うさりく先生の陸上教室

 

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陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

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影響が大きい、追い風より向かい風

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2018年度のトラック・シーズンも終わりに近づいてきました。2017年度に9秒台に突入した日本男子100m、2018年度は・・・風の影響について

 

  

2018年度のトラック・シーズンも終わりに近づいてきました。2017年度に9秒台に突入した日本男子100m、2017年度は桐生祥秀選手(樹立当時、東洋大学)の
9秒98(+1.8m/s)を筆頭に10秒10より速く走った選手は6人いました。

2018年度は、山縣亮太選手(セイコー)の10秒00(+0.8m/s)が2018年度の日本人最速で、山縣選手以外に10秒0台で走った選手はいません(10月30日現在)。

2018年度の日本男子100m、やや低調に見えましたが、その中で抜群の安定感を見せていたのが山縣選手です。

山縣選手の自己最高記録は2017年度の10秒00(+0.2m/s)、2018年度も自己タイ記録となる10秒00(+0.8m/s)を始め、
10秒01(+ー0.0m/s)、10秒05(+0.6m/s)と複数回の10秒0台の記録を出しています。

これらの記録を出した際の風力を見ると、公認記録となる上限の追い風2.0m(+2.0m/s)までには開きがあります。

風力については次の記事をご覧ください。 

www.usariku.com

 

桐生選手が日本記録(2018年10月30日現在)である9秒98を樹立した時の風は追い風1.8m(+1.8m/s)とかなりの好条件でした。

決勝レースとしては山縣選手の2018年度ワースト記録ではないかと思われる大会がありました。
2017年に桐生選手が日本記録を樹立したときと同じ競技場で開催された国民体育大会の成年男子100m決勝です。

記録は10秒58、その時の風力は向かい風5.2m(-5.2m/s)という最悪な条件でした。


自然環境に左右される屋外競技ではやむを得ないのですが、山縣選手、風に恵まれないレースが多かったと思います。

 

さて、ここからが本記事の本題です。

 

同じ強さの風で追い風と向かい風では、速くなる時間と遅くなる時間は同じでしょうか?

例えば追い風2mで0.2秒速くなったとします。では向かい風2mで遅くなる時間は0.2秒でしょうか?

 

次表の様なデータがあります。

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そうです。向かい風の方が影響を受けるのです。

これは空気があるからです。
日常生活ではほとんど気にすることが無い、空気抵抗が影響しています。

表の5.0m/sの風を見ると、追い風で早くなるのが0.38秒、向かい風で遅くなるのは0.62秒と大きな差があります。

※表は100mを10秒233で走る時のものです。それより速く走る場合はより影響を受けます。空気抵抗は風速の二乗に比例して大きくなります。

山縣選手の向かい風5.2mでの10秒58、単純に上表に当てはめると風力0mでは9秒96、更に追い風が1m吹いていたなら9秒8台の記録だったことになります。

風に影響されない走りをしたいと語っていた山縣選手ですが、さすがに向かい風5.2mを知ると苦笑い・・・

選手は「空気の壁」とも戦っているのです。

2019年度シーズン、男子100mの日本記録更新、複数人の9秒台、大いに期待したいものです。

 

 

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

リレー、バトンパスの際の失格(DQ)、テイク・オーバー・ゾーンの外から・・・

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リレー、バトンパス(受け渡し)の際の失格は、テイク・オーバー・ゾーン内でバトンパスが完了しないためによるもの(通称:オーバーゾーン)が多いのですが、異なる理由での失格もあります。そのひとつを紹介します。

 

  

次の写真、2018年9月に開催されたインカレ、日本学生陸上競技対校選手権の女子4×400mリレー決勝の第3走者から第4走者のバトンパスです。

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このレース、全チームがフィニッシュしましたが確定結果では1チームが失格となりました。

 

その失格の理由が競技結果に記載されました。 

 DQ :失 格 *R6:テイクオーバーゾーンの外からスタートした(R170.19) 

 

DQDisqualified(失格)を略したもの
※R170.19は競技規則の条項

 

ルール(第170条 リレー競走)、 

19.すべてのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。

※テイク・オーバー・ゾーン、一般的にはバトンゾーン。  

 

写真のレーンを横切る白いラインがテイク・オーバー・ゾーンの入口です。

赤丸の部分、選手の足がテイク・オーバー・ゾーンの外に出ています。

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ゾーンの中でスタートしなければならない」に反して失格となってしまったのです。

 

4×400mリレーの第3走者と第4走者は前走者が第2曲走路入り口(1レーンの200mスタート地点=400mトラックの半周の地点)を通過した順序で並びます。

その際の並ぶ位置は競技役員が示し誤った位置だと注意しますが、写真の様にバトンパスの最中に移動した場合、競技役員は注意できません。

 

選手は早く前走者からバトンを受け取りたい気持ちで無意識のうちに足がテイク・オーバー・ゾーンの外、前走者側に出てしまったのかも知れませんが、このわずかなミスで失格です。

 

ルールを知らなければきちんと知り、知っていても「守る」という意識を持って練習そして競技にのぞみましょう。 

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度「全中」(第45回全日本中学校陸上競技選手権大会)~関係サイト紹介~

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2018年度「全中」、第45回全日本中学校陸上競技選手権大会、いよいよ始まります。競技日程、スタートリスト、競技結果速報など関係サイトの紹介です。

 

 

競技期日:平成30年8月19日(日)~8月21日(火)
会  場:シティライトスタジアム」(岡山県総合グラウンド陸上競技場

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 特設サイト

2018zenchu-okayama.com

「大会参加関係者のみなさまへ」のページで、競技日程・大会要項・公開練習要項・会場図・駐車場についての案内などを見ることができます。

 

競技日程:[PDF]岡山全中競技日程決定版

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技結果(速報)・スタートリスト

気になる競技結果の速報、スタートリストのサイトです。

第45回全日本中学校陸上競技選手権大会(2018.08.19〜08.21)

スタートリスト(競技結果)は上記サイト内の

で見ることができます。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain テレビ放映予定

8月21日(火):14:20~16:00に、NHKEテレで放映されます。

 

 

  

今年も熱い夏がやってきます。

がんばれ若きアスリート!!

