天童市山王1番1号)

 

地区大会を勝ち抜いてきた選手、監督の皆さんは大会に向けての調整や準備も最終段階だと思いますが、特に監督(引率)にとっては現地での移動、現地での準備物などの計画も重要です。

経験豊富で抜かりの無い方も多数だと思いますが、初めてインターハイに選手を引率する監督もいると思います。

そこで最終チェックとして確認しておくべき、交通に関することと買い物に関することを書き出してみました。

またその後には、インターハイ関連の記事をまとめてみました。

 

最終チェック(確認事項)

f:id:usariku:20170423184004p:plain 交通手段

今大会では駐車場が合計5000台以上分とかなりの台数が駐車できるようです。車で移動される方の駐車に関する心配は少ないと想像します。
ただし各日の競技終了時刻近くには駐車場から出る車の渋滞が起きることもよくあります。また地方都市の朝夕は通勤の渋滞とぶつかることもよくあります。
翌日競技がある選手にとっては宿舎に戻る時間が遅くなり、入浴や食事のタイミングがずれてしますこともあり得ます。
その時間帯が避けられるなら避けて宿舎に戻ることが望ましいと思います。

どの駐車場も午後になると少しずつ出る車がでてきます。出口付近が空いていれば、そちらに車を移動させておくのも対策です。

夏場の大会では日陰になるところに駐車する人が多数います。それよりできる限り出口近くに駐車することをおすすめします。

競技場に向かう際も通勤の渋滞とぶつかることがあります。
現地入りが遅れるのは選手にとって大きな痛手です。
宿泊先のホテルで日頃の渋滞などの情報を聞く、あるいは現地のタクシーの運転手に聞くのも良いのでは。裏道なども教えてもらえることがあります。

今大会では天童駅からシャトルバスが出るようです。運行間隔は15分、一度に何台運行するかまでは案内がありません。乗車時間は15分、混雑するかは不明です。混雑のため次のバスになる可能性もゼロではありません。他の交通手段(タクシー、路線バス、時すでに遅しかもしれませんがレンタカーなど)も考えておきましょう。
このシャトルバスは、13時30分から16時の間は運行しないようです。その点も注意が必要です。


f:id:usariku:20170423184004p:plain 買い物できるところ

氷が足りない、飲み物の自動販売機が全て売り切れなどはよくあることです。
近くにコンビニは少ないようですし、あったとしても商品がなくなっていると考えた方が良いでしょう。
必要と思われるものは宿舎近くなど、競技場から離れた場所で確保しておくのが望ましいと思います。

今大会会場近くにヨークベニマル ららパーク天童店(スーパーマーケット)があります。営業時間は9時30分から22時(諸事情により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは、店舗にお問い合わせください。と店舗サイトに記載があります)。ただし氷などは直ぐ売り切れとなる場合もあります。店舗規模や品ぞろえも想像していたものとは異なることはよくあることです。もしここでの購入を考えているのなら、前日練習の合間などに監督(引率)が様子を見に行った方が無難でしょう。

 

  

インターハイ関連の記事  

インターハイに出場が決まった選手たちの壮行会の様子です。

 

今年、新しい試み。
スタートの号砲の音がオリンピック仕様に!

 

出場する選手たちへメッセージ。
大舞台に挑むときのメンタルコンディショニング。
地区大会(予選)と題した記事もありますが、本大会も同じです。

 

大きな大会ほど気を付けなければなりません。
衣類や持ち物のロゴに関するルールを確認できる記事です。

 

 インターハイに出場するための条件がここで分かります。


競技日程はこちら 

kirokukensaku.net

 

遠方であったり学校や仕事などの都合で応援に行けない仲間やご家族など頑張る若きアスリートを応援したい皆さん「インハイ.tv」で応援しましょう!!

www.inter-high-school.tv

 

f:id:usariku:20170504075658p:plain 天童ってどんなところ?

www.kahoku.co.jp

bussan-tendo.gr.jp

4travel.jp 

 

   過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain 

 

 

NISHI Athletic MEET 2017 ~この大会ならではのもの~

f:id:usariku:20170420180429p:plain

株式会社ニシ・スポーツが主催の公認陸上競技大会、「NISHI Athletic MEET 2017」がに開催されました。この大会ならではのものもありました。

 

 

 

 

競技場で用器具などにあるよく見る文字「NISHI」は株式会社ニシ・スポーツ(以下「ニシ・スポーツ」と書きます)のことです。

 ニシ・スポーツについては次の記事をご覧ください。 


今年で7回目を迎えたニシ・スポーツが主催する「NISHI Athletic MEET 2017」が7月22日(土)、東京の駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催されました。

 

この大会だから見られるもの

 

ニシ・スポーツ主催の大会ならではのものの紹介です。今後様々な大会でこのようなものが取り入れられると新たな楽しみができるかも知れません。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain ライブ・リザルトモニター

