うさりく先生の陸上教室

 
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うさりく先生の陸上教室

陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

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水分補給 ~熱中症対策~

f:id:usariku:20170504075658p:plain熱中症がニュースになる季節がやってきました。ニュースでも「熱中症の方が多数病院に搬送されました。こまめな水分補給を・・・」と熱中症対策を促していました。スポーツの時にも水分補給が重要だと思うのですが、具体的にどうすれば良いのでしょうか? 


普段陸上競技を指導している小中学生の保護者に機会があれば水分補給などについて説明しているのですが、その際に聞くのが「水分補給を」とよく聞くけど何をどの程度とれば良いのかわからないということです。
ご存知の方もたくさんいらっしゃいますが、その方は確認のつもりで読んでください。

 

今回の記事、陸上競技の練習を2~3時間程度行う場合のことです。
スポーツにより運動強度や運動の継続時間、運動環境などが異なり、水分補給の方法も違ってくることがあるからです。

 

まとめ

 

・飲み物は、市販のスポーツドリンク。

・飲料の温度は5~15度。

・飲水休憩を定期的にとるだけでなく自由飲水(自由に水分補給できる)環境を整える。「喉のかわき」に応じて自由に補給することで適量を補給します。

 

もう少し詳しく

 

市販のスポーツドリンクは、必要な塩分が適量含まれています。また体内に吸収しやすような成分、濃度でできています。

但し、薄めて飲むのはやめましょう。味が濃いなどの理由で薄めるということを聞く時がありますが、濃度をかえることになりますので行わないように。メーカーも薄めて飲まないことをすすめています。

粉末状のものを水で溶く場合も決められた水の量を守ってください。


塩分濃度は0.1~0.2%のものを選びます。市販のスポーツドリンクでは成分表示で確認できます。100ml中、ナトリウムが40~80mg入っていれば塩分濃度0.1~0.2%です。「食塩相当量0.1g」(約0.1%)というような表示のものもあります。

また、1時間を超える練習などではエネルギー補給のために糖分4~8%程度を含んだものをとるのも良いでしょう。成分表示では炭水化物と表示されている場合が多いです。

水だけを飲むことは避けましょう発汗で塩分が体外にでます(汗がしょっぱいことは知っていますよね)。水だけでは塩分を補うことがでません。水だけの飲みすぎで、だるくなったり、吐き気がしたりすることもあります。残念ながら最悪の状態になった事例もあります。
水分補給=水ではありません。飴など塩分補給ができるものもありますが、それらの利用は練習後に。

飲料の温度は5~15度、凍らすことは避けてください。
暑さ対策として凍らすことがあるようですが、体内に冷えたものを急に入れると腹痛を起こすなど、体調をくずす原因にもなります。

ちょっと余談ですが、ある日本トップクラスの短距離選手、練習以外の日常でも冷えたものを飲みません。ほとんどの場合常温です。飲み水で体内を冷やすことを徹底して避けるそうです。水分補給に「冷えは不要」というのがその選手の考えです。偉大な結果を出した選手です。

 

飲む量は個人差があります。発汗量に見合った量、体重減少が体重の2%以内に収まるようにするのが基本です。全体量は発汗量や運動継続時間により異なります。

自由飲水(自由に水分補給できる)をすすめますが、小学生の場合、のどの渇きより暑さしのぎのため、何度もがぶ飲みする子供がいます。その結果飲み過ぎで走れなくなることも。

暑さ対策はぬれタオルで顔を拭くなど異なる方法を行いましょう。
最近は冷感グッズもいろいろと発売されています。その様なものも活用しましょう。

帽子も有効ですが、かぶりっぱなしはやめましょう。熱が帽子内部にこもります。
ときどき帽子をとり、パタパタあおぎましょう。

 

この時期、急に暑くなることがあります。身体が暑さに慣れていません。急に無理はせず徐々に身体を動かすことも心がけましょう。

体調が悪い時は練習を休むことも大切です。暑く、体調が悪い時に練習を行っても練習の良い効果は得られません。万全な体調で練習にのぞみましょう。

 

ここ数年、小学生を指導していて感じることがあります。
夏場の練習は夕方に行うことが多いのですが、練習に来るなり「暑い、暑い」と水分をがぶ飲み。練習が始まってからも同じです。
そして、体調不良となるケースもよくあります。
子供たちに、練習に来る前どこにいたかを聞くと、多くの子供は練習に来る直前までエアコンが効いた部屋にいたと・・・

エアコンの効いたところから暑い屋外、温度差は?練習場所に来た段階で暑さバテ、練習する状態ではありません。

練習前はエアコンを弱くする、練習場所に多少早く来てそこの暑さなどの環境に身体を慣らすことも練習の準備です。
小学生に教えても、次の練習時には忘れていることも多々。
保護者の方が指導できることのひとつです。こどもの安全のためでもあります。

 

 f:id:usariku:20170423225103p:plain熱中症、十分な準備や対策を行い「予防」をしましょう!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

4×100mリレーのバトンパス、日本語と英語では呼び方が逆???

f:id:usariku:20170423225103p:plainリオデジャネイロ五輪4×100mリレーで、男子日本代表が見事な銀メダルをとりました。男子日本代表はバトンパスアンダーハンドパスを採用しています。

そのアンダーハンドバスという呼び方、海外では通じない?!

 

 

4×100mリレーのバトンパスには、二通りの方法があります。

日本では多くのチームが採用しているオーバーハンドパス

そしてリオデジャネイロ五輪で見事な銀メダルに輝いた男子日本代表が採用しているアンダーハンドパスです。

(男子日本代表のバトンパスは、厳密にいうとアンダーハンドパスの改良版で、従来よりも受け手が少し手を後方に出すという方法です。)

 

実はこの2種類のパスの呼び方は、英語と日本語では大きく違うんです。

 

オーバーハンドパス、英語では「down sweep pass」(ダウン・スゥイープ・パス)

f:id:usariku:20170522022229j:plain


アンダーハンドパス
、英語では「up sweep pass」(アップ・スゥイープ・パス)

f:id:usariku:20170522022322j:plain

 

そうなんです!
オーバーなのに「down」(下へ)、アンダーなのに「up」(上へ)なのです。

 

「sweep」の主な意味は、掃く、払う、(掃くように)(…を)押し流すなど・・・

 

日本語では、バトンを受け取る選手側からみて、バトンを上からもらうからオーバーハンドであり、下からもらうからアンダーハンドなのです。


一方英語では、バトンを渡す選手側からみた動きなのです。
次走者に渡す手の動きが上から押し付ける様になるから「down」、
次走者の手に下から払うように上に入れるから「up」です。

 

f:id:usariku:20170423225103p:plainちょっとした豆知識でした。

 

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

リレー、バトンパス(受け渡し)のルール

f:id:usariku:20170423225103p:plainリレーのマーカー(テープ)を貼る位置や大きさなどを別の記事で書いてきました。どちらかと言えば、あまり知られていないルールに関するものでした。

 

 

今回は、ズバリ、リレーのバトンパス(受け渡し)に関するルールです。 

 

 

