うさりく先生の陸上教室

 

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陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

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東京オリンピック 陸上競技の聖地は?

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2020年東京オリンピックパラリンピックのメインスタジアム、陸上競技が実施される新国立競技場の工事(準備)が急ピッチで進んでいます。
陸上競技の聖地は?

     

 

      

2018年1月28日現在の新国立競技場です。

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しかし、新国立競技場はオリンピック後「球技専用」に改修するという基本方針を2017年11月に政府が正式決定しています。

陸上競技界では「聖地」と呼ばれていた旧国立競技場(国立霞ヶ丘競技場)にかわる「聖地」について、東京都調布市にある東京スタジアム味の素スタジアム)にするという話もありましたが・・・

その味の素スタジアムの写真です(2018年1月撮影)。

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この味の素スタジアムの前を走る国道20号線甲州街道)のまさにその地点が・・・

 

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1964年東京オリンピックのマラソンの折り返し地点です。

そこには平和の象徴のハトをイメージした「1964TOKYOマラソン折返し地点」と刻まれた高さ1.5メートルの石碑もあります。

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しかし、この味の素スタジアム、現在は陸上競技(公認大会)には使えません。公認競技場としての更新(5年毎の検定)を行っていないのです。

味の素スタジアムでは2013年に日本選手権や「スポーツ祭東京2013」として国民体育大会陸上競技や全国障害者スポーツ大会の陸上競技が開催されましたが、大規模な陸上競技大会が開催されたのはその年が最初で最後となりました。

その2013年の日本選手権や国体では隣接する西競技場(陸上競技場)が補助競技場として使われましたが、現在は味の素スタジアムと西競技場の間に「武蔵野の森・総合スポーツプラザ」という運動施設(2020年東京オリンピックではフェンシングなどの会場)ができ、西競技場が補助競技場という雰囲気もなくなりました。

 

陸上競技の大規模大会に1年しか使用されなかった味の素スタジアムとオリンピック後に球技専用に改修される新国立競技場、陸上競技にとっては同じ運命だと感じました。

2020年東京オリンピック後の陸上競技の聖地は・・・どこ???

 

関連リンク

味の素スタジアム

西競技場 | 施設ガイド | 味の素スタジアム

武蔵野の森総合スポーツプラザ

 

 

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陸上競技における事故防止・安全対策

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陸上競技における練習や大会での事故防止や安全対策についてです。
過去にも主に大会時の安全対策について記事を書いていますが再度記事にします。

     

      

 

 

2017年に痛ましい事故が起きました。部活の練習中に投てき物が他の部活の生徒にあたるというものです。

陸上競技では、投てき物や全力で走っている選手など危険なものや場面がたくさんあります。

陸上競技における練習や大会での事故防止や安全対策については、日本陸上競技連盟も安全対策についてガイドブックや動画を公開しています。

今回はそれらの紹介などです。

f:id:usariku:20170423184004p:plain 陸上競技安全対策ガイドブック

http://www.jaaf.or.jp/rikuren/pdf/safetybook.pdf

PDF形式でダウンロード可能です。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 陸上競技安全対策ガイド動画

www.jaaf.or.jp

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 本ブログで過去に取り上げた「安全」に関する記事

日本陸上競技連盟が公開しているものとは少し違う目線でみたものです。 

 


 

過去にはある大会で報道関係者が立ち入り禁止エリアに入り、数メートル横にやり投げのやりが着地したということもあります。

小学生の大会でのウォーミングアップ中に選手同士が接触し、ひとりがケガで競技に出場できないことも・・・

もっと痛ましい事故も多々起きています。

 

本記事で紹介した内容、競技会運営者、競技役員、指導者、選手、学校関係者、保護者、報道関係者など全ての方に見て頂きたいものです。 

 

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今春発売予定、ニシ・スポーツの新商品

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陸上競技関連用品を取り扱っている株式会社ニシ・スポーツから今春気になる新商品が発売される予定です。

     

    

 

 

まず、株式会社 ニシ・スポーツに関する過去の紹介です。 



今春発売予定の新商品、まずその全体写真です。

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この記事で紹介する写真や説明は2017年10月時点のものです。品名、目的、特徴、価格等は変更となる場合もあります。現在カタログ等は作成中とのことです。

写真テーブル上左側:タイマー(レースクロック)、写真テーブル上中央:電子音ピストル(シグナル)、写真右側三脚のもの(写真では2組):光電管(クロックセンサー)です。

 

それぞれの説明です。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain タイマー(レースクロック)

電子音ピストル(シグナル)と光電管(クロックセンサー)と連動し作動します。リモコン付きでタイマー単体での使用も可能です。

秒単位や100分の1秒単位の切り替え、メモリー機能などもあります。

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f:id:usariku:20170423184004p:plain 電子音ピストル(シグナル)

光電管(クロックセンサー)と連動します。
スピーカー、ピンマイク付き、紙雷管を入れる手間がなくなります。紙雷管の購入が不要です。
これも単体での使用ができます。

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f:id:usariku:20170423184004p:plain 光電管(クロックセンサー)

電子音ピストル、タイマーと連動します。
三脚はカメラ用のものでも代用可能です。

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写真左:赤外線が出る部分、写真右:赤外線の反射板

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※各機器同士の接続は有線ケーブルです。 

 

商品単体でも使用可能なものがありますが、組み合わせるとまるで競技会での速報値表示と同等のことができ、しかもタイマーはメモリー機能付きです。

競技会での速報値表示については次の記事


光電管(クロックセンサー)2組を2か所に置けば、加速走のスタート、ストップの計測も可能とのことです。

マネージャーがいない部活、イベントなどでの簡易計測、用途は様々です。

 

お問い合わせ先:お問い合わせ | 株式会社ニシ・スポーツ

 

 

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ペースランナー(ペースペーカー)

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長距離走、特にマラソンでみられるペースメーカー、先頭選手を引っ張る役目が知られていますが、一般のいわゆる市民ランナー向けのフィニッシュ時間(設定時間)毎のペースメーカーが身近な存在になってきました。 