 

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2018年度・インターハイ ~関係サイト紹介~

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『2018 彩る感動 東海総体』、「平成30年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会 秩父宮賜杯 第71回全国高等学校陸上競技対校選手権大会」(インターハイ)、いよいよ始まります。
競技日程、スタートリスト、競技結果速報など関係サイトの紹介です。

 

 

 

競技期日:平成30年8月2日(木)~8月6日(月)
会  場:三重交通G スポーツの杜 伊勢陸上競技場(三重県伊勢市宇治館町510番地)

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 高校総体陸上競技特設サイト

www.koukousoutai.com


スタートリスト、競技日程、インターハイ期間中の交通規制・交通案内図、駐車場についての案内などを見ることができます。

※PDF形式ファイルや圧縮形式(ZIP)などでの掲載です。


今大会は交通規制、一部道路の通行禁止や高速道路の出口規制なども行われるようですので現地に行かれる方は関係資料をご確認ください。

f:id:usariku:20170423184004p:plain 上記特設サイト中の一部紹介
・競技日程
 競技日程(PDF 526.46KB) 

 

・スタートリスト(Zip形式圧縮ファイル)
 スタートリスト(Zip 1474.54KB)

 

・大会要項
 実施要項(陸上競技)(PDF 444.06KB)

 

・交通規制・交通案内図(Zip形式圧縮ファイル)
 インターハイ期間中の交通規制・交通案内図(Zip 4069.5KB)

 

・周辺地図、会場図など
 伊勢市周辺略地図(PDF 228.79KB)

 三重交通G スポーツの杜 伊勢(陸上競技場)周辺地図(PDF 140.67KB)

 三重交通G スポーツの杜 伊勢 概要図(PDF 531.69KB)

 

・選手送迎車案内(乗降場所、荷物の積み下ろし場所について)(Zip形式圧縮ファイル)

 選手送迎車案内(Zip 232.94KB)

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技結果(速報)

気になる競技結果の携帯速報です(三重陸上競技協会)。

>>三重陸上競技協会mobile

 
f:id:usariku:20170423184004p:plain インターネットLIVE配信

遠方であったり学校や仕事などの都合で応援に行けない仲間やご家族など頑張る若きアスリートを応援したい皆さん「インハイ.tv」で応援しましょう!!

sportsbull.jp

  

今年も熱い夏がやってきます。

がんばれ若きアスリート!!

 

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インターハイ地区予選会に出る人に読んでほしい記事まとめ

インターハイの各地区予選会が始まっています。

その地区予選会やインターハイなど大きな大会に行く人に読んでほしい記事をまとめました。参考にしてください。

 

 

 

地区予選会とは 

f:id:usariku:20170423184004p:plain  日本全国を11地区に分けた地区大会

北海道、東北、北関東、南関東北信越、東海、近畿、中国、四国、北九州、南九州。地区大会は以上の11地区に分けて行われます。

f:id:usariku:20170423184004p:plain 大会前には前哨戦が行われます。

・各校、休憩(待機)場所の確保
・横断幕、のぼりの設置場所の確保


ほかにも宿舎の確保や食事場所(特に夕食)の決定、交通手段の決定、荷物の搬入方法の決定など色々とたいへんです。

中には出場者数が少ないなどで事前に場所の確保を行わない学校もあります。
横断幕やのぼりを設置しない学校もあります。


休憩(待機)場所の確保の方法は地区によりさまざまです。
予め区分けしてあり、事前に抽選を行う。
都道府県ごとにエリアが決まっており、各都道府県でエリア内の割り振りを決める。
フリースペースで早い者勝ち。
などなど・・・
出場選手数により各校確保したい広さが決まります。
補助競技場や本競技場に近いところが良かったり、少し離れても静かなところが良いなど各校考えは様々です。
雨や暑さ対策も考えなければなりません。

競技場によりますが競技場スタンド裏などに確保可能な場所があるところもあります。他には主に運動公園などで開催されるため、公園敷地内の決められた場所に休憩場所を設営するのですが、公園には一般の利用者もいます。
迷惑をかけない、また安全のためなどに、シートやロープなどでの事前の場所の確保を禁止している会場もあります。

特に出場人数が多い学校はまずこの休憩場所の確保が最初の戦いです。

次に横断幕やのぼりの設置場所の確保です。
この方法も地区により異なります。
競技場内で設置できる場所も決まってきます。設置できる数に限りがある場合もあります。
今では抽選が多いのではないでしょうか。
抽選し、決められた場所内の好きなところに順番に設置していく。
抽選し、決められた場所に設置するなどです。

中には運悪く設置できないこともあるようです。特に出場校数が多い地区は。



休憩場所の確保は早朝(深夜?)から行うこともあり顧問、監督、コーチなどチームスタッフの役目です。

横断幕やのぼりの抽選はくじ運の良い?生徒が行うことも・・・


下の写真は木陰に設営された各校のテントなど
南関東・北関東地区予選会場、2018年6月14日撮影、群馬県敷島公園陸上競技場正田醤油スタジアム群馬)競技場前フリースペース

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事前に確認する。練習はどこで、いつできるのか。

 


下の写真は大会前日の競技場での練習の様子
南関東・北関東地区予選会場、2018年6月14日撮影、群馬県敷島公園陸上競技場正田醤油スタジアム群馬)本競技場

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メンタルコンディショニングについて

 雰囲気にのまれないようにするためにできることがあります!

 

 

 

 

着る物、持ち物のロゴに注意

 

 

インターハイに出るには?

 

 

 

特集 リレーを制する

f:id:usariku:20170423225103p:plainリレーに関する過去記事を集めました。

 

 

 

 

2018年新ルールについて

 

 

 

 

 

 

バトンパスについて

 

 f:id:usariku:20170423225103p:plain オーバーハンドパス、アンダーハンドパス、利得距離とは何か?