この記事で扱うリレーは4×100mリレーと4×400mリレーです。

他のリレー種目でも考え方は同じですが、適用される走者(第1走者から第4走者の誰か)がかわる場合がありますので説明から省きます。

 

4×100mリレーと4×400mリレー共通事項

ルールブックから関連する記述を引用し、それぞれ詳しくみていきます。

 

 バトンは競技中手でもち運ばなければならない。  

 

レース中、競技者が他チームのバトンを使ったり拾い上げた場合、そのチームは失格となる。相手チームは、有利にならない限り失格とはならない。


これらは説明するまでもないこと、当たり前ですね。 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain バトンパス(受け渡し)の区間「テイク・オーバー・ゾーン」

バトンは、テイク・オーバー・ゾーン内で受け渡されなければならない。

 

一般的にはバトンゾーンといわれます。ルール上ではテイク・オーバー・ゾーンです。 バトンパスはこの区間内で行います

 

4×100mリレーのテイク・オーバー・ゾーン

      イメージ

f:id:usariku:20170519081059j:plain

 

*テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふちライン上はゾーンに含まれませんf:id:usariku:20170518021718j:plain

 

*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふち。このライン上はゾーンに含まれます
 f:id:usariku:20170518021646j:plain

 

 

4×400mリレーのテイク・オーバー・ゾーン


<第1走者から第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

f:id:usariku:20170520040518j:plain

これも入口のライン上はゾーンに含まれ出口のライン上は含まれません


<第2走者から第3走者、第3走者から第4走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

f:id:usariku:20170520040950j:plain

これも入口のラインはゾーンに含まれ出口のラインは含まれません

 

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンパスの説明

バトンのパスは、受け取る競技者にバトンが触れた時点に始まり、受け取る競技者の手の中に完全に渡り、唯一のバトン保持者となった瞬間に成立する。それはあくまでもテイク・オーバー・ゾーン内でのバトンの位置のみが決定的なものであり、競技者の身体の位置ではない。競技者がこの規則に従わなかったときは、チームは失格となる。

 
バトンパスは、バトンを受け取る走者(次走者)身体にバトンが触れた瞬間に始まり、バトンが渡す走者(前走者)手を離れ次走者の手中に収まり、次走者のみがバトンを持っている状態になった瞬間に終わりです。


そのバトンパスは、テイク・オーバー・ゾーン内で行われなければならず、選手の身体の位置には関係なく、バトンの位置で決まるということです。
この通りに行われないバトンパスは違反と見なされチームは失格になります。

ポイントは「バトンの位置」で決まるということです。選手の身体がテイク・オーバー・ゾーンの外であってもバトン全体がゾーンの中にあり、正しく受け渡しが行われていれば問題はありません。

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンを落としたとき

もしバトンを落した場合、落とした競技者がバトンを拾って継続しなければならない。この場合、競技者は距離が短くならないことを条件にバトンを拾うために自分のレーンから離れてもよい。加えて、そのような状況でバトンを落としたとき、バトンが横や進行方向(フィニッシュラインの先も含む)に転がり、拾い上げた後、競技者はバトンを落とした地点に戻ってレースを再開しなければならない。上記の手続きが適正になされ、他の競技者を妨害しない限りは、バトンを落としても失格とはならない。一方、競技者がこの規則に従わなかった時、チームは失格となる。


ポイントは、落とした選手が拾うこと。バトンパスの最中は受け取る走者はまだバトンを持っていることにはならないので、渡す走者が拾うようにすることです。

次のポイントは、落としたバトンが他のレーンに転がり出たときは、他のレーンの選手のじゃまをしないように拾い、バトンが転がり出たところから自分のレーンに戻ることです。 

 

4×100mリレーのみに関係する事項


 f:id:usariku:20170418121827p:plain 加速ゾーン

ルールの記載です(一部関係しない部分は略)。 

4×100mリレーでは第1走者以外のチームの走者はテイク・オーバー・ゾーンの前10m以内のところから走り始めてもよい。この延長した範囲を示すために、各レーンに明瞭なマークが表示されなくてはならない。もし競技者がこの規則に従わない場合、そのチームは失格となる。

 
これは上にある4×100mリレーのテイク・オーバー・ゾーンのイメージに記載の10mの加速ゾーンのことです。ルール上は加速ゾーン、一般的にはブルーゾーンといいます。

文字通り次走者が静止状態から走り出し、加速に使われる区間
この区間バトンパスは行えません

次走者はこの区間を使わなくてもいいし、途中から使っても構いません。

 

加速ゾーンの開始位置を明確にするためのラインが引かれています。

*加速ゾーンの入口(開始部分)を示すライン(ルールでは「助走マーク」)

 f:id:usariku:20170518021846j:plain

上の写真の水色のラインです。このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。

つまりラインの上は加速ゾーンになるのでバトンをもらうために待つ選手はこのラインを踏んでも構わないのです。 

でもラインより進行方向の逆側(スタート地点寄りのふち)に踏み越すのはNGです。

 

4×400mリレーのみに関係する事項


ルールの記載です(一部関係しない部分は略)。 

4×400mリレーのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。


簡単に言うと、加速ゾーンはないということ。 

次のふたつのルールは関係する内容です。

4×400mリレーの第3、第4走者は審判員の指示に従い、前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で、内側より並び待機する。その後、待機している走者は、この順序を維持しなくてはならず、バトンを受け取るまで入れ替わることは認められない。違反した場合は、そのチームを失格とする。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが使用されませんレーンが分かれていないということです。

次走者は前走者が第2曲走路入り口(1レーンの200mスタート地点=400mトラックの半周の地点)を通過した順序で並び、その後前走者の順位が入れ替わっても、次走者は入れ替わってはならないということです。

下のイメージ、テイク・オーバー・ゾーン入口の ● のところに内側(1レーン側)から順に並びます。このときラインを踏んでも構いませんが、前走者の方に踏み越してはNGです。

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4×400mリレーも含めたどのリレー競走においても、レーンが使用されていない場合は、次走者は、他の走者の進行をじゃまするために妨害したり押しのけたりしないならば、走って来るチーム走者が近づくにつれてトラックの内側に移動できる。4×400mリレーの場合には、次走者は第170条20で規定された順番を維持する。もし競技者が、この規則に従わないならば、そのチームは失格となる。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスのために次走者がテイク・オーバー・ゾーンの入口に前ルールのとおりに並んでいますが、内側のチームがバトンパスを行い、走路があいたときには、内側に詰めても構わないということです。
ただし、前ルールで決まった並び順をかえることはできません

  

まとめ

 

★バトンのパス(受け渡し)はテイク・オーバー・ゾーン内で始まり終えること。
★テイク・オーバー・ゾーン内か外かはバトン全体の位置できまる。選手の身体の位置ではない。
★テイク・オーバー・ゾーンには入口のラインは含まれるが出口のラインは含まれない。
★4×100mリレーには加速ゾーンが設けられている。そのゾーンは使用してもしなくても構わない。また次走者は加速ゾーン、テイク・オーバー・ゾーン内のどの位置で待っていても構わない。
★4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが分かれていない。次走者が並ぶ順番は前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で以後かえてはならない。
★バトンを落とした時でも、落とした選手が拾い、他のレーンにバトンが転がり出た時は、他のレーンの選手のじゃまをせず、バトンが出た場所から自分のレーンに戻れば構わない。