    

  

 

長距離走、特にマラソンでみられるペースメーカー、先頭の選手をハイレベルかつ一定のペースで引っ張る役目の走者で、レース序盤から選手同士がお互いにけん制し過ぎてペースが上がらない、ペースが乱れるなどが減り、場合によっては選手の風よけになるなど、先頭の選手の負担を減らすことにもつながります。 このペースメーカーは、高記録を出させることを目的に導入されます。

 

大会によっては、一般のいわゆる市民ランナー向けのフィニッシュ時間毎のペースメーカーが身近な存在になってきました。

大規模大会でなくても採用する大会が増えてきています。


このペースメーカー、ペースランナーと呼ばれることもあります(以下「ペースランナー」)。

 

ペースランナーは例えばフルマラソンの場合、3時間、3時間半、4時間・・・と概ね30分毎に設定されたフィニッシュタイムになるように、ほぼ一定のペースで走ります。

 

選手はペースランナーを目安に走ることにより、自身の目標タイムに挑戦します。

 

ペースランナーは、バルーン(風船)を頭につけたり、合わせてビブスなどで他の選手と区別がつくようにしています。

 

次の写真、あるハーフマラソン大会のペースランナー、頭にバルーン、ビブスに時間が書いてあります。このハーフマラソンでは制限時間は3時間、1時間40分、2時間、2時間半のペースランナーが配置されていました。写真のバルーンをつけている4名がペースランナーです。

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ペースランナーがいる大会で注意することがあります。

ひとつの設定タイムに1名しかペースランナーがいない大会があります。どの程度このような大会があるかは不明ですが確かに存在したのを知っています。
これはかなり危険です。ペースランナーは設定タイムより良い記録を持っている人が努めますが、もし急な体調不良などが起きた時には1名だとペースランナー不在となる場合があります。
もしペースランナーを目安とするなら、同じ設定タイムに複数名が走っている大会を選ぶようにしましょう。 

ペースランナーはその設定タイムより良い記録で走ることができる力を持っているため、最後までほぼ一定のペースで走ります。

競技力や経験にもよりますが、後半のペースが落ちる選手は、前半は余裕を持ってペースランナーを目安にできるスピードで走りましょう。前半からついていくのが精一杯なら上手く引っ張ってもらえれば良いのですが、多くの選手が後半かなりつらくなります。

ペースランナーはほぼ一定のペースで走るということを知って目安にしましょう。

そして、マラソンのコース審判員などを行っていて見かけることが多いのですが、ペースランナーの周りは人が多くなる傾向があります。

そのため走りにくい、給水がうまく取れないなどの事態が起きることがあります。

可能ならば少し後方に離れて走るのが良いと思います。
そして後半から終盤にかけて余裕があれば一気に前に出て先を目指しましょう。

ペースランナー、目安にするなら上記のようなことも考慮して、上手く利用しましょう。

最近では東京マラソンのように「完走サポートランナー」と呼ばれる、関門ギリギリのタイムで走るランナー達が、リアルタイムに「見える関門」となって、選手の完走をサポートする大会もあります。


ペースランナーを目安とすることなく1km毎の表示がある大会を選んで、自身でタイム(ラップタイムなど)を確認しながら走るのも良いと思います。

 

 

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アンチ・ドーピング(反ドーピング)

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ドーピングに関する国内初の事件が起きました。他競技ですが、陸上競技でもドーピングは問題となることが過去何度も起きています。ドーピングについての基礎知識などについて。

     

 

 

ドーピングに関する日本国内初の事件が起きました。ライバル選手の飲食物に禁止薬物を入れるという事件です。

陸上競技でもドーピングは問題となることが過去多数起きています。ドーピングについての基礎知識などについてです。

尚、本記事は正確性を重視し、日本アンチ・ドーピング機構等の関連機関公表の資料の引用やリンクを行っています。その関連資料やリンク情報は記事掲載時点では2017年のものです。

 

ドーピングとは、

ドーピングとは、競技力を高めるために薬物や方法などを使用したり、それらの使用を隠したりする行為 です。スポーツの精神に反するとして、禁止されています。

ドーピングが禁止されている理由

フェアプレイの精神に反する
ドーピングはルールで禁止されています。そのため、ドーピングという行為は、フェアプレイの精神の一つであるルールを守るということに反する行為です。

健康を害がいする
ドーピングを行うことによって、身体や精神に重い副作用がおこりえます。アスリートの健康を守るために、ドーピングは禁止されています。

反社会的行為
ドーピングは社会に大きな悪影響を及およぼす反社会的行為であることから、禁止されています。

 

ドーピング検査には、

競技会検査:参加する競技会で行われる検査
競技会外検査:競技会検査以外のドーピング検査(自宅やトレーニング場所で実施される)

 の2種類があります。

陸上競技の競技会でも大規模大会の多くでドーピング違反がないか検査が行われています。

ドーピング検査が行われる競技会では、DCO(Doping Control Officer:ドーピング検査担当者)やシャペロン(Chaperone:フランス語、その意味は女性に付き添う介添えの女性など)と呼ばれる競技役員がおり、検査通告を受けた検査対象選手はドーピング検査室に到着するまで、シャペロンやDCOの目の届く範囲で行動しなくてはいけません。

検体のすり替えなどを防ぐためでもあります。

そしてドーピング検査(詳細は下記の「アンチ・ドーピングガイドブック」などを参照してください)。

 

身近なもの、何気なく使う風邪薬でもアンチ・ドーピング規程(反ドーピング規定)に違反してしまうことがあります。

 

ドーピングに関するガイドブック、アンチ・ドーピング機構が公開している資料「アンチ・ドーピングガイドブック」(PDF)です。

http://www.realchampion.jp/assets/uploads/2013/03/7faecbf2913bb0027d4cd6d7c06904a9.pdf

 