写真で分かるおすすめの記事です。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

マーカーに関すること

   

 

 

 

 

 

 

 

 

エントリー、オーダー用紙提出に関すること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練習で意識すること

 

 

ヒーローたちから学ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他

 

 

 

  

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正と確認~スタート時の不適切行為の対応~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正と確認、スタート時の不適切行為(「ピク付き」などを含む)の対応について。

 

  

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)第162条5「スタート」に関する条項には次のような記載があります(ルール原文を編集)。

競技者が下記の行為をしたと判断したなら、スターターはスタートを中止しなくてはならない(以下、合図とは「On your marks( 位置について)」または「 Set( 用意)」のこと)。

(a) 合図の後で正当な理由もなく手を挙げたり、クラウチングの姿勢から立ち上がった
(b) 合図に従わない、遅れることなく速やかに最終の「用意」の位置につかない
(c) 合図の後、音声や動作その他の方法で他の競技者を妨害した


(c)の「動作」という文言は2018年度競技規則の修改正で新たに加わりました。これにはスタートの号砲の前に競技者の身体がピックと動く、いわゆる「ピク付き」も含まれます。

そしてこれら(a)(b)(c)の行為に対し(ルール原文を編集)、

審判長は不適切行為があったとして、該当競技者に警告イエローカード)を与えることができる。 同じ競技会の中で2回警告が与えられた競技者はその種目で失格(レッドカード)となる。 警告の場合、グリーンカードは示さない。


「同じ競技会の中で2回」とは同一レースに限らず、異なるラウンド(予選や決勝など)や異なる種目で計2回のことを言います。つまり警告の回数は累積されるのです。 2回目の警告で失格となった競技者は、それ以後のその競技会の全ての種目(リレーも含む)に出場できなくなります(その競技会から「除外」されます)。

ここまでがスタート時の不適切行為に関する競技規則(ルール)の原則です。

スタートの号砲の前の動作のひとつ「ピク付き」、2017年度競技規則では、「ピク付き」を行った競技者が口頭で注意され、競技者全員にグリーンカードが提示されました。

しかし2018年度競技規則では、警告となる場合があるというかなり厳しい規則になりました。

この競技規則、競技経験が浅い競技者等では「ピク付き」を行うことが比較的よくあり、厳しすぎるのでは・・・

 

そこで日本陸上競技連盟は、日本国内規則国内競技会のみに適用)として次のような定めを設けています(国内規則の概要)。

日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会(日本選手権、インターハイ、全国中学等)では競技規則第162条5(原則)が適用される
他の競技会では主催者が競技規則第162条5(原則)を適用するか否かを決めることができる
原則を適用しない場合は、主催者が「不適切行為」に対してどのような対応をするか決め、競技注意事項等に明記し、競技役員、競技者に周知させる
但し、原則を適用しない場合でも、競技規則第162条5の⒜⒝⒞の不適切行為が繰り返し行われたり、悪質なものは警告や除外、失格の対象となり得る

 

以下、原則を適用しない場合の対応例です。

例1:競技規則第162条5(c)の「動作」は不適切行為とせず、2017年度競技規則と同様にすべて注意(競技者全員にグリーンカード)にとどめる

例2:競技規則第162条5(c)の「動作」に該当する不適切行為は、該当競技者を注意とし、その競技者が同一レースで2回以上注意を受けると警告となり警告は累積される。注意でもグリーンカードは提示しない(同一レースで注意が累積されるため)。注意の累積は同一レースのみで他のレースやラウンド、他の種目には持ち越さない。警告(イエローカード)2回でその種目のみ失格とし、競技会からは除外されない(他の種目には出場できる)

例3:競技規則第162条5の警告(イエローカード)は2回目でその種目のみ失格とし、競技会からは除外されない(他の種目には出場できる)

例1と例2は競技規則第162条5(c)の「動作」の場合に限定しています。起きやすい「ピク付き」などに配慮したものです。

例3は原則を適用するが警告2回で失格となっても他の種目には出場できるということです。「ピク付き」などの動作も警告の対象となり得ます。

尚、日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会につながる各地区の予選会等では原則を適用することが望ましいのですが、原則を適用しない場合は、日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会に進んだ際には原則が適用されるということを競技者等に周知させる必要があります。

 

競技会に出場する時には、まず競技規則第162条5の原則を知り、その上で主催者が定めた独自規則(原則を適用しない場合の対応方法など)があるかを競技注意事項などで確認しましょう。

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正~混成競技(同得点)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、混成競技で同得点の際の成績(順位)について。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、混成競技で同得点の際の成績(順位)に関することです。

混成競技の種類
・男子(一般・U20・U18):五種競技・十種競技
・男子(高等学校):八種競技
・男子(中学校):四種競技
・女子(一般・U20):七種競技十種競技
・女子(U18・高等学校):七種競技
・女子(中学校):四種競技
※高等学校と中学校は国内の正式な競技会での競技

各競技の種目
・五種競技(1日で記載の順序で行う)走幅跳やり投、200m、円盤投、1500m
七種競技(連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100mハードル、走高跳砲丸投、200m
【第2日】走幅跳やり投、800m
・八種競技(連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、走幅跳砲丸投(6㎏)、400m
【第2日】110mハードル、やり投走高跳、1500m
十種競技(男女・連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、走幅跳砲丸投走高跳、400m
【第2日】110mハードル(女子は100mハードル)、円盤投棒高跳やり投、1500m
十種競技(女子・連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、円盤投棒高跳やり投、400m
【第2日】100mハードル、走幅跳砲丸投走高跳、1500m
・四種競技(記載の順序で1日あるいは2日で行う)
【男子】110mハードル、砲丸投(4㎏)、走高跳、400m
【女子】100mハードル、走高跳砲丸投(2㎏721)、200m
※女子の十種競技には2種類の順序があります。