かなり細かいことまで書かれていますが、競技役員(監察員という審判)が見ています。
また、大会によっては、ビデオ監察ということも行っており、バトンパスが正しく行われているか、違反はないかを別室で確認することも 行われています。

実際に人がレースを見て判断が難しい違反が、ビデオ監察で確認できたという例もあります。

4×100mリレーでのテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによる失格は良く見ますが、4×400mリレーでもテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによるミスが起きています。

前走者がゾーン手前で転倒、バトンがゾーン内に入っていないのに次走者が手を出し受け取ってしまう失格、第3走者、第4走者が決められた順序で並んでいたのに、最後の直線で前走者の順位がかわったために待つ順番をかえてしまい失格。

ルールを知らずに行ってしまったこともあるようです。

 f:id:usariku:20170423225103p:plainルールをきちんと知り練習そして競技にのぞみましょう。

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

大会の日のお弁当は何を持たせるか

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うさりく先生も高校時代陸上部だったわけですが、大会のときはいつもお母さんがカツサンド弁当を作ってくれたそうです。

だいぶ昔のお話ですが・・・

うさりく先生のお母さんは今でもそのことをよく話してくれます。

「カツサンド、一所懸命作っても全然食べてくれへんかったんよ。」(なぜ関西弁??)

 

うさりく先生のお母さんは管理栄養士でした。大事な大会の日、スタミナが付くものをと思ってカツサンドを作ったのでしょう。それともちろん、勝負に「勝つ」ようにという「げん担ぎ」の意味もあったのでしょうね。

愛情を感じますね~!

 

では、なぜうさりく先生はその母の愛情カツサンド弁当を食べなかったのでしょう?

うさりく先生のお母さんは仕事がら料理の腕前も相当なものですから、それはそれはとってもおいしいカツサンドだったことは間違いありません。

 

うちの子もまた、うさりく先生と同じでした。競技がある日は弁当を食べられず、帰りの車の中で食べるなんてことがしょっちゅうでした。

 

「頑張ってほしいから気合入れてお弁当作ったのに・・・なぜ食べてくれないの?!」

うさりく先生のお母さんと同じ疑問を抱えているお母さん、多いのではないでしょうか。

一体なぜなんでしょう?

 

それを理解するためにまず、ある選手の、ある大会の日の一日を見てください。

 

 <出場種目>

200m(予選・準決勝・決勝)、走幅跳(予選・決勝)、

4×100mリレー(決勝)、4×400mリレー(予選)

 
:軽食(補助食) :食事

 

 7:30 競技場着

 7:45 アップ

 9:20 200m予選

   競技後即次の競技に移動

10:00 走幅跳予選

   競技後即次の競技に移動

11:30 200m準決勝

   競技後即ダウン

   20分程度休憩 

   アップ・バトン練習

12:55 200m決勝

   競技後即次の競技に移動

13:15 走幅跳決勝

   競技後即次の競技に移動

14:30 4×100mリレー決勝

   競技後即ダウン

   30分程度休憩 

   アップ

16:00  4×400mリレー予選

   競技後即ダウン 

 

 

陸上競技を全く知らない友人に、大会の日の大変さを話したことがありました。

「たった100m走るだけでしょ?」

息子さんが野球をやっていて、トレーニングでよく5キロや10キロのジョグをするということです。だから100mなんてそんなに大変ではないだろう、のように言っていました。

確かに「たったの100m」ですが、100mのジョグをするわけではありません。記録をねらってベストなパフォーマンスをするために、どれだけのことをしなければならないか・・・。

 

より速く、より高く、より遠くに。

陸上競技って単純なんですが、魅力とか大変さが知らない人にはなかなか通じないなぁと感じることがあります。

 

うちの子は短距離選手でした。

中学校の運動会で100m走に出場しました。

「かけっこ速いのに100mしか走らないの?もったいない!1500m走に出てくれればよかったのに!」

なんて言ってくれる同じクラスのお母さんもいましたよ。

 

大会の日の選手は大忙し

 

話を元に戻して・・・お弁当のことでしたね。

 

上の大会の日の一日を見ればお弁当を残してくる理由が分かりますね。

まずは食べる時間がないのです。

食べたものが胃で消化されるまでに個人差はありますが2時間~4時間かかると言います。食べてすぐ走ってもあまり支障を感じない人もいるようですが、食べたばかりだとお腹が重くて走れないと感じる人の方が多いでしょう。

アスリートの食事についての本を読むと、どの本にも「試合のときは2~3時間前までに食事を済ませておく」と書かれています。

それを考えると食べるタイミングを考えるのが本当に難しいのです。

また、食べるタイミングはあっても、緊張や暑さでのどを通らないということもよくあることです。

 

大会の日の弁当、何を持たせるか

 

食べる時間がないと言っても、全く食べないわけにはいきません。

ではいったい、何を持たせれば良いのでしょう。

短いすき間時間にパクッと食べられるおにぎりがいいですね。

 

私の場合、せっかく作ったお弁当ですが、食べてもらえなくても仕方がない、という軽い気持ちで持たせていました。また、夕方遅い時間に食べることを想定して、保冷剤や保冷バッグを使っていました。 

 <ご参考まで>

  わが家の大会の日のお弁当はいつもこんな感じでした。

  小さめのおにぎりを4~5個(コンビニおにぎりの半分位の大きさ)

  消化の悪いものを避けて好きなおかずを2品ほど

  果物

  予備に、ゼリー飲料や栄養補助食品

  油は消化に悪いので、揚げ物などは大会の前から避けていました。

 

 

 

 

アスリート食の参考書をご紹介します

 

立命館大学教授 海老 久美子先生の著書です。

アスリートの1年を準備期、試合期、オフ期と分けて、それぞれの時期の食事の摂り方をどうするかが書かれています。栄養のことに留まらず、生活習慣のことにも触れられていて勉強になります。

試合の日のお弁当の内容や食べるタイミングやこと、水分の摂り方も詳しく書かれているのでぜひ参考にしてください。当日のお弁当は、「小分け」「手軽」がキーワードだそうです。

     

 

 

鹿屋体育大学でスポーツ栄養学の講師をされている長島 未央子先生の著書です。
長島先生は高校時代、陸上部だったそうです。
スポーツをする人には、糖質も脂質も必要不可欠など、栄養のことが素人にも分かりやすく書かれています。参考になるレシピもたくさん載っています。 

     

 

 

本以外にもザバス大塚製薬など、栄養補助食品やスポーツドリンクを作っている企業のホームページがとても参考になります。

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain 

トラック上のライン(線)、スタート地点寄りのふちが境い目

 f:id:usariku:20170423225103p:plain陸上競技場のトラックには、レーン(コース)を分けるライン(線)以外にも多くの線が描いてあります。

今日はそのさまざまなライン(線)についての話です。

 

フィニッシュラインのどこを通過するとフィニッシュか


フィニッシュとは(陸上競技では「ゴール」ではなく「フィニッシュ」)、トラック競技のレースが終わる瞬間、記録が出る瞬間のことです。

記録は、身体のどこがどの地点を通過した時点で測るのでしょう? 