日本陸上競技連盟の医事委員会も、「アンチ・ドーピング情報」をサイトで提供しています。

www.jaaf.or.jp

 

アスリートに向けてアンチ・ドーピング機構が作成した特設サイトです。 

 

www.realchampion.jp

 

アンチ・ドーピング機構は、アンチ・ドーピングの知識を持った薬剤師をスポーツファーマシストとして認定しています。 全国に約6000人いるスポーツファーマシストに直接相談できるよう検索サイトを提供しています。 

スポーツファーマシスト会員検索

 

しかし、病気などの治療のために禁止薬物を使用しなけらばならないこともあり得ます。

その際は、TUE(治療目的使用に係除外措置) 事前申請という手続きにより競技出場を認められることがあります。

TUEが認められるには、次の条件を満み たすことが必要です(TUE申請承認条件)。

①治療上、使用しないと健康に重大な障害を及およぼすことが予想される
②治療上使用した結果、健康を取り戻す以上に競技力を向上させる効果を生まない
③他に代えられる合理 的な治療法がない
④ドーピングの結果生じた副作用ようの治療ではない

 

2017年度、国内のTUE事前申請が必要な競技会は次のとおりです。(一覧に掲載されていない競技大会においてもドーピング検査は実施されます。)

・第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」≪本大会≫
・第101回 日本陸上競技選手権 50km競歩
・第19回 長野マラソン
・第7回 高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン
・GPシリーズ第1戦(混成競技)※大会名未定
・第65回 兵庫リレーカーニバル(GP2)
・第51回 織田幹雄記念国際陸上競技大会(GP3)
・第33回 静岡国際陸上(GP4)
セイコーゴールデングランプリ陸上 2017
・第101回 日本陸上競技選手権 混成
・第101回 日本陸上競技選手権
・第31回 北海道マラソン2017
・第65回 全日本実業団対抗陸上競技選手権
・第56回 全日本50km競歩高畠大会
・第101回 日本陸上競技選手権 リレー
・第3回 さいたま国際マラソン
・第71回 福岡国際マラソン
・第37回 大阪国際女子マラソン
・第72回 香川丸亀国際ハーフマラソン
・第67回 別府大分毎日マラソン
・第101回 日本選手権 男子・女子20km競歩
・第101回 日本選手権クロスカントリー競走
・2018 東京マラソン
・第73回 びわ湖毎日マラソン
・2018 名古屋ウィメンズマラソン
・2018 アジア選手権20km競歩 兼 第42回全日本競歩美大

 

ドーピングを行うことによって、身体や精神に重い副作用がおこりえます。アスリートの健康を守るために、ドーピングは禁止されています。これはトップアスリートだけでなく全てのアスリートに通じることです。

※病気などの治療のために禁止薬物を使用することを望ましくないと言っているものではありません。医師や薬剤師に相談してください。

 

アスリート、コーチなどの指導者はもちろん、選手の保護者の皆さんも基本的な知識を知る必要があると思います。


 

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マラソン・ロードレースでの給水などについて ~その2(陸王)~

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マラソンやロードレースなどの道路競走では水やスポンジおよび飲食物供給所(給水所)が設けられ、スペシャルドリンクと呼ばれる選手自身が持ち込む飲食物を給水所に置くことができることを先の記事で書きましたが、今回はその飲食物(スペシャルドリンク)に関することです。(2017年12月まで放映されたTBSドラマ「陸王」でも見られたシーンも関係します)。 

    

  

 

先の記事、 

www.usariku.com

 

 

日本陸上競技連盟競技規則の道路競走に関する規則(2017年度版)には次のような記載があります(関係部分抜粋)。

⒣〔国内〕  競技者が他の競技者の飲食物を摂った場合、審判長は、それが1回目の違反であれば警告とすべきで、2回目の違反があった競技者は失格させる。失格となった競技者は速やかにコース外に出なければならない。

この記載、実は訂正があります。

「摂った」は摂取することですが、この部分は、奪い取るの「取る」が正しい表現です(日本陸上競技連盟担当者確認済み)。

供給所のテーブルに置いてある選手が持ち込んだ飲食物(以下「スペシャルドリンク」)を取ることの記載です。

スペシャルドリンクが置いてあるテーブルには看板(国際大会などでは国別に置いてあり国旗付きの看板であるときもあります)などが設置され、選手に自分のスペシャルドリンクがどこにあるのかわかるようになってます。

また、選手は自分のスペシャルドリンクの容器に自分のものだとわかるように装飾物などを付けることもあります。

上記の規則(ルール)は、そのスペシャルドリンク「テーブルに置いある他の選手のスペシャルドリンクを取る」行為のことです。

それを1回行うと警告2回行うと失格ということです。

2017年12月に最終話を迎えたTBSドラマ「陸王」で選手同士がスペシャルドリンクを渡す場面があり、その行為が違反行為ではないかという話題がインターネット上にもありましたが、違反ではありません。

ルールには選手間の受け渡しが違反行為であるという記載はありません。 

 

 

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駅伝の当日メンバー(エントリ―)変更

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箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走)など駅伝競走で「当日メンバー(エントリー)変更」を行うことがあります。
予定選手の不調?それとも作戦?・・・ 

    

  

 

トラック競技のリレーは、申し込み時典でオーダー(走順)までは決めず、競技会当日にオーダー(走順)を最終決定できますが、駅伝競走では異なることがあります。


多くの駅伝競走の申し込みは各区の選手を決めた上で行います。申し込み時には走順を決めなければならないのです。ただし、補欠の選手も申し込みができ、選手交替(メンバー変更)は可能です。

そのメンバー変更に条件がある場合が多いのです。

例えば、1月に開催される箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走)、メンバー変更について開催要項には次のように記載されています(2018年1月開催の大会資料より引用)。

メンバー変更
1) 往路、復路とも、当日レース開始1時間10分前に受け付ける。
2) 正競技者と補欠競技者の交替は4名までとする。
3) 変更は正競技者と補欠競技者との交替のみとし、正競技者間での区間変更は認めない。