混成競技は各々の種目の記録を点数に換算し、その合計得点を競う競技です。

2人以上の競技者が同じ得点をとった時の成績(順位)の決定は次のように競技規則(ルール)で決まっています。

同得点
競技会でどの順位についても二人以上の競技者が同じ得点をとった場合同成績とする。

同得点の場合は同成績(同順位)となります。

このルール、2018年度の競技規則(ルール)修改正でこのようになりました。

2017年度のルールでは、2人以上の競技者が同じ得点をとった時、次のように順位を決めていました。
まず、同得点が2人の場合、同得点の他の競技者よりも多くの得点をとった種目の多い競技者を上位の順位、つまり各種目ごとに得点を比較し勝ち負けを決め、勝ち数の多い競技者が上位の順位となるということです。
この方法でも順位が決まらないまたは同得点が3人以上の場合は、各種目のどれか1種目で最高得点(同得点者間での比較)をとった競技者を上位の順位としました。
それでも順位が決まらない場合は2番目の種目、3番目の種目と順に種目を下げていき、最高得点(同得点者間での比較)を取った競技者を上位の順位とし、これでも順位が決まらないときは同成績(同順位)とされました。

 

混成競技、2人以上の競技者が同得点の場合は同成績(同順位)、わかりやすくなりました。

混成競技で好成績を出すには、複数種目での「総合力」が求められ、特に男子の優勝選手は「キング オブ アスリート(King of Athlete)」と称されることもあります。

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

リレー、バトンパス(受け渡し)のルール 2018年度日本陸上競技連盟競技規則版

f:id:usariku:20170423225103p:plainリレー、バトンパス(受け渡し)のルール、2018年度日本陸上競技連盟競技規則の修改正がありました。
2018年度日本陸上競技連盟競技規則版のリレーのバトンパス(受け渡し)に関するルールです。 

    

 

 

 


この記事で扱うリレーは4×100mリレーと4×400mリレーです。

他のリレー種目でも考え方は同じですが図など異なることもありますので説明から省きます。

 

4×100mリレーと4×400mリレー共通事項

ルールブックから関連する記述を引用し、それぞれ詳しくみていきます。

 

 バトンは競技中手でもち運ばなければならない。  

 

レース中、競技者が他チームのバトンを使ったり拾い上げた場合、そのチームは失格となる。相手チームは、有利にならない限り失格とはならない。


これらは説明するまでもないこと、当たり前ですね。 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain バトンパス(受け渡し)の区間「テイク・オーバー・ゾーン」

バトンは、テイク・オーバー・ゾーン内で受け渡されなければならない。

 

一般的にはバトンゾーンといわれます。ルール上ではテイク・オーバー・ゾーンです。 バトンパスはこの区間内で行います

 

2018年度競技規則(ルール)修改正でテイク・オーバー・ゾーンの長さがリレー種目によりかわりました。次の記事がその内容です。 

www.usariku.com

 

 

 

4×100mリレーのテイク・オーバー・ゾーン

  下図はイメージです(左側のマーキング(ライン)の場合、基準線がないこともあります)。

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図のようにテイク・オーバー・ゾーンの入口、出口を示すマーキング(ライン)は2種類あります。以下、左側の図で説明しますが、右側の黄色矢印の場合も考え方は同じです。

 

*テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふちライン上はゾーンに含まれませんf:id:usariku:20170518021718j:plain

 

*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふち。このライン上はゾーンに含まれます
 f:id:usariku:20170518021646j:plain

 


4×400mリレーのテイク・オーバー・ゾーン


<第1走者から第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

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これも入口のライン上はゾーンに含まれ出口のライン上は含まれません


<第2走者から第3走者、第3走者から第4走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

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これも入口のラインはゾーンに含まれ出口のラインは含まれません

 

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンパスの始まりと終わり

バトンのパスは、受け取る競技者にバトンが触れた時点に始まり、受け取る競技者の手の中に完全に渡り、唯一のバトン保持者となった瞬間に成立する。それはあくまでもテイク・オーバー・ゾーン内でのバトンの位置のみが決定的なものであり、競技者の身体の位置ではない。競技者がこの規則に従わなかったときは、チームは失格となる。

 
バトンパスは、バトンを受け取る走者(次走者)バトンが触れた瞬間に始まり、バトンが渡す走者(前走者)手を離れ次走者の手中に収まり、次走者のみがバトンを持っている状態になった瞬間に終わりです。


そのバトンパスは、テイク・オーバー・ゾーン内で行われなければならず、選手の身体の位置には関係なく、バトンの位置で決まるということです。
この通りに行われないバトンパスは違反と見なされチームは失格になります。


ポイントは「バトンの位置」で決まるということです。選手の身体がテイク・オーバー・ゾーンの外であってもバトン全体がゾーンの中にあり、正しく受け渡しが行われていれば問題はありません。

バトンパスが開始し完了するまでの間に、バトンがテイク・オーバー・ゾーンの外に出ると失格、バトンパスが開始されていない(次走者にバトンが触れていない)状態で、前走者が次走者ふたり共テイク・オーバー・ゾーンの先に出て(バトンも出る)も、バトン全体がテイク・オーバー・ゾーン内にある位置まで戻りバトンパスを行えば失格にはなりません。

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンを落としたとき

もしバトンを落した場合、落とした競技者がバトンを拾って継続しなければならない。この場合、競技者は距離が短くならないことを条件にバトンを拾うために自分のレーンから離れてもよい。加えて、そのような状況でバトンを落としたとき、バトンが横や進行方向(フィニッシュラインの先も含む)に転がり、拾い上げた後、競技者はバトンを落とした地点に戻ってレースを再開しなければならない。上記の手続きが適正になされ、他の競技者を妨害しない限りは、バトンを落としても失格とはならない。一方、競技者がこの規則に従わなかった時、チームは失格となる。


ポイントは、落とした選手が拾うこと。
バトンパスの行為が始まってから(次走者にバトンに触れた時が行為の始まり)次走者だけがバトンを持っている状態になるまでにバトンを落とした場合は前走者,次走者のどちらが拾ってもよいのです。
ただ、本当に次走者にバトンが触れたのかどうかで問題になることがあります。
もし競技役員に「触れていない」と判断されれば、バトンを落とした選手は前走者なので、前走者が拾わなければ失格となります。
「次走者に触れた」ことが明らかでないときは、渡す走者(前走者)が拾うようにすることです。