競技の結果や途中経過をライブで見ることができます。
例えばトラック競技では写真判定中の記録も表示され、フィールド競技ではその時点の順位なども知ることができます。
終了した種目を選べば、例えば100m予選の記録を総合順位(記録順)でみることなども可能です。
今大会では、走幅跳のピット近くに置いてあったため、走幅跳の選手が自分のその時点の順位や試技の時の風力なども確認することができていました。

f:id:usariku:20170723191417j:plain

 

このライブ・リザルトモニター、大会ではアナウンサーが実際に見ているものです。 
このモニターからも情報を得て記録の速報、結果の発表などのアナウンスを行っています。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 走幅跳での助走スピード計測

走幅跳では、走路の2点間の通過タイムが計測できる無線式光電管を使用して助走速度を計測していました。

光電管の設置は踏切板の手前(写真の三脚に設置)

f:id:usariku:20170724111852j:plain

次の2枚の写真のように表示されます。

f:id:usariku:20170724111248j:plain

f:id:usariku:20170724111210j:plain

プログラムには次のような表もありました。
100mのスタートからフィニッシュまでを表示速度で走った場合の100mのタイムです。静止状態からの加速や後半の減速などまでは考慮されていないので参考タイムです。

f:id:usariku:20170724114125j:plain

スタンドで見ていたコーチの中には複数試技での速度を比較し、選手に「助走速度が遅くなっている」といった声も上がっていました。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 短距離走でのラップタイム計測

100mではスタートから50m地点、200mではスタートから100m地点の通過タイムを計測していました。

トラックの内側と外側に先頭選手の通過タイムの速報値を計測する装置(小さな三脚に設置の物)、その速報値を表示する表示盤、トラック内側には全選手の通過タイムを計測するための写真判定装置のカメラ(写真の右側青色カバーのカメラ)が設置されていました。
写真は100mの50m地点通過タイムを測定するもの。

f:id:usariku:20170724115021j:plain
100mの結果だけでなく「中間計測」として50m通過時の全選手のタイムも貼り出しされていました。
公認記録ではありませんが50mのタイムということです。

f:id:usariku:20170724115743j:plain

200mのスタートから100m地点先頭選手通過タイムの速報値表示の例

f:id:usariku:20170724120746j:plain

200mのスタートから100m地点の計測の様子、トラックの内側と外側に先頭選手の通過タイムの速報値を計測する装置(小さな三脚に設置の物)、トラック内側には全選手の通過タイムを計測するための写真判定装置のカメラ(写真の左側グレーのカバーのカメラ)が設置されていました。

f:id:usariku:20170724120548j:plain

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain メドレーリレーが実施されました

これはニシ・スポーツ主催であるからというものではありませんが、通常大会ではほとんど見かけない種目ですので紹介します。

第1走者から4名がそれぞれ100m、200m、300m、400m(合計1000m)を走るメドレーリレー(以前はスウェーデンリレーと呼ばれていた)が行われました。


通常400mのトラックにはメドレーリレーのテイク・オーバー・ゾーン(バトンゾーン)のライン(マーキング)はありません(ラインが引かれている競技場もありますがルール上新たに引かないことになりました)。標識タイルと呼ばれるライン(マーキング)を引くポイントを示したものがトラックの外側と内側に取り付けられています。下の写真がその例です。
引かれているその他のライン(マーキング)の位置を示すための標識タイルも取り付けられています。

上側の標識タイルは4×100mリレー6レーンのテイク・オーバー・ゾーンの入口、下側はメドレーリレーの2レーンのテイク・オーバー・ゾーンの出口。「SDR」となっていますがこれはスウェーデンリレーの頭文字です。新たに設置されたものは「MDR」です。

f:id:usariku:20170724134309j:plain

本来なにもないところにメドレーリレーのためのテイク・オーバー・ゾーンのライン(マーキング)をテープで引いた(貼った)例。100mスター地点付近、第2走者の入口(黄色枠内)

f:id:usariku:20170724134619j:plain

メドレーリレーのためのテイク・オーバー・ゾーンのライン(マーキング)をテープで引いた(貼った)例。第2走者の出口(黄色枠内)。トラック外側(写真の緑色部分)に標識タイルが取り付けられています。

f:id:usariku:20170724134653j:plain


ここで出てきた標識タイル、走路上の各種スタートライン、ハードルの設置位置、リレーのテーク・オーバー・ゾーンなどの位置を示すもので各所に取り付けられています。競技場で見る機会があれば確認してください。
このこと、ルールでは、

(標識タイルとマーキング)
第9 条  走路上の各種スタートライン、リレーのテーク・オーバー・ゾーン、ハードル等の位置に標識タイルを埋設し、路面に直接塗布して明示する。ただし、4×200mリレー、100m+200m+300m+400mリレーは、標識タイルのみとする。
2. 曲走路上にある標識は、角度で計算する。
3. 標識は走路の両側の縁に明瞭で、耐久性のあるものを固定する。

と記載されています。

 

NISHI Athletic MEET、毎年新たな試みがあります。
来年はどのような新たな試みがあるか楽しみです。 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

NISHI Athletic MEET 2017 ~大会で見かけることがあるもの~

f:id:usariku:20170420180429p:plain

株式会社ニシ・スポーツが主催の公認陸上競技大会、「NISHI Athletic MEET 2017」がに開催されました。大会で見かけることがあるものですが、全国大会など規模の大きな大会でしかなかなか見ることができない機器類などがありました。 