ここで注目するのが 3) の記述、予め決められた各区の選手と補欠の入れ替えだけが可能なのです。

各区の間での変更は認められていません。例えば1区と5区の予め決められていた選手間の変更というようなことです。


出場予定の選手がケガなど(不調)で出場できないとき、補欠の選手が交替できます。

その不調による交替について、
例えば、全日本実業団対抗駅伝競走大会ニューイヤー駅伝)では(2018年1月開催の大会資料より引用)、

選手が故障や病気等のため出場できなくなった場合、補欠をその区間の交代として起用することができる

全国中学校駅伝大会全国高等学校駅伝競走大会では(2017年12月開催の大会資料より引用。両大会をまとめたため一部編集)、

必ず医師の証明が記載された走者変更証明書と走者変更届を大会当日の〇定められた時刻までに大会総務(学校受付)に提出すること。なお、大会当日オフィシャルドクターの診察を受けてもよい。

と不調の選手の交替と定めています。

全国中学校駅伝大会全国高等学校駅伝競走大会では医師などの証明も求められています。

これらの大会でも認められているのは予め決められた各区の選手と補欠の入れ替えだけです。


箱根駅伝全日本大学駅伝対校選手権大会(開催地:三重県)では、選手の不調については記載がありません。


ここからの部分は個人的な意見です。
メンバー変更時に提出する書類に医師の診断証明などの記載が必要な場合がある大会でも要項や競技注意事項に記載がない場合もあるかも知れないのですが、もし医師の証明が必要ないなら、好調な選手を補欠にし、当日不安な区間の選手と交替させることもできてしまいます。大会により各区の距離やコース条件(起伏や風など)が異なることもありますので、それも考慮しての交替が。
それはもしかすると作戦?と思ってしまいます。



このメンバー変更、日本陸上競技連盟駅伝競走規準には規定がありません。大会により異なることがあります。

中には各区の間での選手変更を認めている場合も。

私が関わることがある駅伝大会、大会要項及び競技注意事項に、

申込締め切り後のメンバー変更(区間の変更&競技者の変更)は認めない。
当日のメンバー変更(補欠の起用)は、競技者受付時に受け付ける。

との記載があります。つまり区間内の選手の交替は行えないと。
実際に大会当日この変更を申し出るチーム引率者がかなりいます。

トラック競技のリレーとは異なることがあります。

駅伝大会に申し込むときは確認の上申し込みしましょう。

 

 

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箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)

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第94回箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走)が開催される。
知らない人もかなり多い様である・・・ 

    

  

 

大学3大駅伝と呼ばれるのが出雲全日本大学選抜駅伝競走(開催地・島根県)、全日本大学駅伝対校選手権大会(開催地・三重県)、箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走)です。

もっとも注目されているのが箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走)ではないかと思います。

でも、箱根駅伝を除く2大会は全国大会ですが、箱根駅伝は関東大会なのです。

主催は関東学生陸上競技連盟

そのため日本陸上競技連盟のホームページの大会情報のページにに箱根駅伝はありません。

 

2017年に開催された先日行われた出雲全日本大学選抜駅伝競走では上位9位までが関東の大学、全日本大学駅伝対校選手権大会は上位15位までが関東の大学、その結果をみると箱根駅伝は全国大会といっても良いのかもしれません。

先日開催された女子の大学日本一を決める富士山女子駅伝全日本大学女子選抜駅伝競走)の優勝は立命館大学(京都)、上位校は各地の大学が混在しています。

男子は関東の大学に高校時代活躍した選手が集中しているともいえるのです。

その中で頑張っているのが多田修平選手(2017年世界陸上ロンドン・男子4×100mリレー第1走者・銅メダリスト)で注目をあびた関西学院大学兵庫県)、出雲全日本大学選抜駅伝競走ではアメリカ選抜のアイビーリーグ選抜1チームを加えて10位です。

箱根駅伝も全国大会にという声もあるようですが・・・

そうなるとのも面白いかもしれないと個人的には思います。

 

箱根駅伝の公式サイト

http://www.hakone-ekiden.jp/

 

 

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マラソン・ロードレースでの給水などについて

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マラソンやロードレースなどの道路競走では水やスポンジおよび飲食物供給所が設けられます。一般的にまとめて給水所と呼ばれることが多いものです。今回は給水などについて。 

    

  

 

日本陸上競技連盟競技規則の道路競走に関する規則では、道路競走の標準となる距離は10㎞、15㎞、20㎞、ハーフマラソン、25㎞、30㎞、マラソン(42㎞195)、100㎞およびロードリレーとなっています。
本記事はこれらに適用されるルールに関してです。

まず給水所、道路競走のルールでは、水・スポンジおよび飲食物供給所水・飲食物供給所と記載されています。以下ルールの記載(必要部分のみ)とその説明です。

供給所の場所など、 

⒜ 水その他の飲食物はスタートとフィニッシュ地点に用意しなければならない。
⒝ 全ての種目において、約5km間隔で給水所を設けるものとする。10kmを超える種目の場合、水以外の飲食物も給水所で提供することができる。
〔注意〕ⅰ  種目の特性、気象条件、大多数の競技者の健康状況を踏まえ必要性が認められる場合、競技ルート沿いに一定間隔でより多くの水・飲食物供給所を設けることができる。
ⅱ 気象状況によっては体勢が整えられる場合に、ミストステーションも用意して良い。


スタート地点、フィニッシュ地点、そしてコースの約5km間隔で設けなければなりません。

また、例えばコースの起伏が激しいなどの種目の特性、暑いといった気象条件、大多数の競技者の健康状況に配慮する必要があると判断したときはより多くの供給所をコース沿いに一定間隔で設けることができます。

10kmを超える種目では水以外の飲食物も供給できます。

夏のマラソンなどで最近多く見られる、ミストステーションも競技中に水がなくなる、出なくなるなどきちんと使用できるものであるなら設置してもよいことになっています。2014年度のルール修改正でこのことが明記されました。