次のポイントは、落としたバトンが他のレーンに転がり出たときは、他のレーンの選手のじゃまをしないように拾い、バトンが転がり出たところから自分のレーンに戻ることです。 

 

4×400mリレーのみに関係する事項


ルールの記載です(一部関係しない部分は略)。 

4×400mリレーのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。


簡単に言うと、加速ゾーンはないということ。 

次のふたつのルールは関係する内容です。

4×400mリレーの第3、第4走者は審判員の指示に従い、前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で、内側より並び待機する。その後、待機している走者は、この順序を維持しなくてはならず、バトンを受け取るまで入れ替わることは認められない。違反した場合は、そのチームを失格とする。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが使用されませんレーンが分かれていないということです。

次走者は前走者が第2曲走路入り口(1レーンの200mスタート地点=400mトラックの半周の地点)を通過した順序で並び、その後前走者の順位が入れ替わっても、次走者は入れ替わってはならないということです。

下のイメージ、テイク・オーバー・ゾーン入口の ● のところに内側(1レーン側)から順に並びます。このときラインを踏んでも構いませんが、前走者の方に踏み越してはNGです。

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4×400mリレーも含めたどのリレー競走においても、レーンが使用されていない場合は、次走者は、他の走者の進行をじゃまするために妨害したり押しのけたりしないならば、走って来るチーム走者が近づくにつれてトラックの内側に移動できる。4×400mリレーの場合には、次走者は第170条20で規定された順番を維持する。もし競技者が、この規則に従わないならば、そのチームは失格となる。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスのために次走者がテイク・オーバー・ゾーンの入口に前ルールのとおりに並んでいますが、内側のチームがバトンパスを行い、走路があいたときには、内側に詰めても構わないということです。
ただし、前ルールで決まった並び順をかえることはできません

  

まとめ

 

★バトンのパス(受け渡し)はテイク・オーバー・ゾーン内で始まり終えること。
★テイク・オーバー・ゾーン内か外かはバトン全体の位置できまる。選手の身体の位置ではない。
★テイク・オーバー・ゾーンには入口のラインは含まれるが出口のラインは含まれない。
★4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが分かれていない。次走者が並ぶ順番は前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で以後かえてはならない。
★バトンを落とした時でも、落とした選手が拾い、他のレーンにバトンが転がり出た時は、他のレーンの選手のじゃまをせず、バトンが出た場所から自分のレーンに戻れば構わない。

かなり細かいことまで書かれていますが、競技役員(監察員という審判)が見ています。
また、大会によっては、ビデオ監察ということも行っており、バトンパスが正しく行われているか、違反はないかを別室で確認することも 行われています。

実際に人がレースを見て判断が難しい違反が、ビデオ監察で確認できたという例もあります。

4×100mリレーでのテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによる失格は良く見ますが、4×400mリレーでもテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによるミスが起きています。

前走者がゾーン手前で転倒、バトンがゾーン内に入っていないのに次走者が手を出し受け取ってしまう失格、第3走者、第4走者が決められた順序で並んでいたのに、最後の直線で前走者の順位がかわったために待つ順番をかえてしまい失格。

ルールを知らずに行ってしまったこともあるようです。

 

ルールをきちんと知り練習そして競技にのぞみましょう。

 

 

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

 

日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の運用確認~フィールド種目(試技開始の合図)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正などに合わせ、規則の修改正ではないものの、運用の確認を行ったこともあります。フィールド種目の試技開始に関して。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正などがありますが、運用の確認も行われています。フィールド種目の試技開始に関するものです。

 

棒高跳を除くフィールド種目で残っている競技者数(試技を行っている競技者数)が4人以上であるとき、または各競技者の最初の試技であるときの試技時間が30秒に短縮されたという競技規則(ルール)の修改正について前回の記事で書きました。 競技規則(ルール)には、

審判員は、競技者に試技を開始するための用意が完了していることを示さなくてはならず、試技時間はこの瞬間からカウントダウンが始まる。 

という記載があります。

これは、試技時間の開始のタイミングその合図を審判員が競技者に示すことについて書かれたもので、2017年度競技規則でも同じ記載がありました。

これまで多くの競技会では、選手の準備が整っているか確認して審判員が合図(通常「白旗を降る」)を出していました。選手と審判員がアイコンタクトを行うような運用です。

しかし規則(ルール)では、試技を開始するための用意が完了していることを競技者に示すとなっており、選手を待つことは記載されていません。

2018年度日本陸上競技連盟競技規則の修改正に合わせ、この合図を出すタイミングについて、選手の準備が整うのを待つことなく、運営側の準備が整ったら合図することが確認されました。

これまで競技会でよく見られた光景、選手の呼び出しが行われても選手が離れたところにいたり、まだ競技の姿(衣類やシューズなど)になっていないときなどは、審判員が試技開始の合図を待つことがありました。

これからは待ちません

自分の試技順が近づいているときは呼び出しに注意しましょう。

時には試技順が前の選手がパスをし、思っていたより早く呼ばれることもあります。

これまで1分あった試技時間が30秒になり、試技開始の合図も早まることがある。
試技時間オーバーで無効試技とならないように注意しましょう!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正~フィールド種目(試技時間)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、フィールド種目の試技時間に関することです。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正ではフィールド種目の試技時間に関するものがあります。

フィールド種目では、審判員は、競技者に試技を開始するための用意が完了していることを通常「白旗を降ろす」ことにより示します。
試技時間はこの瞬間からカウントダウンが始まります

競技者はこのカウントダウンが始まってから、定められた時間内に試技を開始しなければ、競技者の責によらない理由(例えば他の競技者からの妨害)により試技ができないなどの場合を除き、無効試技として記録されます。

この定められた時間試技時間です。

棒高跳を除くフィールド種目で残っている競技者数(試技を行っている競技者数)が4人以上であるとき、または各競技者の最初の試技であるとき試技時間が(1分間から)30秒に短縮されました。

試技時間が超過していても、競技者がすでに試技を開始していたら、その試技は認められます

「各競技者の最初の試技」という記載は新たなものです。
これは、例えば走高跳でパスを行っていて一度も試技を行っていないうちに、競技者数が3人以下に減って試技時間が長く(例えば2~3人だと1分30秒)なっても、一度も試技を行っていない、つまり最初の試技となる競技者の試技時間は30秒ということです。

