選手が胸や背中につける番号、布や破けにくく加工された紙でできていますが、
ゼッケンと呼んでいる人が多いですよね。
あれは、陸上競技ではアスリートビブスナンバーカード(ビブス)と言います。
昔はゼッケンと言いましたが・・・
ルールブックでは「ナンバーカード(ビブス)」と書かれているのでビブスでも間違いないのですが、実際にはナンバーカードと呼ぶことがほとんどです。
日本のルールブックでは「アスリートビブスナンバーカード(ビブス)」と書かれていますが、。原文、英語のルールブックにも「Athlete Bibs(アスリート・ビブス)」と書かれており、ナンバーカードという言葉は出てきません。
海外では「ナンバーカード」という言葉は通じません。
また最近では個人や団体、国などの識別を行うために使われますこともあります。
数字ではなく個人名であったり、リレーのときに団体名や国名であることも・・・
ビブスは他に報道関係者、医務関係者などが身に着けるメッシュでできたベストの様なものも指します。ビブスという呼び方はそちらの方で使われ、選手が着けるナンバーカードと区別しています。サッカーの国際大会などで控えの選手が身に着けているものと同様なものです。
日本陸上競技連盟が公認する大会(公認大会)の競技注意事項などでもゼッケンではなくナンバーカードとなっているはずです。
しかしゼッケンと呼ぶ競技役員はまだいます。
競技場で開催される大会で競技前に招集(点呼・コール)があり、競技役員から「ナンバーカードを確認します」と言われることが多いと思います。
私もその担当の競技役員を行うことがあるのですが、
ナンバーカードを見せない選手が時々います。
「ナンバーカード見える様にしてください」と改めて言いますが、
もしかしたら「ナンバーカード」って何のことかわかっていないのかもしれないと思うことがあります。
忙しい時にはなかなかできないのですが、明らかにピンと来ていない選手には「陸上競技ではゼッケンではなくナンバーカードと言います」と教えます。
これも競技役員の務めです。
英語の原文では「Athlete Bibs(アスリート・ビブス)」ですが、日本のルールブックでは「ナンバーカード(ビブス)」と書かれています。
ビブスナンバーカードという言葉は競技注意事項や選手の呼び出しで使われることがあるので覚えておいてください。
もしかすると「ビブス」という言葉も使われるかもしれません。(2020年度から使われるようになりました。)
でも海外では、あるいは海外の選手には「ナンバーカード」は通じませんのでご注意を・・・
でもこの呼び方、もしかしたらゼッケンにもどるかもしれません!
国が決めたマイナンバー(個人番号)制度、まだまだ浸透していないかもしれませんが、この個人番号カードを「マイナンバーカード」と呼ぶことがあります。
それと混同するのでゼッケンにしようという話が出てきているようです。
これはまだ決定ではありません。
個人的には選手が競技注意事項をみたり招集(点呼・コール)を受ける場面で、ナンバーカードとマイナンバーカードを間違えるとは思えないのですが・・・
もし大会の招集で「ナンバーカード確認しまーす」と言われて、マイナンバーカードを出す選手がいたら・・・!
マイナンバーカードは大切なカードです。競技中は身に着けることができないですし、誰かに預けるのも良くないですよね。
まさかそんなことは起こらないと思いますが、競技役員をしていてその様な場面に遭遇したときは・・・記事にするかも??