では、飲食物を提供するとき何をだして良いのか、

⒞ 飲食物には、飲料、エネルギーサプリメント、食品、その他の水以外のものを含めることができる。組織委員会は、状況に基づいてどの飲食物を提供するかを決定する。

組織委員会とは大会運営者などと考えてください(以下本記事中は同じ)。

具体的な物はルールでは示されていません。大会運営者が決めます。


選手自身による飲食物の持ち込みについて、

⒟ 飲食物は通常、組織委員会が提供するが、組織委員会は、競技者が自分で飲食物を用意することを認めることができる。
その場合、競技者は、どの供給所で自分の用意した飲食物を受け取るか指定しなければならない。

いわゆるスペシャルドリンクというものです。運営者が認めることが前提なので全ての大会で誰もが自由にということではありません。

例えば2018 年(平成30年)2 月25日に開催の「東京マラソン2018 」の「エリート 募集要項」を見ると、

スペシャルドリンク受付 ※ 希望者のみ
2月25日(日) 6:00~7:00 京王プラザホテル
※ 容器は各自で準備のこと(装飾物を含めたサイズ:直径8cm、高さ35cm まで)

と記載されています。

まず「エリート」とは(同要綱より引用)、

参加資格
(1) 次の①・②・③の条件を満たす競技者
①2017 年度日本陸上競技連盟登録競技者
②2018 年2 月25 日現在満19 歳以上の者
③国内外の公認競技会で2015 年2 月1 日以降申込期日までに下記の公認記録を出した者
男子 マラソン2 時間21分以内、ハーフマラソン1 時間01分00 秒以内、10000m 28分00秒以内
女子 マラソン2時間52分以内、ハーフマラソン1 時間11分00 秒以内、10000m 32分00 秒以内
(2)日本陸上競技連盟が推薦する男女競技者
(3)日本陸上競技連盟が招待する外国・国内男女競技者

その人数は(同要綱より引用)、 

定 員 男女計100 人 

です。

その名のとおりエリート、選ばれた競技者、その競技者たちだけがスペシャルドリンクの持ち込みができるのです。

この東京マラソンの場合はスタート時刻(午前9時10分)の2時間10分前までに指定の場所(京王プラザホテル)で運営者に預けます。
また競技者はどの供給所で受け取るか決めて渡さなければなりません(この記載は要項にありませんがルールで定められています)。


 

数千人程度が参加する日本陸上競技連盟公認のマラソン大会を運営することがあります。
その際にルールに則り供給所を設け、大会要項や競技注意事項でその位置や供給物の記載も行っているのですが、大会後に参加した競技者から、ある特定の食べ物や飲み物がほしかった、時には「あるのが当たり前だ」という声が上がります。

気持ちははわかりますが、競技者全ての要望に応えるのは困難です。

日本陸上競技連盟公認大会に参加するときは、まずルールを知り、どこで何が供給されるか大会前に調べる、わからなければ運営者に問い合わせた上で大会に臨むことが、好レースにつながるのではないかと思います。

大会準備、競技者にも大切なことです。 

 

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走幅跳・三段跳のナンバーカードは背または胸につけるだけでもよいのか?

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日本陸上競技連盟競技規則は国際陸上競技連盟競技規則(IAAF規則)に準拠しているのですが、中にはおかしな記載になっていることがあります。そのひとつ、走幅跳三段跳のナンバーカードのつけ方についてです。 

    

  

 

日本陸上競技連盟競技規則(以下、JAAF規則)は、IAAF規則に準拠し記載され、

日本陸連独自に追加したもので、国内競技にのみ適用する事項を〔国内〕、
・IAAF規則の注意であり、国内競技でも適用する事項を 〔注意〕、
・IAAF規則に記載されているが、国内競技には適用しない事項を〔国際〕、
・IAAF規則の注意であるが、国内競技には適用しない事項を〔国際-注意〕
として追記されているものです。

しかし、走幅跳三段跳でのナンバーカードを背または胸につけるだけでもよいのかについては記載が通常と異なるのです。

まず、その経緯、

2012年度時点までは跳躍種目の中で棒高跳走高跳の競技者だけがナンバーカードを背または胸につけるだけでもよかったのです。

2012年度のJAAF規則でも、

棒高跳走高跳の競技者は、背または胸につけるだけでもよい。

と記載されており、IAAF規則も同内容の記載でした。

2013年度JAAF規則には修改正があり、 

跳躍競技の競技者は、背または胸につけるだけでもよい。 

と記載され、棒高跳走高跳の競技者だけに限らず、跳躍競技走高跳棒高跳走幅跳三段跳の競技者がJAAF規則では対象となりました。

ところが、IAAF規則では、 

棒高跳走高跳の競技者は、背または胸につけるだけでもよい。

かわっていないのです。

つまり、国内競技では「跳躍競技走高跳棒高跳走幅跳三段跳)」、IAAF規則に則った国際競技会では「棒高跳走高跳」だけなのです。

通常JAAF規則は(〔注意〕〔国際-注意〕は省く)、

①IAAF規則(JAAF規則準拠部分)
②〔国内〕日本陸連独自に追加したもので、国内競技にのみ適用
③〔国際〕IAAF規則に記載されているが、国内競技には適用しない

という形式で書かれていますが、①の部分が「棒高跳走高跳(IAAF規則)」、「跳躍競技(JAAF規則)」というようにIAAF規則とJAAF規則での共通項目として①に記載されるべき内容が異なってしまったのです。

しかも、JAAF規則では②〔国内〕や③〔国際〕の追記もありません。

 

その後IAAF規則は2017年度までそのままかわっていません。


JAAF規則は2014年度に、

〔国際〕 走高跳棒高跳の競技者は、背または胸につけるだけでもよい。

とう記載が追記され、IAAF規則に記載されているが、国内競技には適用しない事項として、走高跳棒高跳の競技者は、背または胸につけるだけでもよいということを加えました。