 

 

 

競技場で用器具などにあるよく見る文字「NISHI」は株式会社ニシ・スポーツ(以下「ニシ・スポーツ」と書きます)のことです。

 ニシ・スポーツについては次の記事をご覧ください。 


今年で7回目を迎えたニシ・スポーツが主催する「NISHI Athletic MEET 2017」が7月22日(土)、東京の駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催されました。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain スタートの号砲は電子音

 

スタートの号砲は紙雷管(火薬)を使わない電子音スタート発信装置が使われました。
今年インターハイで初使用されるものと同じ電子音です。
音はスピーカーから聞こえてきます。 


800mのスタート時、黄色丸のところにスピーカー

f:id:usariku:20170723155306j:plain

一部を拡大

 f:id:usariku:20170723155618j:plain

制御装置(左側):スピーカー、写真判定装置、スターインフォメーションシステムに連動

f:id:usariku:20170723160027j:plain

200mスタート地点での設置例(内側3か所にスピーカー)

f:id:usariku:20170723160550j:plain

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain スタートインフォメーションシステム

不正スタートを機械でチェック、スタートインフォメーションシステムを使用。

 



スタートインフォメーションシステムのセンサーが取り付けられたスターティングブロック(後方青色の機器がセンサー)

f:id:usariku:20170723161337j:plain

 

スタートインフォメーションシステムの採用によりリアクションタイム(スタートの電子音から選手が反応するまでの時間)が測定でき、その時間も競技結果とともに貼り出されました。

反応時間を競い合う選手の姿もありました。

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 走幅跳は光波距離測定装置で計測

多くの競技会ではメジャーや走幅跳三段跳距離測定装置(下写真参照)での計測ですが光波距離計測装置を使用した計測を行っていました。砂場の周りに計測機器がなくすっきりしています。
事前に基点の測定などを行います。試技では、着地位置にプリズム(計測の様子の写真棒の先端部分)をセットし、本体(計測部)側でプリズムに視準を合わせて計測します。

光波距離計測装置本体(イメージ)

f:id:usariku:20170723181954j:plain

計測の様子、写真手前側スタンド下に装置本体が設置されています。

f:id:usariku:20170723182204j:plain

多くの競技会で見る走幅跳三段跳距離測定装置での計測(他の競技会、下写真2枚)

f:id:usariku:20170723181041j:plain

f:id:usariku:20170723181139j:plain

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 投てき物を運ぶラジコンカー

投てき物を運ぶラジコンカー、アスレチィクビークルが活躍していました。

ジャベリックスローを運ぶ様子

f:id:usariku:20170723163930j:plain 
やりを運ぶ様子

f:id:usariku:20170723164024j:plain

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 電光掲示板

競技名や競技結果の表示など様々な情報をリアルタイムで表示します。走幅跳のトップ8(上位8位)の表示なども行います。

f:id:usariku:20170723184941j:plain

f:id:usariku:20170723185647j:plain

  

次の記事ではこの大会ならではのものを紹介する予定です。
お楽しみに!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

競技会に申し込む時のリレーのメンバーと当日起用できるメンバー

f:id:usariku:20170423225103p:plain

競技会でリレーに出場するにはリレーの申し込みメンバーを決めますが、競技会により申込時のメンバーと当日起用できるメンバーの扱いが異なることがあります。

 

 

 

大会要項に、例えば、

リレー競技において、当日のチーム編成は申し込んだ6名以内からの4名とする。
同一団体から複数のチームを申し込んだ場合、チーム間で競技者の移動は出来ない。

リレーのメンバー変更については申し込み時のメンバーの範囲内とする(第170条10項は適用しない)。 

というような記述があるときは、申し込んだメンバーから実際に走る4名を決めなければなりませんし、もし当日この申し込んだメンバー内に走ることができない選手が出て、4名そろわなくなったなら欠場することになります。

申し込みの際にだれをエントリーするか、何名エントリーするかが重要になります。

上記のようなリレーのチーム編成やメンバー変更に関する記述がない公認大会では、ルール第170条10項が適用されます。
上記の例の「第170条10項は適用しない」という部分に関係することです。

そのルールとは、

第170条 リレー競走
10. リレーメンバーが走ることができるのは1区間だけである。リレーチームの編成メンバーは、どのラウンドにおいてもその競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技者であれば出場することができる。ただし、本連盟の公認競技会では、どのラウンドにおいても出場するメンバーのうち少なくとも2人はリレーに申込んだ競技者でなければならない。最初のラウンドに出場した競技者は、その後のラウンドを通して、2人以内に限り、他の競技者と交代することができる。この規則に従わなければ、チームは失格となる。
〔国内〕1  申込みのときのチームの編成は、原則として6人以内とする。
2 交代とは、一度出場した競技者が他の競技者と代わることであり、最初のラウンドにおいてリレーに申し込んでいない競技者が出場する場合は交代とは見なさない。
3 前のラウンドに出場した競技者が一度他の競技者と代わり、再びリレーチームに戻る場合は、新たな交代競技者数には加算しない。