もちろん、胴体(トルソー:頭、首、腕、脚、手または足を含まない部分)がフィニッシュラインを通過した時点です。

ここまでは、だれでも分かると思います。

では、5㎝の太さがあるフィニッシュラインの、どこを通過したときがフィニッシュなのか分かりますか?

言ってみれば、フィニッシュラインは面ですよね。

ちょうどラインの真ん中でしょうか、スタートライン寄りのふちでしょうか、スタートラインとは逆側のふちでしょうか?

 

ルールブックに次のように書かれています。

 

競技者の胴体(トルソー:頭、首、腕、脚、手、足を含まない部分)がフィニッシュラインのスタートラインに近い方の端の垂直面に到達した瞬間


つまり、太さ5㎝のラインのスタート地点寄りのふちを通過した瞬間が、フィニッシュです。

 

フィニッシュと記録測定のことはこちらに詳しく書きました。 

スタートラインのどこからの距離なのか


フィニッシュラインのことは分かりましたね。
では、スタートラインはどうでしょう?

やはり、太さ5㎝のスタートラインの、進行方向を向いた時の手前のふちです。

たとえば、100mの走路であれば、スタートラインの手前のふちから、フィニッシュラインのスタート寄りのふちまでが100mです。

ラインの上はスタート地点の先ということです。

だから、スタートのときはスタートラインに少しでも手や足などが触れてはいけないのです。

スタートについて詳しく書いた記事です。 

 

「ラインのスタート地点寄りのふち」は全てのライン(線)に当てはまる

 

トラックに描いてあるラインは、多くは白で太さ5㎝です。

色々なラインがありますが、スタートラインが最も多いです。フィニッシュ地点近辺には複数のスタートラインが混在するため、水色や緑色なども使われます。

フィニッシュラインは一か所です。

他にリレーのバトンパスで使用する線ハードルを置く位置を示す小さな線(マーク)も所々にあります。


ラインのスタートライン寄りのふちがその境い目(境界線)になるのは、スタートライン、フィニッシュラインだけでなく、これら色々なライン全てに当てはまります。

 


このラインの境目はスタート地点寄りのふちです。
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フィニッシュライン、幅50mm(5cm)です。
このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。

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4×100mリレーのバトンパス(バトンの受け渡し)


バトンパスに関係する区間は、大きくふたつに分かれています。下の写真も参考にしてください。

f:id:usariku:20170418121827p:plain 加速ゾーン

一般的にはブルーゾーンと呼ばれます。ルールでは加速ゾーンと書かれています。

文字通り次走者が静止状態から走り出し、加速に使われる区間

この区間バトンパスは行えません

次走者はこの区間を使わなくてもいいし、途中から使っても構いません。

f:id:usariku:20170418121827p:plain テイク・オーバー・ゾーン

一般的にはバトンゾーンですね。これもルール上はテイク・オーバー・ゾーンです。
バトンパスはこの区間内で行います。 

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加速ゾーン、テイク・オーバー・ゾーンの区間を明確にするためのラインが引かれています。

 

*加速ゾーンの入口(開始部分)を示すライン(ルールでは「助走マーク」)

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上の写真の水色のラインです。このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。

つまりラインの上は加速ゾーンになるのでバトンをもらうために待つ選手はこのラインを踏んでも構わないのです。

でもラインより進行方向の逆側(スタート地点寄りのふち)に踏み越すのはNGです。

 

*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン

 下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目もスタート地点寄りのふち

 f:id:usariku:20170518021646j:plain

 

*テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン。下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目もスタート地点寄りのふちです。
 f:id:usariku:20170518021718j:plain

 

テイク・オーバー・ゾーンの範囲が明確になったと思います。
バトンパスはこの範囲内で行わなければなりません



ハードルを置く位置を示すライン

ハードルを置く位置を示す小さなライン(マーク)。下の写真の 小さな黄色マーク(2cm×5cm)。
これの境目もスタート地点寄りのふちです。
ハードルの本体の決められた位置をここに合わせます。

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f:id:usariku:20170423225103p:plainいろいろなラインがありますが、全てスタートライン寄りのふちが境目と覚えましょう。

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

競技中の衣類の重ね着で注意すること~メーカーのロゴの数~

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4~5月、10月~11月、あるいは冬期の競技会で、競技に出場する衣類(ユニフォーム)の下にTシャツやタイツ(スパッツ)などを重ね着する選手を多数見ます。

その際に守られていないルールがよくあります。

守られていないというより、知られていないと言った方が正解かもしれません。

皆さんは知っていますか?


今日は競技場で身に着けるもの、持ち物に関するルールを説明します。

 

競技会における広告および展示物に関する規程」というルール


このルールの中に、

競技者が競技中に衣類を2枚重ねて着用する(例えばベストの下にTシャツを着用する/ショーツの下にタイツを着用する)場合は、下に着用している衣類が露出していれば、広告その他の表示があってはならない。


という記述があります。

広告その他の表示、つまりメーカー(製造会社)のロゴ(マークやマークと一体化した社名などの文字)もそのひとつです。

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain ロゴの数が決められている


そもそも衣類(ユニフォーム)に付いていても良いメーカーのロゴの数は、次のように定められています。

上半身の衣類に1か所

下半身の衣類(シューズやソックスを除く)に1か所

上下一体型の衣類は1か所または2か所(2か所の場合は近すぎてはならない)

例えばユニフォームのショーツの下にタイツを重ね着していた場合、タイツのロゴが見えていると、ショーツとタイツの2か所にロゴがあることとなり、規則に反しているとされます。

f:id:usariku:20170418121827p:plain ロゴの場所が決められている


ロゴが付いていても良い場所は前面と定められています

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain ロゴの大きさにも制限がある


*上半身の衣類、または上下一体型の衣類で上半身1か所にしかロゴがない場合は、「文字が高さ4㎝以内、トータルのロゴの高さは5㎝以内で、面積30㎠以内の長方形

*上下一体型の衣類で上下2か所にロゴがある場合は、それぞれが「文字の高さ3㎝以内、トータルのロゴの高さ4㎝以内で、面積は20㎠以内の長方形

*下半身の衣類のロゴは、「高さ4㎝以内、面積20㎠」以内です。


 

他にもある競技会における広告および展示物の規定に適用されるもの

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain ウォームアップ用の衣類(ウインドウブレーカーやトレーニングウエアなど)


実はこれについても、競技に出場する衣類と同じ規定があります。

競技会場、補助競技場(サブトラック)に入る時にはこの規定が適用されます。
 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バッグ


競技会場に持ち込む個人のバックにも規定があります。

競技者が競技場で使用するバッグの製造会社名/ロゴは、各バッグ2ヵ所まで表示することができる。それぞれの表示の大きさは25㎠以内とする。 

  

f:id:usariku:20170418121827p:plain ソックス

ソックスにも規定があります。 

ソックスの製造会社名/ロゴをそれぞれのソックスに1ヵ所に表示することができる。高さ3㎝以内、面積6㎠以内とする。 

 片足の外側と内側の2か所はNGです。

  

f:id:usariku:20170418121827p:plain シューズ

競技者が使用するシューズの製造会社名/ロゴは、サイズに制限を設けない。

シューズは制限なしですので気にすることはありません。

 

では、違反していた時はどうなるか?