JAAF規則2017年度までこのままです。

 

2017年度まで国内大会は「跳躍種目」、IAAF規則に則る国際大会では「走高跳棒高跳」が続いています。

2016年のリオデジャネイロオリンピックや2017年の世界陸上ロンドン大会の走幅跳三段跳の写真や動画などをみると確かに競技者は背中にもナンバーカードを付けています。

 

ではこれからは・・・

既に2017年11月1日より適用されているIAAF規則では、これまで「the High Jump and Pole vault,」(走高跳棒高跳)だった部分が「the Jumping Events」(跳躍種目)に修改正されています。

JAAF規則と同じ意味合いになります。

合わせて2018年度よりJAAF規則も

 

〔国際〕 走高跳棒高跳の競技者は、背または胸につけるだけでもよい。 

という但し書きがなくなるのだと想像します。 

個人的な感想ですが、IAAF規則がJAAF規則に歩み寄った、あるいはIAAF規則が修改正を誤っていたのではなかと思えてしまう事柄です。

 

タイトルに対する結論ですが、走幅跳三段跳のナンバーカードは国内競技、国際競技に関係なく、背または胸につけるだけでよいということです。

但しこれは義務ではありません

国内の競技会などでときどき見る光景、跳躍種目とトラック種目に参加の競技者で、跳躍種目の競技途中や終了後直ぐにトラック種目の競技時刻になるときがあります。トラック種目の競技場所に移動してきた際、背中のナンバーカードがついていないことがあります。これはNGです。忘れる心配があるなら背中ナンバーカードを付けて跳躍種目に出場しましょう。 

 

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日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正

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前回リレーのテイク・オーバー・ゾーンの長さが2018年度よりかわるという記事を書きました。ルール、日本陸上競技連盟競技規則の修改正について。 

    

  

 

日本陸上競技連盟競技規則(ルールブック)はかなりのボリュームがあります。
書籍のページ数は2017年度版で518ページ、そして毎年度修改正があり、特に近年はその量が多くなっています。

 

 

そもそも日本陸上競技連盟競技規則は国際陸上競技連盟競技規則(IAAF規則)に準拠しているのですが、国内競技のみに適用する規則などIAAF規則にないもの、IAAF規則に定められていることで国内競技では適用しないものなどもあります。それらについての記載は規則(ルール)の中で次のように〔 〕で表記されている部分です。表記中にでてくる「本連盟」とは日本陸上競技連盟のことです。

〔国内〕本連盟独自に追加したもので、国内競技にのみ適用する。
〔注意〕IAAF規則の注意であり、国内競技でも適用する。
〔注釈〕本連盟が補足として追記したもの。
〔国際〕IAAF規則に記載されているが、国内競技には適用しない。
〔国際- 注意〕 IAAF規則の注意であるが、国内競技には適用しない。

国内独自の規則をIAAF規則に合わせる傾向がここ近年多くなっています。

その理由は2020年東京オリンピックの開催や日本選手が国際大会に出場したとききちんとIAAF規則に対応できるためでもあります。

日本陸上競技連盟競技規則が準拠しているIAAF規則が英文であるため、それを和訳した際に微妙な表現の違いがでることがあります。2017年度の修改正では、その部分の見直しが多く発生しています。

例えば、腰ナンバー標識(腰ナンバー)に関する部分、

2016年度規則では、

写真判定装置を使用する競技会において、主催者は競技者のショーツまたは下半身の横に粘着性の腰ナンバー標識をつけさせる

と記載されていましたが、

2017年度規則では、

写真判定装置を使用する競技会において、主催者は競技者のショーツまたは下半身の横に粘着性の腰ナンバー標識をつけさせることができる

と、IAAF規則では変更がない部分の修改正がありました。

では、毎年ある修改正点、競技役員はどのようにして知るのか。

毎年度末に翌年度の規則(ルール)の改修正点についての講習を受けます。合わせて日本陸上競技連盟全国競技運営責任者会議の資料のひとつである競技規則修改正に関する資料、修改正前と後が左右に記載された表になったものを受け取ります。

その講習や資料で新年度の競技規則修改正を覚え、新年度に臨みます。

つまり、この講習を毎年受講するのが原則義務で、審判員資格の更新の意味合いもあいます。審判員の資格は毎年更新なのです。

このブログを書くにあたっても、ここ数年の日本陸上競技連盟競技規則、過去5~6年の競技規則修改正に関する資料、英文のIAAF規則数年分を見ることがあります。

2018年度の修改正に伴い、過去のブログも変更する部分が出てきますので既に読んだ記事も再度ご覧いただく必要があるかも知れません。 

 

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リレーのテイク・オーバー・ゾーンが30mになります!

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リレーのバトンパスが行えるテイク・オーバー・ゾーンが2018年度のルール改正で20mから30mになります(種目が限られます)。 

    

  

 

4×100mリレー4×200mリレーメドレーリレー第1走者と第2走者間、第2走者と第3走者間(第1走者が100mで第2走者が200m、第3走者が300mの場合)のテイク・オーバー・ゾーンバトンパスが行える区間の長さが20mから30mに変更されます。

メドレーリレーの第3走者と第4走者間(第3走者が300mで第4走者が400mの場合)、4×400mリレー、それ以上の距離のリレーでは20mで変更ありません

つまり改正前のルールにある、テイク・オーバー・ゾーンの前10m以内のところから走り始めてもよい加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)がある場合にそこでもバトンパスを行って良いことになります。

ルール改正に伴いトラック上のマーキング(ラインなど)もかわります。
次の図、左側のものが右側のようになります。

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ただし既存の競技場は新しい位置にテイク・オーバー・ゾーン入口のマーキング(ラインなど)がありません

直ぐに対応できない場合は改修工事などを行う際に変更していくことになります。

新しくマーキングされていない競技場では、変更されるまで加速ゾーンの入口の助走マーク(通称、ブルーライン)がテイク・オーバー・ゾーンの入口です。

 