というものです。

最初の「リレーメンバーが走ることができるのは1区間だけである」は例えば同じ人が1走と2走の2区間は走ることができないという当たり前なことですが、やはりルールで定めておかなければならないことです。

それ以降の記述、中でも「その競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技者であれば出場することができる。」の部分と「メンバーのうち少なくとも2人はリレーに申込んだ競技者でなければならない。」の部分では、その競技会でリレー種目に申し込んでいない選手2名までをリレーのメンバーに加えることができるということです。

例えば、100mに申し込んでいる選手がいた場合、その選手はリレーのメンバーとしてリレーに申し込みを行っていなくても、リレーのメンバーに加えることができるということです。

競技会当日、リレーを走る4名のメンバーを決め、定められた時刻までにオーダー用紙を提出しますが、そのオーダー用紙の右側にリレーに申し込んでいない選手を起用する場合にその種目などを記入する欄がありますので必ず記入します。次のオーダー用紙の見本の赤枠内です。

f:id:usariku:20170721154902j:plain


時々この枠に、リレーに申し込んでいる選手の他の種目のことまで記入してオーダー用紙を提出するチームがあります。リレーに申し込んでいる選手の時は記入せず提出しましょう。

このルールを上手く利用すれば起用できる選手数が増やせます。
このルールを上手く使って申し込みを行っているケースは増えてきました。

公認大会において、誤った編成でオーダー用紙を提出してくることがあります。
最近数回目にした例です。同じリレー種目に同じ団体・所属のチームが複数申し込みできる場合にチーム間の選手の移動を行うことです。これは公認大会では行えません。
日本陸上競技連盟の見解は、同じリレー種目に同じ所属・団体から複数チーム申し込みを行ったときは、そのリレー種目内では異なる所属・団体のチームという扱いになるためとのことです。


このルールが適用されないとき、「申し込んだ6名以内からの4名」「申し込み時のメンバーの範囲内」というときにリレーには申し込んでなく他種目に申し込んでいる選手をリレーメンバーに起用してくることもあります。

このような誤りでオーダー用紙の再提出となったとき、提出締切時刻に遅れれば欠場扱いになります。

オーダー用紙の提出を行うのが選手や生徒などの場合、監督がすぐ見つからないということがあります。再度監督の署名が必要になることですので慎重に。

しかし記録会等の小規模競技会では、できるだけ多くの選手にリレー競技出場の機会を与えてやりたいという考えから、4人ぎりぎりのメンバー構成で多くのチームをエントリーする団体もあり、第170条10項の適用でチーム間のメンバー変更を一切認めないとすると、当日出場できない選手がでた場合はそのチームの全員が出場の機会を失ってしまうので、何とかしてほしいという要望が日本陸上競技連盟にはあるそうです。
そのような競技会での最終判断は主催者側の決定であり、上記日本陸上競技連盟見解を基本としながらも主催者があらかじめリレーのメンバー変更に関するローカル・ルールを設定して、申し込み時に周知徹底しておけば問題はないとされています。
ただし、最初のラウンドでチームが組めなくなったメンバーがどこかのチームに加わることを認めたとしても、前のラウンドに出場して敗退したチームのメンバーを次のラウンドに進出する他のチームに加えることは認めるべきではないとされています。

主催者がチーム間のメンバー変更を認めることを申し込み時に周知徹底していない場合はチーム間の変更は行えないことになります。


リレーの申し込み、当日起用するメンバーを決めるのに苦労するケースはよくあります。

ルールを上手く利用し、起用できる選手の選択肢を増やしておくのも策です。



過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

速報、「インハイ.tv」が開設されました。

全国高体連公式インターハイ全国高等学校総合体育大会)応援サイト「インハイ.tv」が開設されました(本記事は平成29年度のインターハイについてです)。

 

 平成30年度インターハイの情報はこちらへ

          ↓

www.usariku.com

 

 

www.inter-high-school.tv

 

遠方であったり学校や仕事などの都合で応援に行けない仲間やご家族など頑張る若きアスリートを応援したい皆さん「インハイ.tv」で応援しましょう!!

平成29年度の最初の競技「ソフトテニス」が 7月23日に競技開始、陸上競技は 7月29日に開始です。

「インハイ.tv」は特別協賛社の大塚製薬のサポートを受け2014年に開設、「全競技インターネット中継」を実現、全30競技の試合の模様を映像と会場からの文字情報(速報)で届ける高体連公式サイトです(※一部配信できない試合があるようです)。

 

 

 

受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。

 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

インターハイのLIVE中継、「インハイ.tv」今年も開設!