 
規定に反するものを覆うか、主催者によって提供された無印の衣類を身につけるよう要求されるということがルールには書いてあります。

覆うということはほとんどの場合、粘着テープ類を貼られるということです。
無印の衣類を身に着ける、というのは見たことがありません。

 

対策として、まず競技会場内では規定外のものを身につけない、持ち込まないことですが、どうしても身に着けたり、持ち込む必要がある場合は、あらかじめテープを貼っておくなどするのが良いと思います。

時にはかなり粘着力の強いテープを貼られることがあります。
大切な衣類やバッグなど、ベタベタになるのいやですよね。
粘着力の弱いテープなど用意しておくのもひとつの方法です。

また、このチェックはほとんどの場合、招集の際に行われます。
競技前の集中を高めたいときです。テープを貼ったりで時間が掛かるのも避けたいですね。

 

陸上競技の広告に関する規則は、かなり細かいです。

上下の衣類に関しては、先ほど書いたロゴの既定の他にも、メーカーのデザインと分かるラインなどの規定もあります。

また、競技中に競技者によって使用される帽子、ヘッドバンド、手袋、メガネ、サングラス、リストバンドなどのロゴにも規定があります。

この記事では、そこまで触れません。

f:id:usariku:20170420180429p:plain

まずは重ね着のルール、覚えておいてくださいね。 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain  

バトンパスの練習、失敗だと思ってもとにかく渡そう!

     f:id:usariku:20170504083014p:plain

リレーは陸上競技の中でも唯一、仲間と呼吸を合わせて行う競技です。
バトンパスがうまくいったとき、チームベストを出せたとき、他の種目とはまた違った喜びを味わうことができます。

それだけにバトンパスの練習には気合が入りますよね。

今回は、リレーのバトンパスの練習についてです。

 


学校で練習するとき、大会に行って練習するとき、どちらにも当てはまる話です。

パート練習(二人だけでのバトン合わせ)の時にこんな光景をよく見かけます。

 

バトンをもらう人の走り出すタイミングが早すぎて、バトンを渡す人が追いつけない!
そこで「ごめーん」と言い、ふたりが止まってしまう。
見ていた指導者は、次走者に対して「出るのが早い!」などと注意をしている。

 

これでは練習になっていません。
良くない点はどこだと思いますか?

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain 良くない点~その①~


指導者が、出るのが早い!」などと注意をしているというところが良くないです。

「早い」とか「遅い」と指導者が言ってしまう前に、まず選手同士で確認をさせることが大切です。

まずは「今、バトン合わなかったけど、何が原因だと思う?」と声かけをします。

ふたりで話し合い、うまくいかなかった点を本人たちが自ら認識しないと、次につながりません。自覚がない、あるいは本人たちの認識が間違っているときに初めて指導者側から原因を教えましょう。

本人たちで解決策を導き出せることが一番良いことです。

最近の選手、主に小中学生ですが、全て一から人に教わることが当たり前で、自分で考えるということをしなくなっていると感じます。それでは大きな進歩につながりません。

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain よくない点~その②~


指導者が、バトンパスに失敗して「ごめーん」と言い、止まってしまう選手に対し、何も注意をしないことが良くないです。

このような指導者ははっきり言って指導力不足です。

もし本番(競技中)に同じような失敗が起きそうになったとき、「ごめーん」でDNFとしますか?
(DNF=Do Not Finish 途中棄権)

しないですよね。

バトンが渡るまで何とかするよう指導してあげてほしいです。


f:id:usariku:20170418121827p:plain 良くない点~その③~

良くないのはもちろん指導者だけではありません。

そこで「ごめーん」と言い、止まってしまうふたりの選手も良くないです。

理由はもう分かりますよね。

 

f:id:usariku:20170423225103p:plainタイミングが合わなくても何とか渡す

この強い気持ちがないとバトンはつながりません。

練習のときから、何が起きてもとにかく渡す、ということをしておくべきです。

特に大会での練習、そう何本もできるものではありません。

失敗した時の対応も大事な練習です。バトンを落とした時の対応もそうですよ。

     過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

リレーのマーカー(テープ)の効果的な使い方

    f:id:usariku:20170504075658p:plainリレーのマーカー(テープ)の貼る場所のことや色についての記事を読みましたが、ほかにも気を付けることがありますか?
あったら教えてください。 

 

マーカーに関するルール

 

大事なことがあります。
まず、マーカー(テープ)の大きさです。

ルールでは、 

 大きさが最大50㎜×400㎜ 

 と書かれています。

「最大」ですのでこれより小さければOKです。

 

バトンミスの原因にもなるテープの使い方


実際に大会などで見ていると、かなり小さなマーカーを使っているチームを多く見かけます。

ルールに反していないので問題ないのですが、考えてみてください。

皆さんは何のためにこのマーカーを貼るのですか?
ほとんどの場合は、前の走者がそのマーカーのところを通過した時に走り出す、そのポイントとして使いますよね。

短いテープを走路の端に貼っていると、どうですか?
隅っこのマーカーを気にしながら全力で走ってくる走者をきちんと見ることは困難です。

バトンパスでミスをしてしまうチームの多くが、この様なテープの使い方をしている様に感じます。

 

マーカーの効果的な使い方


ではどのように使えば効果的なのでしょうか。

f:id:usariku:20170418121827p:plain マーカ―はルールで許される範囲の最大に近い長さ(最大5cm×40cm)を使いましょう。

f:id:usariku:20170418121827p:plain 走路の中央または中央より前走者が走ってくる側に貼りましょう。

「中央より前走者が走ってくる側」とは例えば曲走路だと内側、普段の練習で確認しましょう。


遠慮がちに貼らなくてもいいのです。

下の写真、中央に貼ったとき、前走者が走ってくる側、左右どちらかに寄せても構わない。

f:id:usariku:20170516063426j:plain

 

 マーカーは大会の主催者が準備することもある

 

競技で使用するマーカーは、主催者が準備したものを使う場合各チームで準備したものを使う場合があります。

主催者が準備したものを使用する場合は競技注意事項にそのように書かれています。

一方各チームで準備する場合は競技注意事項に書かれていたり、書かれていなかったりします。書かれていない時は各チームで準備するものと考えてください。

主催者が準備する場合には、次のことに注意しましょう。

f:id:usariku:20170423184004p:plain 練習のときは主催者からもらうことはできないので、練習用に自分で必ず準備していきましょう。

f:id:usariku:20170418121827p:plain 配られたテープがあまりにも短い時には、400mm(40cm)にしてほしいと伝えましょう
事前に競技役員が最大サイズ程度に切ったものを用意していて、それを配られる場合もありますが、その場で競技役員がマーカー(テープ)を適当に切って配られる場合もあります。

ルールで許された範囲の長さかどうかは、その場で判断することは難しいです。可能ならばバッグなどに自分でその長さに切ったテープ(練習で使用したもので可)を貼っておき、それと比較するのも一つの方法です。