テイク・オーバー・ゾーンが30mに変更、国際ルールでは既に今年(2017年)11月1日より適用されています。

日本では2018年2月の日本陸上競技連盟の会議で最終決定、2018年4月から適用される予定で手続きがすすめられています

 

次の記事はリレーのバトンパスや加速ゾーンに関する過去のものです。これらの記事は20mでの記載ですが、この記事に出てくる加速ゾーン。 

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ではなぜ30mになったのか。

まずバトンパスが正しく行われたかの判定をより正確にするためです。

バトンの受け渡しの際、競技役員は加速ゾーンとテイク・オーバー・ゾーンそれぞれの入口を見なければなりません。加速ゾーンの入口では、次走者が走りだすときに加速ゾーンの入口の助走ライン(ブルーライン)よりスタート方向のトラック上に足がでていないかなどを、テイク・オーバー・ゾーンの入口ではテイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されていないかなどを見ています。

規模の大きな競技会ではビデオ判定という映像で録画したものを見て判定することがありますが、まだほとんどの競技会では競技役員が目で見ています。

30mにすることで、競技役員がこれまで2か所を見なければならかった部分が1か所になりますのでより正確な判定が行われることが期待できます。

そしてもう一つの大きな理由はルールが単純になり、選手だけでなく観戦している観客にもわかり易くなるということです。

 

テイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されて失格になることは小中高校生などではよく起きています。受け渡しを行う選手の走力差が大きいとき、次走者の走り出しが遅すぎるとき、走力がないのに加速ゾーン全体を使用しているとき、ルールを理解していないときなどが主な原因だと想像しますが、国際大会ではめずらしいケースです。

2016年のリオデジャネイロオリンピックで起きています。

それに関することは次の記事です。 

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このオリンピックでの失格はレアケース、30mと決める際には国際大会に出場するレベルのチームでは10mの加速ゾーンを超えてのバトンパスが当たり前でルール改正による有利不利はなく、むしろ上記のような理由でメリットの方が多いということになったそうです。

競技役員としての立場、指導者で指導する立場では歓迎されることだと思います。

しかし、選手の走力差があるときなどは戦略(走順)にも影響するかもしれません。例えば前走者より次走者の方がかなり走力があるときには、すぐ受け取ることができ次走者を長く走らせることができるなど・・・


2020年東京オリンピックでは男女混合4×400mリレーの採用が正式決定しました。 

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リレーが色々とかわります!!

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

男子第68回、女子第29回全国高等学校駅伝競走大会

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2017年12月24日(日)、男子第68回、女子第29回全国高等学校駅伝競走大会開催。 

    

  

 

男子第68回、女子第29回全国高等学校駅伝競走大会が、2017年12月24日に京都市西京極総合運動公園陸上競技場をスタート、フィニッシュとする京都市西京極陸上競技場付設駅伝コースで開催されます。
都道府県予選会を突破した男女各47校が参加します。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 種目と競技開始(スタート)時刻

女子:5区間 計21.0975km、10時20分
男子:7区間 計42.195km、12時30分
※各区間の詳細は、下記リンクでご確認ください。


以下、関係リンクです。

f:id:usariku:20170423184004p:plain コース・区間情報


f:id:usariku:20170423184004p:plain 予選会・出場校情報


f:id:usariku:20170423184004p:plain 中継所交通案内(PDF)

http://www.koukouekiden.jp/course/pdf/notice2017_04.pdf

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 西京極総合運動公園の全体図(PDF)

http://www.koukouekiden.jp/course/pdf/notice2017_10.pdf

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain メイン会場アクセス・応援についての注意事項


西京極総合運動公園には一般の駐車場はありません。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 大会当日の交通規制情報

f:id:usariku:20170423184004p:plain 大会前日・当日の西京極総合運動公園周辺交通規制図(PDF) 

http://www.koukouekiden.jp/course/pdf/notice2017_07.pdf

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 過去の記録

大会全記録 | 全国高等学校駅伝競走大会

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 大会実施要項  
f:id:usariku:20170423184004p:plain 競技注意事項 
f:id:usariku:20170423184004p:plain  大会公式サイト 
f:id:usariku:20170423184004p:plain オンエア情報(予定) 

 (女子)
NHK総合テレビ :10時05分~11時54分 
NHKラジオ第一 :10時05分~11時55分 
(男子)
NHK総合テレビ :12時15分~14時55分
NHKラジオ第一 :12時15分~15時00分

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 駅伝に関する本ブログの記事

全国高等学校駅伝競走大会では、各区間において先頭通過後20分をめどに繰り上げスタートが行われます。 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

駅伝の通算記録・区間記録・繰り上げスタートの記録

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駅伝では通算記録区間記録があります。また繰り上げスタートを行った場合、該当チームの結果は記録で判定されます。今回はその考え方について。

 

    

 

駅伝では通算記録(スタートから各区の中継線まで、最終的にはフィニッシュまで)、区間記録があります。
また繰り上げスタートを行った場合、該当チームの結果(順位)は記録で判定されます。

まず駅伝のルールに関するこれまでの記事、必要に応じて参照してください。 

 

駅伝に関するルールとして日本陸上競技連盟駅伝競走規準(以下「駅伝競走基準」)があります。

その中に記録の計測について、

競技者がフィニッシュラインまたは中継線に到達したときのスタートからの時間を計測する。

という記載があります。

記録は常にスタートからの時間で計測します。つまりスタートしたらフィニッシュまで時計が止まることはありません。

一般的にスタートからフィニッシュまでの通算時間を通算記録、各区間の選手の記録を区間記録と呼びます。

次の図、ある1チームを見た、繰り上げスタートが行われない場合です。
横(右)方向に時間の経過をあらわしています。

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スタートからフィニッシュまで(青線)が通算記録
スタートから①(2区の中継線)に選手が到達するまでが1区の区間記録
①から②(3区の中継線)に選手が到達するまでが2区の区間記録
②から③(4区の中継線)に選手が到達するまでが3区の区間記録
③からフィニッシュに選手が到達するまでが4区の区間記録
です。
上記の「選手が到達する」とは厳密には中継線やフィニッシュラインのスタートラインに近い端の垂直面に選手のトルソー(頭、首、腕、脚、手または足とは区別される胴体)のいずれかの部分が到達すること