※本記事の内容は平成29年度のインターハイのものです。

 

平成30年度インターハイの情報はこちらへ

          ↓

www.usariku.com

 

全国高体連公式インターハイ全国高等学校総合体育大会)応援サイトとして開設された「インハイ.tv」、今サイトを開くと「2016年12月27日(火)をもちまして、サービスを終了させていただきました。多くのお客様にご利用いただき、まことにありがとうございました。」との案内があります。
一部では今年は行われないとの声もありますが・・・

インハイ.tv」は特別協賛社の大塚製薬のサポートを受け2014年に開設、「全競技インターネット中継」を実現、全30競技の試合の模様を映像と会場からの文字情報(速報)で届ける高体連公式サイトです(※一部配信できない試合があるようです)

今年も間もなく開設されます。

視聴は「インハイ.tv」で検索(現時点では昨年の終了の状態です)

遠方であったり学校や仕事などの都合で応援に行けない仲間やご家族など頑張る若きアスリートを応援したい皆さん「インハイ.tv」で応援しましょう!!

開設するという情報は全国高体連の事務局から入手したものです。

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

男子100m、アジア記録であって日本記録ではない記録

f:id:usariku:20170423225103p:plain

前回の記事で、1979年10月当時の男子100mの日本記録10秒48と記載していますが、おや?と思われた方がいるかもしれません。


 

 

 


確かに日本記録の変遷などを調べると、10秒34とでてくることがあります。

1968年メキシコオリンピック島秀雄選手が10秒34(電気計時)で走っています。

しかし、この時の記録は当時のルールにより100分の1秒単位を10分の1秒単位に換算した10秒3が公式記録とされました。

 

その後、国際陸上競技連盟(以下「国際陸連」)では1975年から電気計時のみ過去にさかのぼって世界記録として公認するようになりました。
アジア陸上競技連盟でも同様に過去にさかのぼって公認するようになりました。

日本陸上競技連盟(以下「日本陸連」)でも、1975年から電気計時を公認としましたが、過去にさかのぼるとはしませんでした

その後、1984年になって過去にさかのぼり公認、1993年から電気計時のみを日本記録として公認するようになりました。

国際陸連は1975年に1968年のメキシコオリンピックでジム・ハインズ選手(アメリカ)が記録した9秒95を「世界記録」とし、アジア陸上競技連盟では飯島選手10秒34を「アジア記録」として公認しました。

この時、日本陸連は過去の10秒34は日本記録と公認しなかったため、「アジア記録であって日本記録ではない記録」となったのです。

飯島選手の記録10秒34が日本記録として公認されたのは、1984年に過去にさかのぼるとなったとき、記録を出したメキシコオリンピックから16年も経ってからだったのです。

つまり、前回の記事での当時(1979年10月)の男子100mの日本記録は1975年に樹立された10秒48としました。手動計時の日本記録は10秒1でしたが、記事での記録が電気計時のものでしたので、10秒48を日本記録として記載しました。

陸上競技マガジン増刊号「1981年記録集計号」を見ると、日本記録は10秒48、日本歴代50傑の電気計時の第1位は10秒34と不思議な記載になっています。

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

過去にもあった!男子100m、追い風参考ながら日本記録を上まわる記録

f:id:usariku:20170423225103p:plain

多田修平選手(関西学院大学)が6月10日に開催された2017日本学生陸上競技個人選手権大会(個人インカレ、Shonan BMW スタジアム平塚)の男子100m準決勝で追い風4.5mの追い風参考記録ながら9秒94をマークしたのは記憶に新しいことですが、過去にも追い風参考記録ながら日本記録をもっと上まわる記録が出ていました。

 

 

 

多田選手の記録は日本記録を0.06秒上まわる記録、桐生祥秀選手(東洋大学)が2015年3月にアメリカのテキサス州で開催された大会で3.3mの追い風参考記録ながら日本記録を0.13秒上まわる9秒87を記録、ケンブリッジ飛鳥選手(ナイキ)が4月にアメリカのフロリダ州5.1mの追い風参考記録ながら日本記録を0.02秒上まわる9秒98を記録しましたが、過去には追い風参考記録ながら日本記録を0.26秒上まわる記録がありました。

 風力(追い風参考)については次の記事・・・


それは1979年10月に開催された国民体育大会(以後「国体」)でのこと、実はこの国体、台風が直撃し時にはその暴風雨の影響を受ける中で行われました。

その大会の陸上競技で中止になった競技は10年ぶりに復活したロードレースのみです(今はロードレースはありません)。

日本記録を上まわるといっても9秒台ではありません。当時の男子100mの日本記録10秒48、この国体の7.9mの追い風で出された記録が10秒22というものです。これを記録が公認される追い風2.0mに換算すると10秒46に相当、当時の日本記録を上まわる数字がでてきます。

なお、この時の選手の自己記録は10秒52、この国体の10日程後にその記録を出しています。当時の日本記録にかなり近い記録(0.04秒差)でした。

この大会では追い風9.9mというレースもありました。

これほどの強風、フォームを乱し逆に走りにくくなることもあります。国体に出場するほどの競技力がある選手でも良し悪し様々だったようです。

 

今年6月には女子100mH(ハードル)の木村文子選手(エディオン)が追い風参考ながら日本記録を上まわる12秒99を出すなど、男子100m以外にも風のために公認記録とならない幻の日本記録がときどき出ます。

 