 

他に試技時間に関する競技規則の修改正があります。

走高跳棒高跳優勝が決まり競技者が一人となり、世界記録日本記録大会記録等に挑戦する場合には、定められた制限時間(試技時間)より1分延長しなければならなくなりました
但し、他の競技会等への参加標準記録突破のための挑戦は1分延長の対象外です。


これまで1分あった試技時間が30秒になります(競技者数等による)。

ルールを知って、試技時間オーバーで無効試技とならないように注意しましょう!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)解釈の訂正 ~リレー編(オーダー用紙提出)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則から解釈が訂正されたこともあります。リレーのオーダ―用紙提出について。 

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの解釈の訂正(明確化)もあります。リレーのオーダ―用紙提出について。

2017年度日本陸上競技連盟競技規則では、

リレーチームの編成は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻の1時間前までに正式に申告しなければならない。それ以後の変更は、最終招集時刻までに主催者が任命した医務員の判断がない限り認められない。各チームは申告された競技者がその順番で走らなければならない。
この規則に従わなければ、チームは失格となる。

という記載でした。

2018年度日本陸上競技連盟競技規則では、

リレーチームの編成は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻の1時間前までに正式に申告しなければならない。
一度申告したらその後の変更は、招集完了時刻までに主催者が任命した医務員の判断がない限り認められない。各チームは申告された競技者がその順番で走らなければならない。
この規則に従わなければ、チームは失格となる。
〔注釈〕
招集完了時刻前であっても、一度申告した編成の変更(オーダー用紙の差換え)は認められない。
医務員の判断による変更は出場選手の変更のみ認められ、編成(走る順番)の変更は認められない。

という記載になりました。 

 

招集完了時刻前であっても、一度申告(提出)した編成の変更(選手の入れ替え、走順の変更など)は行えません。

医務員の判断による変更は出場選手の変更(入れ替え)のみ認められ、編成(走る順番)の変更は認められません。

2017年度規則の「それ以後」の「それ」がオーダー用紙提出締切時刻とも受け取れました。そこを「一度申告したらその後」と記載し、再提出(申告)のことだと明確にしました。
また、医務員に認められた変更も選手の入れ替えだけで、走順の変更は行えないことも注釈で明確にしました。

競技会で、オーダー用紙提出締切時刻前だからといって、内容(選手入れ替えや走順)の変更を申し出て来ることはよくありました。
2017年度競技規則ではそれを認めて良いかの解釈が曖昧でしたが、2018年度競技規則では明確になりました。

オーダー用紙の提出のタイミング、早くても構いませんが、医務員に認められた選手の入れ替えを除く変更は行えないことを念頭に・・・

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)追記 ~リレーのマーカー~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則に追記された事項もあります。リレーのマーカー(テープ)に関する追記について。

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの追記もあります。

今回は、4×100mリレーなどで、前の走者が走ってきて、次の走者が走り出すタイミングを決めるためなどにレーン上に貼る、マーカー(粘着テープ)について。

 

あのマーカー(テープ)、自分と隣のレーンの境目の内側のラインに少しでもかかっていたらNG、サイズは最大40cm×5cmであることなど過去の記事でも紹介しています。www.usariku.com

 

マーカー(テープ)に関する規則(ルール)は守られていないという以前に知られていない場合が多いのです。

オリンピックなどの大規模国際大会でさえルールに則っていないことがありました。

www.usariku.com  

 

ルールでは(一部略)、 

レーンでリレーを行う場合、競技者は大きさが最大50㎜×400㎜のテープをマーカーとして1カ所、自らのレーン内に貼ることが許される。それ以外のマーカーの使用は認められない。

と記載されています。

自らのレーン内に貼ることが許される」、つまり内側のラインは含まれないということです。

2018年度規則(ルール)では、次の文言が追記されました。

規則に違反している マーカがあれば、規則に合わせるよう、あるいは剥がすよう 、審判員は当該競技者を指導する。指導に従わない場合は、審判員が剥がさなくてはならない。
〔注意〕悪質な場合、第145 条2を適用することができる。

 

次の記事はマーカーが内側のラインに触れていることを審判員が注意し、規則に合わせるようにさせているところ、審判員が指導している様子です。 

www.usariku.com

 

しかし、このように指導し是正させることは行われてきていない大会も多数あるように感じます。
その理由として審判員の人数が足りないことが考えられます。また競技進行の都合上時間的な余裕がないこともあったのでは・・・
もちろん少ない人数、厳しい時間の中でも、きちんと確認、指導している審判員もいます・・・

2018年度規則(ルール)修改正で、テイク・オーバー・ゾーンの長さが30mになったリレー種目があります。それに伴い加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)もなくなりました。

これによりテイク・オーバー・ゾーンの入口の審判員がマーカーを貼る場所に近くなり、これまでよりマーカーが規則に合っているか確認し易くなったと思います。

追記された規則(ルール)、

規則に違反している マーカがあれば、規則に合わせるよう、あるいは剥がすよう 、審判員は当該競技者を指導する。指導に従わない場合は、審判員が剥がさなくてはならない。
〔注意〕悪質な場合、第145 条2を適用することができる。

これは審判員が行うことについての規則(ルール)ですが、審判員が「剥がさなくてはならない」ことも明記されました。
また、悪質な場合は規則第145条2、警告や失格の対象にもなり得ることが記載されました。

これまでも、マーカーのサイズや数、貼る位置などは規則(ルール)にあったことですが、実際には守れていないことが多かったことです。
特に貼る位置・・・
規則に反している時に指導しても理解できない選手やなかなか直さない選手も時々います。
時にはこれまで注意されたことがないと言い出す選手も・・・
審判員が貼る位置を直したりすることはありません。
今後は場合によっては審判員に剥がされることもあり得ます。