マーカーの色にも工夫を 


リレーの練習時、多くのチームが同時にマーカーを貼ることがあります。

どれが自分のものか判断が難しいと、マーカーに集中するあまり、走って来る走者とのタイミングがうまくとれませんよね。おそらくこのような経験をしたことがある人は多いと思います。

これでは練習になりません。

マーカーを貼る位置だけでなく、色も工夫しましょう

ほとんどのチームが白を使用します。

上の写真の様に黄色(黄色の同系色にも山吹色であったり、蛍光色ぽい色のものなど色々あります)など、他のチームと異なる色を使いましょう。

個人的には白に近い黄色系のマーカーをおすすめします

その理由は主催者が準備する場合、ほとんどが白いマーカーだからです。

ただし白のマーカーは常に用意しておきましょう。



f:id:usariku:20170423225103p:plainまとめ

たかがマーカーと思うかもしれませんが、この記事に書いてあることを練習から意識してみてください。
練習効率も上がり、バトンパスの精度も高くなります。
実践してチームベストを目指してください!

ここに記載の内容、特に大きさや貼る位置は、強豪校の多くが採用しています。
白以外の色を使うチームはまだまだ少数です。

 

マーカーを貼ってはいけない場所はちゃんと知っていますか?

自信を持って答えられない人はこちらの記事もお読みください。 

     過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

大会で使用したスターティング・ブロックのフットプレートがすぐ外れるのですが・・・ ~用器具について~

f:id:usariku:20170504075658p:plain「大会で100mに出場、スタートで出おくれました。スターティング・ブロックフットプレートが外れそうで気になったためです。
あのスターティング・ブロック、古いのでしょうか?」

 


そのレース、競技場で実際に見ていました。
レース後、その選手から聞いたのが質問の内容です。

下の写真の黒い部分がフットプレート角度を調整でき固定するための金具と溝がついています。写真の右側のフットプレートが、金具を固定していない状態、左側が角度を調整し、金具を溝にはめた状態です。固定といっても金具を溝にはめているだけの状態で、ネジなどで固定しているものではありません。

スタートの際にはフットプレートに足をのせているのですが、スタートの瞬間(フットプレートを蹴る様な状態)に金具が溝から外れてしまうことがあるということです。

 

f:id:usariku:20170515115211j:plain

 

公認大会として認定されるには競技場用具・器具類競技役員のことなどいくつかの条件をクリアし日本陸上競技連盟が認めた大会である必要があります。

競技場は5年毎に条件を満たしているか検定が行われます。
走路がひどく損傷していないか、トラックの距離や傾斜が定められた誤差以内に収まっているかなどは検定する内容として想像がつくと思います。

それ以外にも競技場が常備している用具や器具の数量なども検定対象です。

例えば投てき競技で使用する砲丸、やり、円盤、ハンマーの種類や数まで決まっています。面白いところでは、砂場を使う競技などで使用されるスコップやほうきの数まで決まっています。

かなり細かなことまで検定対象となっておりそれら全てがクリアされ競技場としての検定がなされたことになります。

例にあげた投てきの用具バトンスターティング・ブロックなどは個別に規格が決まっており、それぞれが用具や器具としての検定を受けたものでなければなりません。

大会で使用する用具や器具は大会によっては主催者が持ち込む場合もありますが、多くの大会では競技場に備え付けられているものを使用します。

ただし、棒高跳のポールは私物を持ち込んでも構わず、所有者の了解を得れば他の選手も使用できます。

やり投げのやりも個人持ちのものを持ち込める場合があります。競技会場で規格に合っているか検定を受けた後使用が認められます。やりに関しては検定を受けた後、ひとつの用具として扱われ、個人で持ち込んでも誰でも使用できるものとされます。
持ち込めるか否かについては競技注意事項に書いてありますので良く確認しておきましょう。


今回問題となったスターティング・ブロック、実は私物を持ち込んでもいいのです。もちろん検定を受けたものでなければなりません。
これはルールに明記されています。

競技者が自分のスターティング・ブロックを使用する場合は、第161条1⒜⒝に適合していなければならない。他の競技者を妨害しないものならば、デザインや構造はどのようなものでもさしつかえない。


第161条1⒜⒝とは、簡単に説明すると、しっかりとした構造でトラックにしっかり固定でき、トラックを余り痛めないものということです。

しかし、これも持ち込めるのは認められている場合のみ、ほとんどの競技会では「競技用具は競技場備え付けのものを使用する」とか「主催者が準備したものを使用する」と競技注意事項に書かれ、私物の使用は認められていません。

今回のケースも競技場備え付けのものを使用すると競技注意事項に書いてありました。あきらめるしかないのでしょうか・・・

そんなことはありません!

スターティング・ブロックに関するルールには、

 

十分に堅固な構造で、競技者に不公正な利益をもたらさな
いものでなければならない。

 

と書いてあります。しっかりとした物で、競技者に不公平であってはならないということです。

ですから外れやすいものは取り替えてもらえます

どの競技場にも最低3台は予備のスターティング・ブロックがあります。これはルールで決まっています。

今回の競技会場で競技役員を行うこともあるのですが、予備が8台あります。

遠慮せずに競技役員に申し出て構いません。

 

スターティング・ブロックの数、競技場の規模により異なりますが、今回の競技場は、レーンの数×2セット、他に予備3台が必要な競技場です。

8レーンの競技場なので、8×2セット、その他に予備として実際には8台あります。8台のスターティング・ブロックが1つのスターティングブロック置台に乗っているので、計3つの台があります。

 

f:id:usariku:20170515192037j:plain

 

競技役員のなかには、この3台のスターティングブロック置台はそれぞれひとつずつ、100mのスタート地点、400mのスタート地点、200mのスタート地点のためにあると勘違いする人がいます。

8台は予備なのですが、予備がないように見えてしまいます。

特に200mが行われる際には100m、200m、400mそれぞれのスタート地点3箇所に散らばって配置されていることが多く、「予備はない」と言われてしまう可能性があります。

それでも、ルールでは最低3台は予備を置くことになっているのです。そのことを覚えていれば大丈夫。

自信を持って「取り替えてほしい」と申し出ましょう!! 