「追い風参考ながら」という言葉を聞いた時、ふと台風の中の国体を思い出しました。

記録を調べようとしたのですが、国体を主催する日本体育協会では決勝の記録のみで風力表示もない資料しか残っておらず、日本陸上競技連盟も過去の国体の記録は持ってなく、開催県の陸上競技協会でも確認できなかったために国立図書館で調べました。

まず当時の開催県の地方新聞を閲覧しましたが、決勝記録のみで風力表示なし、デジタル化資料の中に陸上競技マガジンを見つけ探したところ見つかりました。
手作業でスキャニングしたと思われるものですが目次もついておりその作成には相当な労力を要したと思われます。
上記の国体の予選から決勝まで全ての結果を見ることができました。

その他にもなつかしい選手の写真や記事、記録などが多数ありました。
(私自身の記録も確認することができました←カテゴリーとは関係なし)

 

国立図書館の所在地は、
東京本館(〒100-8924千代田区永田町1-10-1)
関西館(〒619-0287京都府相楽郡精華町精華台8-1-3)
です。
満18歳以上の方であれば、だれでも入館・利用が可能です(子様を同伴しての入館はできません)。
利用方法や休館日など、詳しくは国立図書館のホームページでご確認ください。

 

 過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

いざ山形へ インターハイ壮行会

『はばたけ世界へ 南東北総体 2017』、「平成29年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会 秩父宮賜杯 第70回全国高等学校陸上競技対校選手権大会」(インターハイ)まで12日、東京、駒沢オリンピック公園陸上競技場では東京選手団の壮行会が行われました。

 

 

 

f:id:usariku:20170717020728j:plain

東京都からは、南関東地区予選会を勝ち抜いた、

男子個人 33名36種目

女子個人 24名30種目

男子リレー 3チーム

女子リレー 5チーム

が出場します。

f:id:usariku:20170717021009j:plain

f:id:usariku:20170717021526j:plain

 

競技期日:平成29年7月29日(土)~8月2日(水)
会  場:NDソフトスタジアム山形(〒994-0000 山形県天童市山王1番1号)

 

 

【日本最大級の旅行サイト】楽天トラベル

お得なJR+宿プランはこちらから!

 

頑張れ若きアスリート!!

 

 

f:id:usariku:20170504075658p:plain 天童ってどんなところ?

bussan-tendo.gr.jp

4travel.jp 

 過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

 

インターハイで初、スタート時の号砲音に電子音を採用

f:id:usariku:20170420180429p:plain

平成29年度南東北総体山形大会(インターハイ)まで2週間を切りました、今回初めてインターハイに登場するものがあります。トラック競技にはとても大切なものです。

 

 

 

主催者からのお知らせ(一部抜粋)

南東北総体山形大会(インターハイ)で使用するスタート時の号砲音(電子音)について。
山形大会では、スタート時の号砲音として電子音を採用します。インターハイとしては初めての採用となります。



f:id:usariku:20170423184004p:plain 紙雷管による号砲

 

スタート時の号砲音は高校生が出場するほとんどの大会で雷管が使用されています。競技用火薬を使ったものです。

紙雷管による号砲は、スターターに近い選手と離れている選手では、聞こえてくる時間に差があり、有利不利があると言われていましたが、それは過去のことです。

複数台のスタート発信装置という機械を設置することにより、選手の近くで号砲は聞こえます。スタート発信装置にも紙雷管がセットされています。

f:id:usariku:20170716051154j:plain

 

 400mのスタートでのスタート発信装置の設置例、黄色丸に設置されています。

f:id:usariku:20170716051619j:plain


スターターの信号器に連動し、各箇所に設置されたスタート発信装置でも雷管が破裂し号砲がなります。

f:id:usariku:20170716051723j:plain

 

号砲の際には煙もでます。
スタート発信装置はスピーカーと共に設置されており、スターターの声はこのスピーカーから聞こえます。
従って、過去に言われたようなスターターからの距離による有利不利はありません。

次の2枚の写真では煙が確認できます。号砲直後です。

f:id:usariku:20170716052056j:plain

f:id:usariku:20170716052212j:plain

 

100mでのスタート発信装置の設置例です。レーンナンバー標識の2と3、6と7の間にスピーカーと共に設置されてます。

f:id:usariku:20170716052455j:plain

 

しかし紙雷管の場合、レースの都度スタート発信装置の確認などが必要になり、時には不発もあります。現状は多くの大会でこの方法が採用されています。

先月行われた日本選手権もこの方法です。

 

 お得なJR+宿プランはこちらから!

 
f:id:usariku:20170423184004p:plain 電子音による号砲


電子音の号砲音は、スピーカーを通して号砲音が聞こえてきます。紙雷管は用いません。予め準備されている音源がスピーカーをとおして聞こえてきます。

オリンピックなどでは以前から採用、昨年のリオデジャネイロオリンピックでも使われています。
国内では、セイコーゴールデングランプリで使用されています。

紙雷管を使う時のようにレースの都度スタートの発信装置の確認などは不要になり、不発もありません。

ニシ・スポーツの関係装置と接続例

f:id:usariku:20170716075444j:plain

 

f:id:usariku:20170716075631j:plain

 

 