   

では繰り上げスタートが行われるとどうなるか。

繰り上げスタートを行うと繰り上げスタートを行ったチーム間だけでなく、繰り上げスタートを行わなかったチームが繰り上げスタートを行ったチームに抜かれると順位がわかりにくくなります。

そのため最終的な順位を判定するのは記録で行うことになります。

次の図は、4区の中継線の到達が1着だったチーム(チームA)と繰り上げスタートを行ったチーム(チームB)の2チームを例としたものです。

先頭(チームA)の4区の選手のスタートから20分経過で繰り上げスタートを行います。

これも横(右)方向に時間の経過です。

またチームBには2つの図があります。下がスタートからフィニッシュまで繰り上げスタートを行わなかったと仮定した場合で実際にかかった時間を一直線上に並べたもの、上(チームAの下)が繰り上げスタートを行った4区だけのものです(この図をここでは「中の図」と呼びます)。

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①がチームAの4区がスタートした時(3区の選手が4区の中継線に到達したとき)、
②がチームAの4区のスタート①から20分経過した時、この時チームBの4区の選手が繰り上げスタートを行います。中の図の中継線がチームB4区の選手のスタートラインです。

繰り上げ②のスタートは①から20分経過ですが、ちょうど20分00秒でスタートの合図が出せない場合もあり得ますので実際には1区のスタートから繰り上げスタートの合図②までの経過時間を繰り上げスタートが行われた時間とします。

チームBの4区の選手の区間記録はその選手が繰り上げスタートを行った②から中の図のフィニッシュ④までの時間となります。フィニッシュ④(1区のスタートから④までの通算記録)から②を引いた記録です。

しかしこのチームBの4区の選手は繰り上げスタートを行っているため、中の図のフィニッシュ④の時間がチームBの通算記録ではありません。

通算記録は3区の選手が4区の中継線に到達した時間と4区の選手が繰り上げスタートを行った時間の差を加えなければなりません。ここではこの加える記録を加算記録と呼びます(ルール上の言葉ではありません)。

③がチームBの3区の選手が区間を終えた、つまり4区の中継線に到達した時間(1区のスタートから③までの通算時間)です。

③の記録が計測されたらチームBとチームAの実際の差(遅れ)が明確になります。
④と③の差です。これが加算記録です。

チームBのフィニッシュの通算記録は4区の選手がフィニッシュしたときの④に加算記録を加えた実記録⑤です。

 

繰り上げスタートの記録計測、かなりややこしいように見えますが、1区のスタートから各区の中継線に前区の選手が到達した時間、1区のスタートから最終区の選手がフィニッシュラインに到達した時間、繰り上げスタートが行われた時は、1区のスタートから繰り上げスタートの合図までの経過時間、これらの記録があれば計算が可能です。

この計算、最近では多くの競技会で競技運営システムが行ってくれます。
次の画像は駅伝用のある競技運営システムの画面です。

上記の繰り上げの図をあてはめます。

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①がチームAの4区がスタートした時(3区の選手が4区の中継線に到達したときの1区のスタートから通算時間)
ここでは3時間00分00秒です。
 

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②はチームBの4区の選手が繰り上げスタート行った1区のスタートからの通算時間です。ここでは4区の先頭のスタートから20分経過の3時間20分00秒です。

 

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③はチームBの3区の選手が4区の中継線に到達したときの1区スタートからの通算記録3時間30分00秒です。③3時間30分00秒 - ②3時間20分00秒の10分00秒が加算記録です。この加算記録は競技運営システムで自動計算されます。

 

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チームBのフィニッシュの通算記録は4区の選手がフィニッシュしたときの④4時間30分00秒に加算記録10分00秒を加えた実記録⑤4時間40分00秒です。この⑤も競技運営システムで自動計算されます。

繰り上げスタートが行われない場合は単純ですが、繰り上げスタートが行われても、競技運営システムが自動計算してくれるため、かなり競技運営は楽になりました。

 

 

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第25回全国中学校駅伝大会開催・関係リンクなど


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2017年12月17日(日)、第25回全国中学校駅伝大会開催。

 

    

  

 

第25回全国中学校駅伝大会が、2017年12月17日に滋賀県の希望が丘文化公園で開催されます。47都道府県の代表と開催地代表、開催市町地元選抜チーム、男女それぞれ49チームが参加します。

 

種目と競技開始(スタート)時刻、

女子の部(5区間 計12km)、11時00分
男子の部(6区間 計18km)、12時15分
※各区間の詳細は、下記リンクのコース図でご確認ください。

 

 

以下、関係リンクです。

 

大会要項(PDF)、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/pages/about/doc/0229TaikaiYoukou.pdf


競技注意事項(PDF)、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/pages/about/doc/0329KyougiTyuuiJikou.pdf

 

出場校一覧(PDF)、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/newinfo/participated_school_correct.pdf

 

記録速報、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/sokuho/index.html

 

過去大会記録、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/pages/about/index.html

 

コース図、会場周辺図、会場図、駐車場、

第25回全国中学校駅伝大会会場案内

 

メイン会場アクセス、

www.kiboupark-shiga.or.jp

 

大会前日・当日のシャトルバス時刻表(PDF)、

http://www.zenkokuekiden-shiga.jp/pages/about/doc/ShuttleBus.pdf

 

大会公式サイト、

第25回全国中学校駅伝大会

 

 

駅伝に関する本ブログの記事、 

 

 

全国中学校駅伝大会では、原則として繰り上げスタートは行いません。ただし、大会運営上審判長の判断によりやむを得ない場合は、繰り上げスタートを行う場合もあります。 

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