 

 

 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

桐生選手、不正スタート(フライング)で失格 ~不正スタートのこと~

f:id:usariku:20170504075658p:plainダイヤモンドリング上海大会(2017年5月13日)で、桐生選手が人生初のフライングで失格になりました。ちょっと映像を見た限りフライングに見えないのですが、どんな時にフライングとされるのですか?ルールを教えてください。

 

 

不正スタートの考え方


ルールではフライングとは言いません。不正スタートといいます。

 

ここでは400mまでのクラウチングスタートの不正スタートについて説明します。

ルールでの基本的な考えは、

競技者は、最終の用意の姿勢をとった後、信号器の発射音を聞
くまでスタート動作を開始してはならない。もし、競技者が少
しでも早く動作を開始したとスターターあるいはリコーラーが
判断したときは不正スタートとなる。


その注釈として、

Set の後、最終のスタートの姿勢になってから号砲までの間に次の動きを確認した場合、不正スタートとする。
ⅰ)静止することなく、動いたままスタートした場合。
ⅱ) 手が地面から、あるいは足がスターティングブロックのフットプレートから離れた場合。


と書かれています。

スターターとは、スタートの合図を出す人です。

リコーラーとは、スターター以外の人で、スタートが正しく行われているかを見ている人です。
正しく行われていないのに出発の信号器が発射され、競技者がすでに走り出してしまった時に、呼び戻し(リコール)する競技役員のことです。

不正スタートの時数発の合図がなることがありますがリコーラーが合図していることもあります。

注釈にある「ⅱ) 手が地面から、あるいは足がスターティングブロックフットプレートから離れた場合」というのは単純にスタートの合図が鳴る前に、手が地面から、あるいはスターティングブロックの足をのせるプレート(下の写真では黒い部分)から離れた時のことです。
このことからもスターティングブロックフットプレートには足がしっかり乗っている必要があることになります。

競技役員を行っているとき、時々しっかり足をプレートに乗せていない選手を見ます。明らかな場合は注意を受けます。足はしっかりフットプレートに乗せること覚えておいてくださいね。

「ⅰ)静止することなく、動いたままスタートした場合」というのは、Set の後、静止せずじわじわと動きながらあたかも勢いをつけているかの様にスタートすることです。

この状態でスタートすれば不正スタートとなりますが、Setの後、静止するのが遅いとして立たされ注意(グリーンカード)で済む場合もあります。

非常に判断が難しく、昨年開催されたある国内の大きな大会で優勝した選手のスタートが、静止することなく動いたままのスタートで、不正スタートであったのではないかと陸上競技関係者の中で話題になりました。


f:id:usariku:20170506025146j:plain


以前は、Setの後しっかり静止しても、合図の前にピクとでも動いたら不正スタートとされたのですが、上記注釈のⅰ)にもⅱ)にもどちらにも当てはまらず、今では不正スタートとはみなされず、注意(グリーンカードの扱いとなりました。

スタートに関するルールもこの数年かなり変更がありました。

一番大きなものは、国際大会だけでなく国内の中学生以上の大会の大半が不正スタート1回で失格になるということです。(ただし混成競技では2回目に不正スタートを行った選手が失格)

 

f:id:usariku:20170514065650j:plain不正スタートの時は該当選手のまえで「赤黒(斜め半分形)カード」が挙げられます。

 

このルールに変更される前は、2回目に不正スタートを行った選手が失格というルールでした。

それより前は、同じ競技者が2回不正スタートを行ったとき失格となるというものでした。小学生の大会の多くは、今でもこのルールを採用し、同じ競技者が2回不正スタートを行ったとき失格となります。

 

スタート・インフォメーション・システム


今回桐生選手が出場した様な国際大会や、日本国内でも規模の大きな大会になると、国際陸上競技連盟(IAAF)承認のスタート・インフォメーション・システムが用いられています。

スタート・インフォメーション・システムとは、スターティングブロックに取り付けたセンサです。競技者のスタート合図からのスタート反応時間リアクションタイムといいます)を電気的に検出し、スターターを補助する装置のことです。

このセンサは、反応時間が0.100秒未満の場合に不正スタートと感知しますそれを確認できた場合、不正スタートとなります。

人間がスタートの合図を聞いて反応できるのには0.100秒は掛かるといこと
で、反応時間がそれ未満の場合は、合図の前に反応したとして不正スタートとなります。

 

世界記録に認定されるための条件のひとつにこのシステムが採用されていることがあります。

ニシ・スポーツのスタート・インフォメーション・システムの設置例です。

 

 

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スターティングブロックに取り付けたセンサー(後方の青い器具)

 

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センサーからケーブルが出ており、確認用モニターにつながっています。

今回の桐生選手の反応時間は0.086秒、この数字だけを見ると完全な不正スタートですが、動画を見る限り判断できないほどの微妙な数字です。
調子が良かったとのことだけに残念です。また改めて記録に挑戦してもらいたいものです。

 

 

 

 

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

雨の日の大会 ~必需品・大きなビニル袋~

陸上の大会は雨でもやることは選手ならよく知っていますよね

今日あたりから、毎週末各地で、大きな大会が開催されます。

中にはインターハイや全中につながる大会も。 

でも今日は西日本や東日本で大雨の予報です。

着替え、雨具・・・準備は大丈夫ですか?


ひとつ絶対持って行ったら良いものを紹介します。

大きなビニル袋です。45リットルの袋を多数、90リットルの袋も少しはあると良いですね。

アップ場所や競技場所に持って行きましょう。

濡れたものを入れる、乾いたものを濡らさないようにする、競技で脱いだものを入れる、バッグをまるごと入れ雨除けにする。

用途はいっぱいあります。

私が選手を引率するときは、数十枚持って行く時があります。

 

 

過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

スポーツの指導者に必要な資格 ~救命技能認定証~

    f:id:usariku:20170504083014p:plain

うさりく先生が消防署で救命講習を受けて来たそうです。

どんな勉強をしてきたのか教えてください。

 

陸上競技の指導者資格(JAAFジュニアコーチ)には、更新制度があります。
(JAAF=日本陸上競技連盟公認)
4年に一度の更新です。
更新の際には指定された研修を受けなければなりません。
指導者は常に新しい指導方法などを勉強し、指導に当たらなければなりません。

本題からちょっと離れますが、
陸上競技に関する指導者資格を持っている人、何人いると思いますか?

2016年10月現在の数字、3,305名です。
これ多いの、少ないの?

47都道府県平均的にいるとすれば、1都道府県に約70名しかいません。
とっても少ないのです。

参考までに同様の公認資格保有

・水泳 17,343名
・サッカー 35,547名
・バレーボール 15,759名

どうですか。陸上競技の指導者は少ないでしょう。

ぜひ増えてほしいと思います。その資格を取る方法などは機会があれば記事にしますね。

話を戻します。
JAAFジュニアコーチになるためには、必ず持っていなければならない資格があります。

「普通救命技能認定証」の交付を受けていなければなりません。

その更新は3年に1度、今回はその上の資格「上級救命技能認定証」の交付を受けてきました。

簡単にそれぞれの内容を説明します。


普通救命技能認定書:心肺蘇生(CPR)やAED、異物除去、止血法などを身につけます。

f:id:usariku:20170513044953j:plain

 

上級救命技能認定証:普通救命技能に加え、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法などを身につけます。

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心肺蘇生(CPR)とは、「胸骨圧迫」と「人工呼吸」、英語でcardio(心臓)pulmonary(肺)resuscitation(蘇生)といい、頭文字からCPRと言います。

胸骨圧迫」のことを「心臓マッサージ」ということが多いのですが(テレビでもよく聞きます)、「心臓マッサージ」は古い言い方です。
今では「胸骨圧迫」と言います

心臓マッサージ」と聞いて、胸を切り開き、直接心臓をつかんでもむマッサージと勘違いする人がいるから「胸骨圧迫」になったそうです(ある消防士さん談)。
医療関係のドラマなどで心臓手術のシーンが増えたのも影響しているのかも知れませんね。

 

熱中症になったらどこを冷やす?