2013年に国立競技場で開催されたセイコーゴールデングランプリでのスピーカーとその一部の配置(赤丸内)、今年のものとは形状が異なっているようです。

f:id:usariku:20170716075904j:plain



インターハイでは初使用のため大会HPで電子音を試聴できるように試みたようですが、視聴する環境によって同じ音を再現することが不可能だったため、現地で実際に聞く音と異なるという誤解を招く恐れが大きいと判断して大会HPでの視聴を断念したそうです。

東北地区のインターハイ予選は、本大会と同じNDソフトスタジアム山形で開催されています。
その際に電子音の号砲を使用、本大会のリハーサルも兼ねていると思われます。

東北地区のインターハイ予選での様子をインターネット上の動画サイトで見る(聞く)ことができます。

大会の前の7 月27 日(木)15:00~16:30 と7 月28 日(金)15:00~16:30 に本競技場で、電子音でのスタート練習ができるようですが、参加できない選手は、インターネット上の動画サイトで見る(聞く)のも良いかと思います。

なお、インターネット上の動画サイトでの音も現地で実際に聞く音と全く同じとは限りませんので注意が必要です。

メーカーや製造時期などにより音が多少違う気がします。興味のある方は動画サイトで、オリンピックやセイコーゴールデングランプリなど聞き比べてみてください。 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

NISHI Athletic MEET 2017

f:id:usariku:20170420180429p:plain

株式会社ニシ・スポーツが主催の公認陸上競技大会、「NISHI Athletic MEET 2017」が7月22日(土)に開催されます。

 

 

 

陸上競技場の用器具でよく見る「NISHI」は株式会社ニシ・スポーツ(以下「ニシ・スポーツ」と書きます)のことです。

 ニシ・スポーツについては次の記事をご覧ください。 


今年で7回目を迎えるニシ・スポーツが主催する「NISHI Athletic MEET 2017」 "すべてはアスリートのために"をスローガンに、7月22日(土)、東京の駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催されます。

「NISHI Athletic MEET 2017」は、全国大会など規模の大きな大会でしかなかなか見ることができない数々の記録計測機器や表示機器などを使用した競技会です。

しかもニシ・スポーツの新製品も多数みることができます。

写真のようなものもフィールド内を走っているかもしれません。

 

 

 f:id:usariku:20170715042350j:plain

 

 

これはアスレティックビークルといって、アタッチメントを装着することで、やり、ハンマー、円盤などの投てき物の運搬(返送、投げたものを投げる地点に戻す)を行います。
初めて気付きましたが、運転席があるようです。
通常は送信機で運転操作を行います。

 

 

 f:id:usariku:20170715042739j:plain

 f:id:usariku:20170715043348j:plain

 

どうやら人は運転できないようです。
今大会では投てき種目がやり投ジャベリックスローしかありませんが、登場することを期待します。

このブログで何度か紹介しました、スタートインフォメーションシステムも過去の大会では必ず登場しています。 

 

不正スタートがなくても、スタートの信号器の号砲からの反応時間、リアクションタイムも計測され、貼り出される競技結果に記載がありました。 

 

競技でも、普段見ることがあまりないメドレーリレーが行われます。 

 

興味のある方は、ぜひ会場に!!

 

詳しくは 2017 NISHI Athletic MEET | 株式会社ニシ・スポーツ

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

   

「腰ナンバーはやや後ろにつける」のには理由がある

f:id:usariku:20170423225103p:plain

トラック競技に出場する競技者は、腰ナンバーをつけますが、なぜつけるのか、どうつけるのかについての説明です。

 

 

 

腰ナンバーはルール上には出てこないものです。その呼ばれ方も様々です。腰ナンバー腰ナンバーカード腰番腰ナンバー標識など。いずれも意味は同じです。

本記事では腰ナンバーと書きます。

腰ナンバーとは


下の写真、関東インカレ4×100mリレー第4走者の時の桐生祥秀選手です。
黄色の〇で囲まれたものが腰ナンバーです。レーンで分かれて行う(スタートする)競技ではレーン番号と同じ数字です。

 

 f:id:usariku:20170714035232j:plain

ほとんどの腰ナンバーは布でできています。四隅を安全ピンでとめるものや裏面が粘着シートになっていて貼り付けるものがあります。

 

この腰ナンバーについて、競技注意事項では次の例のように記載されています。それぞれ異なる競技会で記載されていた内容です(一部改編あり)。

・トラック競技に出場する競技者には、写真判定⽤の腰ナンバーを貸与するので、パンツの右側、やや後ろにつける。

・腰ナンバーを 1枚受け取り出発までに右臀部やや後方に付ける。

・腰ナンバーは競技者係で受け取り、右腰につけて最終コールを受ける。

・トラック競技に出場する競技者は、腰ナンバー(2枚)をパンツ両側、やや後ろにつけること。

・トラック競技出場者は、腰ナンバーを招集所で受け取り両腰につける。

・トラック競技のみ腰ナンバー(2枚)を受け取る。

・トラック競技出場者は、写真判定用の腰ナンバーを招集所で受け取り、下半身の横(左右後方)につけること。リレー競技については、4×100mは第4走者のみ左右後方に、4×400mは第2と第3走者は右側に、第4走者は左右後方につけること。