レース直前に指導されること自体、集中力や各選手のルーティーンなどにも影響することです。

マーカーのサイズや数、貼ることができる場所などの規則を知って、審判員による指導を受けないのが望ましいことです。 

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正 ~リレー編(20m→30m)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの修改正や解釈の明確化などがあります。
まずリレーに関することについて。 

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの修改正や解釈の訂正、明確化などがあります。今後そのポイントを紹介する記事を書く予定です。

まず今回は、リレーに関するいくつかあることの中、既に2017年12月の記事でも書いていますが、バトンパスが行えるテイク・オーバー・ゾーンが20mから30mになることについてです。

過去の記事掲載時点では不明だったことなども追記しています。

改正後のルール、

第170条
3. 4×100mリレーと4×200mリレーの全走者間およびメドレーリレー第1走者と第2走者間、第2走者と第3走者間のテイク・オーバー・ゾーンは30mとし、ゾーンの入口から20mが基準線となる。

ゾーンは、走る方向においてスタートラインに近い端を基点とする。レーン内で行われる各バトンの受け渡しについて、担当する競技役員は、各競技者が正しいテイク・オーバーゾーンの位置にいることを確認する。また、その競技役員は第170条4(マーカーの数とサイズ)が確実に遵守されるようにしなければならない。

〔注釈〕ただし、4×200mRで第3走者の途中からレーンがオープンになる場合は、第3走者と第4走者間のテイク・オーバーゾーンは20mとなる。

 

この変更、屋外で行われる競技会が対象です。室内競技のリレーでは変更ありません。

メドレーリレーでは、第1走者が100mで第2走者が200m、第3走者が300mの場合です。

メドレーリレーの第3走者と第4走者間(第3走者が300mで第4走者が400mの場合)、4×200mリレーで第3走者の途中からレーンがオープンになる場合の第3走者と第4走者間、×400mリレー、それ以上の距離のリレーでは20mのまま変更ありません



次の図、改正前後のイメージ図です。左側(2017年度まで)のものが右側(2018年度から)のようになります。

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ルールに記載の「基準線」とは上図のテイク・オーバー・ゾーン内にある白線(横線)のこと(赤矢印)、左の改正前はテイク・オーバー・ゾーンの中央(入口から10m)でしたが右の改正後の場合はテイク・オーバー・ゾーンの入口から20m にあります。

2017年度のルールでは「基準線」ではなく「センターライン」と呼ばれていました。
20mのテイク・オーバー・ゾーンの中央、センターだったからです。

「基準」とは、例えば4×100mリレーではスタートラインから第1走者と第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーンのこの白線までが100m、その白線から第2走者と第3走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーンにある白線までが100mというように、スタートラインから100m毎を示す位置(線、距離)のことです。

テイク・オーバー・ゾーンが20mから30mになるといっても、どの方向に長くなるか明記しなければなりません。前後に5mずつ長くしても30mです。

そのことを明確にしているのが「ゾーンの入口から20mが基準線となる。」という記述、基準線を基にあらわしています。ですからこの記述が、テイク・オーバー・ゾーンが30mになるのは、20mだったテイク・オーバー・ゾーンが入口より手前側、つまりスタートラインの方向に10m長くなることを意味しています。

でもこの「基準線」、引かれていない競技場もあります。
現実的には改正後ルールのテイク・オーバー・ゾーンの入口は改正前のルールの加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の位置なりますので、既存の基準線がない競技場でも運営に支障はありません。

このルール改正に伴いトラック上のマーキング(ラインなど)もかわります。

テイク・オーバー・ゾーンの入口のマーキングが10mスタート方向に移動するということです(上図右側)。

既存の競技場ですぐに塗りなおしなどの対応ができない場合は改修工事などを行う際に変更していくことになります。

新しくマーキングされていない競技場では、変更されるまで加速ゾーンの入口の助走マーク(通称、ブルーライン)の位置がテイク・オーバー・ゾーンの入口です。
 

このルール改正、規則(ルール)上では前述の文字の記述(170条3項)のように記載されているのみです。図などはありません。

図や前述のテイク・オーバー・ゾーン入口のマーキングについての説明を見ると、これまでの加速ゾーンがなくなったように見えますが、規則(ルール、170条3項)には加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)についての記載がありません。

では、これまであった加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)はどうなるのでしょうか?

 

2017年度のルールには次のような記載があります(一部略)、

第170条
18. 4×100mリレーと4×200mリレーでは第1走者以外のチームの走者、メドレーリレーでは第2・第3走者はテイク・オーバー・ゾーンの前10m以内のところから走り始めてもよい


この条項で加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の使用を規定していましたが、この条項の内容自体が2018年度ルールでは削除され、ルール上加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の存在がなくなりました

ですから次のルール、

第170条
19. すべてのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。

リレーの際にテイク・オーバー・ゾーンの外で次走者がバトンパスのために走り出す(スタートする)ことは失格ということですが、2017年度までの加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)を使用できる場合は適用外がなくなり、全てのリレーに適用されることとなりました。

 

さて、ではなぜ30mになったのか・・・

 

まずバトンパスが正しく行われたかの判定をより正確にするためです。

バトンの受け渡しの際、競技役員は加速ゾーンとテイク・オーバー・ゾーンそれぞれの入口を見なければなりません。加速ゾーンの入口では、次走者が走りだすときに加速ゾーンの入口の助走ライン(ブルーライン)よりスタート方向のトラック上に足がでていないかなどを、テイク・オーバー・ゾーンの入口ではテイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されていないかなどを見ています。

規模の大きな競技会ではビデオ判定という映像で録画したものを見て判定することがありますが、まだほとんどの競技会では競技役員が目で見ています。

30mにすることで、競技役員がこれまで2か所を見なければならかった部分が1か所になりますのでより正確な判定が行われることが期待できます。

そしてもう一つの大きな理由はルールが単純になり、選手だけでなく観戦している観客にもわかり易くなるということです。

 

テイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されて失格になることは小中高校生などではよく起きています。受け渡しを行う選手の走力差が大きいとき、次走者の走り出しが遅すぎるとき、走力がないのに加速ゾーン全体を使用しているとき、ルールを理解していないときなどが主な原因だと想像します。