中には記載のない競技注意事項も時々見かけます。

この腰ナンバー、いくつかの例にも書かれていますが、写真判定で使います。

写真判定についての詳細はこちらの記事をご参照ください。 


次の写真が写真判定で使われる画像(モニタ表示)の例です。

f:id:usariku:20170505230646j:plain

 

先頭の選手、身体の位置だけを見ていると3レーンにも見えますが、前足の位置や影の位置で4レーンとわかります。経験を積むとすぐわかるのですが、より精度を高めるため、腰ナンバーでも何レーンの選手か確認を行います。

この画像(モニタ表示)で各選手のトルソーの位置を合わせて記録を確定します。
この作業を行うのが写真判定員という競技役員です。

レーンで分かれてスタートを行わない競技、1500m以上の競技では、スタートラインの内側から整列する順番に合わせた番号がふられた腰ナンバーをつけます。オーダー順と呼ばれ、プログラムに記載の順番です。

 

腰ナンバーの数

 

先に例示した競技注意事項を見てください。

その中で、
1枚、右側右腰などの記載がある場合の腰ナンバーは1枚です。
2枚、左右両腰などの記載がある場合の腰ナンバーは2枚です。

1枚の時は、スタートからフィニッシュに向かって右側からのみ写真判定のための撮影を行っているときです。

下の写真、右側スタンドの上にある建物が写真判定室と呼ばれるカメラ(拡大写真がカメラの例)などが設置されているところで、こちら側から撮影したものが上の「写真判定で使われる画像(モニタ表示)の例」のようになり、写っているのが右側につけた腰ナンバーです。

 

f:id:usariku:20170714083252j:plain


上の写真の左側、フィニッシュラインの内側にあるのも写真判定用のカメラ(黄色枠内、上の枠が拡大したもの)、こちらから撮ると、上の「写真判定で使われる画像(モニタ表示)の例」と左右対称になった、スタートからフィニッシュに向かって左側から撮影したものができます。
このカメラで写るのが左側につけた腰ナンバーです。

つまり腰ナンバーはフィニッシュラインの内側にもカメラがあれば2枚で左右、なければ1枚で右側のみにつけるのです。

より精度を高めるため、規模の大きな大会では左右両方から写真を撮ります。

 

競技注意事項の例にもありますが、4×400mリレーでは第2と第3走者も腰ナンバーをつけることがあります。これは写真判定のためではありません。
4×400mリレーでは第1走者と第2走者はレーンに分かれてバトンパスを行いますが、第2走者から第3走者と第3走者から第4走者のバトンパスはレーンに分かれていません。前走者が200m地点を通過した順番で次走者はテイク・オーバー・ゾーンの定められた位置に内側から順番に並びます。その200m地点を通過した順序は競技役員がその地点で見て、次走者が待つ位置にいる競技役員にインカム(トランシーバー)で伝えます。その時、胸につけたナンバーカードの数字やユニフォーム(色やチーム名)を見て伝えるのでは誤りが起きる可能性が高くなります。そのため腰ナンバーを利用しその番号で伝えているのです。

ただしこの方法、必ず採用しているとは限りません。規模の小さな大会では採用しないことも多々あります。

腰ナンバーをつける位置

 

例に示した競技注意事項のいくつかにはつける位置の記載があります。
・腰のやや後ろ(後方)
・臀部やや後方
・下半身の横(後方)
というような表現です。

そうです。やや後方につけるものなのです。
次の写真の選手、腰ナンバーの数字の位置とパンツのラインをみるとほぼ真横か極わずか前につけています。

 f:id:usariku:20170714092841j:plain

 

しかし、姿勢によっては次の写真のように読み取れなくなります。
この状態でフィニッシュすると写真判定用の画像でも読み取れない状態です。

 f:id:usariku:20170714092946j:plain

ですから、多くの競技注意事項に書いてあるように後方、あるいはやや後方なのです。
上の読み取れない例の写真でも、やや後方なら読み取れます。

競技注意事項に記載がなくてもやや後方につけましょう。

 

800m以上の競技ではフィニッシュのとき選手はレーンに分かれていません。周回や着順を見る競技役員もいますが、写真判定では上の「写真判定で使われる画像(モニタ表示)の例」のようにレーンと選手は結び付きません。判定の精度、速度を高めるためにも腰ナンバーはきちんとつけましょう。  

 

ついでに

 

腰ナンバー、安全ピンでつけるタイプのものは競技後返却する場合が多いです。
返却用のかごなどが置いてあることがあります。
返却する際に、安全ピンを閉じず、針が出たまま返却する選手が多数います。補助員などが対応してくれる場合は構わないですがそうでない場合、安全ピンは必ず閉じてください。その後、腰ナンバーや安全ピンをかごから取り出す人がいます。手に刺さることもよくあり危険です。借りたものを返す時は借りた時の状態で。
競技後で疲れていてできないなら近くにいる競技役員に申し出てください。
 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

大迫傑 決戦前のランニングノート (文春e-book)