この失格、国際大会ではめずらしいケースですが、2016年のリオデジャネイロオリンピックで起きています。

それに関することは次の記事です。 

このオリンピックでの失格はレアケース、30mと決める際には国際大会に出場するレベルのチームでは10mの加速ゾーンを超えてのバトンパスが当たり前でルール改正による有利不利はなく、むしろ上記のような理由でメリットの方が多いということになったそうです。

この失格があっためアメリカからこのルール改正(20m→30m)の要求があったと思われることもあるようですが、実はこのルール改正を要求したのはオーストラリアだそうです・・・

テイク・オーバー・ゾーンが30m、選手の走力差があるときなどは戦略(走順)にも影響するかもしれません。例えば前走者より次走者の方がかなり走力があるときには、すぐ受け取ることができ次走者を長く走らせることができるなど・・・

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

競技会における広告および展示物に関する規定の徹底について

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日本陸上競技連盟が「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底を競技者の皆さんに呼び掛けています。

    

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日本陸上競技連盟が「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底を競技者の皆さんに呼び掛けています。

これは新たなルールではありません。これまでもあったルールです。

しかし、実際には守られていないことが多いのです。

本ブログでも、関係する記事を書いています。www.usariku.com

www.usariku.com

 

このルール、適用される競技会が決められています。ルールでは次のように記載されています。

〔 国内〕本規程は、以下のⅰからⅴの競技会に適用される。
ⅰ本連盟主催・共催競技会
ⅱ本連盟後援競技会
ⅲ テレビ放映またはインターネット等による不特定多数に公衆送信される競技会
ⅳナンバーカード広告協賛を付した競技会
ⅴ その他大会要項において本規程の適用を定め競技会における広告および展示物に関する規程を適用する競技会

本連盟主催・共催競技会、つまり日本陸上競技連盟主催、共催競技会、イ ンターハイ・全日中・国体・U20U18日本選手権、ジュニアオリンピックなど多数の大会が該当します。
その他大会要項において本規程の適用を定め競技会における広告および展示物に関する規程を適用する競技会」に該当する競技会も増えていますので、大会要項は必ず目を通しましょう。

ロゴやブランド名などの数、大きさ、その位置など、かなり細かい規定があります。

前述の過去の記事でも関係することを書いていますので是非参照してください。

この規定に関して、次のような経験がある人も多いのでは・・・

競技役員にロゴやブランド名の部分にテープを貼られる。
写真の選手は胸のブランド名がサイズオーバーでテープを貼られています。
日本陸上競技連盟主催大会です。

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競技で着用するものでテープで隠しきれない、テープが貼れない場合は着替えるように言われることも。これはTシャツやタイツなどとユニフォームの重ね着でよくあることです。
時にはペットボトルのラベルをはがされることも。

競技会によってはこの広告に関する規定を丁寧に選手に知らせていることもあります。次の写真は2017年夏に山形県で開催されたインターハイでの例です。

競技者招集所の前に商標に関する看板がありました。

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看板の各部アップ。日本陸上競技連盟の「競技会における広告および展示物に関する規程」に掲載の資料を引用しているようです。

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もし規定に反していたら各自で対応できるようにもなっていました。

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選手の中には招集時に競技役員に注意をされたりすると動揺する人もいます。

この山形インターハイのように自分で確認、対応できるのはとても良いことだと思います。

またルールには次のような記載もあります(一部略)。

広告は、本規程で認められた競技者の衣類上への表示方法でのみ許可される。
競技者との連携による広告は、ボディーペインティング、刺青、宝石、染髪、髪の毛を剃ること、その他のあらゆる形態での広告の表示を含めて禁止する。

規定に見合った広告は競技者の衣類上への表示方法でのみ認められます。
ですから、気合を入れて髪の毛を短髪にし、一部を剃りこんで、製造会社のロゴにすることなどはNGです。

 

ここからは選手の皆さんへのことではありませんが・・・

日本陸上競技連盟は「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底として競技者の皆さんに呼び掛けを行っており、選手に厳しいと思われがちですが、競技場内でよく見る広告ボードなどにも規定があります。
例えば、100mのスタート地点の後方にある看板、

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ルールでは、

100m(110mH)のスタート後方に特別の広告ボードを1枚置くことができるが、地面に設置しても、地面からもち上げて設置してもよい。
この広告ボードの高さは1.5m以内とし、幅はトラックの幅以内とする。このボードには、最大2社まで併記することができる。

と規定されています。

バックボード、表彰台の背後のボードや選手にインタビューする時の背後のボード、インタビューボードなど呼ばれることもあるものですが、ルールでは、

表彰台の背後、ミックスゾーン内、記者会見場内に設置されたバックボードには、競技会名、競技会ロゴ、スポンサー名/ロゴ(1社もしくは複数)、ならびにまたは各国陸連の名称/ロゴ(ウェブサイトアドレスを含む)を表示することができる。それぞれの表示の高さは30㎝以内とする。

掲示内容や高さの制限があります。

 

また競技役員にも規定があります(関係部分抜粋)。

上半身の衣類の製造会社名/ロゴは、1ヵ所表示することができる。そのような表示は文字の高さ4㎝以内、トータルのロゴの高さは5㎝以内で、面積40㎠以内の長方形とする。
役員の下半身の衣類に表示されている広告または他の表示は、本規程で定められた競
技者に対するものと同じ要件を満たさなければならない。


そして競技役員は他の競技会で支給された衣類を異なる競技会では着用できません。
ラソン大会などではスタッフジャンパー、夏場の大会では大会ロゴ入りポロシャツなどが支給されることもありますが、開催年や開催回数なども入っており、他の競技会では着ることができない1日(1大会)限りのウエアであることが多いのです。


競技会における広告および展示物に関する規定、改正は行われてきていますが、今日昨日できた新たな規定ではありません。

春先の競技会、寒いことも多いため重ね着をして上半身の衣類にロゴふたつ、下半身の衣類にロゴふたつは本当に多く見かけます。

ルールはルールです。
「知らなかった」は通じません。

文字やデザイン豊富な衣類が増えましたが、購入の際には注意を・・・

 

 

 

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