ついでにこれからの季節、特に注意する必要がある熱中症に関して書きます。

よく熱中症になったら、首やわきの下、足の付け根を冷やすことも有効と聞きますがこれは誤りです。昔はそう言われていたのですが・・・
今回の上級救命技能認定証交付のための講習でも講師がこの様に説明しました。

あれ?と思い、テキストを確認すると、「わきの下、足の付け根を冷やす」と書いてありました。これは正解です。

「首」は冷やさないのです。首には脳に血液を送る大切な血管があります。その血管を冷やすと血流が悪くなり、脳にダメージを与える可能性が高くなるからです。
脳は冷やす必要があるので、冷やすなら後頭部など頭の部分です。

この知識は、他の指導者向け講習会で学びました。

あまり知られていないことですので、万が一その様な場面に出会ったら思いだしてくださいね。

「首を冷やす」と古い情報を講習会で話してしまった講師の方には、休み時間にそっと告げました。その後、講師の方は確認してきた様で、休み時間後すぐに訂正がありました。

救命技能認定証はどなたでも取得できるもの、スポーツ時だけでなく、身近のご家族に万が一のことがあった際にも役立ちます。
スポーツに関係なく多くの皆さんに持って頂きたいものです。

この講習、すでに何度も更新してきているのですが、内容が少しずつ変わります。
新たな考え方や医療器具の進歩などによるものです。

 

f:id:usariku:20170423225103p:plainでは復習です。

熱中症のときはどこを冷やせばいいでしょう?

 

首・・・☓

わきの下・・・〇

足の付け根・・・〇

頭・・・〇

 

     過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain  

リレーのマーカー(テープ)の色~ちょっとややこしいルール~

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うさりく先生、4×100mリレーで使うマーカー(テープ)の色、何でも良いのですか?

白が多い様ですが、ときどき黄色なども見ますが・・・
教えてください! 

 

4×100mリレーで、前の走者が走ってきて、次の走者が走り出すタイミングを決めるためなどに貼る粘着テープ(マーカー)、貼って良い場所は前の記事で書きました。

では、何色のテープが使えるのでしょうか?

 

ルールでは、

レーンでリレーを行う場合、競技者は大きさが最大50㎜×400㎜で他の恒久的なマーキングと混同しないようなはっきりとした色の粘着テープをマーカーとして1カ所、自らのレーン内に貼ることが許される。それ以外のマーカーの使用は認められない。
〔国内〕 本連盟が主催、共催する競技会では、マーカーは主催者が
用意する。 

 

まず、わかりにくいのが、「恒久的な」です。辞書で調べると、「いつまでもその状態が続くさま」と書いてあります。

ルールの解釈は、恒久的なマーキングはレーンに引かれているマーキング、例えばリレーの加速ゾーン(一般的にはブルーゾーン)の開始位置を示すマーキングなどを指します。
レーンを分ける白いラインやスタートライン、フィニッシュラインなどは含まれません。
写真がその例(加速ゾーンの開始位置を示すマーキング)。

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つまりこの場合は写真のマーキングと同じ色のマーカー(テープ)は使用してはいけないことを言いますが、実際の運用ではルールに記載の「〔国内〕本連盟が主催、共催する競技会では、マーカーは主催者が用意する。」のように主催者がマーカー(テープ)を用意するとき選手がトラック上にマーキングされたものと見間違わないような色にするように、という意味合いで解釈されています。
選手が自ら用意する場合は選手自身がわかる色で良いということです。

 

この記事では4×100mリレーを例に書きましたが、他のリレー種目でもレーンでバトンパス(バトン受け渡し)を行うところ(各チーム、バトンパスを行うレーンが異なるレーンと決まっているところ)では全て同じルールです。

  

 

     過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

アシックス、ミズノ、ニシ・スポーツの各社さまにお礼 ~画像データなどの利用について~

本ブログの記事を書くためには、陸上競技関係の施設、用具、身につけるものなどの画像やイラストなどが必要となることがあります。

各メーカーさまがホームページに掲載している画像やイラストなど、著作権はほとんどの場合、掲載者さまが持っています。

インターネットで公開されているから誰でも見られるし、誰でもダウンロードできるので、勝手に使ってもいいと思っている人がいるかもしれません。

でも、勝手に使うのはNGです。

本ブログで使用している画像やイラストなどは、自前のものやフリー(無料)の素材、そして著作権を持っている方から利用の許可を得たものです。

現在画像やイラストなど使用させて頂いている次のメーカー様からは利用について快諾して頂きました。

【順不同、敬称略、()内は一般名】

・株式会社アシックス(asics
・美津濃株式会社(ミズノ、Mizuno)
・株式会社ニシ・スポーツ(NISHI)

ありがとうございます。

f:id:usariku:20170423225103p:plain著作権については、現在インターネットの世界で大きな問題になっていますが、あまり深く考えていない人もいるようです。

お互いに気を付けたいものです。

 

尚、本ブログに掲載の画像、イラスト、各メーカーさまからの許可を得て掲載していますが、二次利用(本ブログに掲載のものを別の方が利用すること)の許可までは頂いていませんので、ご覧の皆さまは利用しないでくださいね。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

   f:id:usariku:20170423225431p:plain

       過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain 

靴(くつ・シューズ)の正しい履き方~陸上競技を始めて最初に覚えること~

f:id:usariku:20170504075658p:plain子供が陸上競技を始めました。親としても応援してあげたいのですが、何か親にできることってありますか?  

 

 

あります。どなたにもできることが。

それは、くつ(シューズ)をきちんと履く練習です(これ以降はシューズと書きます)。

中学生で陸上競技をやっている選手の中にも、きちんと履けていない選手がたくさんいます。シューズなんて「履ければいい」と思っているのでしょうか?

シューズがきちんと履けていなければ、正しく走ることはできません。
ぶかぶかですぐに脱げてしまうシューズ、走りにくいのはわかりますよね。

 

ではきちんと履くにはどうすれば良いか、下のイラストで説明します。

イラストは陸上競技のスパイクですが、スパイクではないシューズでも履き方は同じです。また、ひも靴のイラストですが、マジックベルト(マジックテープでとめるシューズ)の場合も同じです。

全てのシューズに共通して言えることですので覚えてくださいね。

 

まず、かかとから合わせます

①履くときは必ず靴ひもをほどいて(マジックベルトならはずして)ゆるめた状態にします。
②かかとを床や地面につけ 、つま先を上げた形で 、シューズとかかとがブレないよう固定させます。
③靴ひもをつま先の方から締めていきます。マジックベルトが複数あるときもつま先の方からとめていきます。

*イラストのように足首の角度は90度に。立った時に近い状態で合わせます。

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上の状態で靴ひもやマジッベルトを調節し終わったら、ひもを結びます

①つま先を床や地面につけます(つま先に重心を移動させる)。
②靴ひもを前方(イラストの矢印の方向)に引っぱりながら結びます。マジックベルトは引っぱらないでぴったととめます。

シューズの足がはいる部分がしっかりフィットしていればまずはここまで合格です。

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きちんと履けたかチェックします

シューズを床や地面についていない状態に浮かせます。立ってやっても良いですね。

 シューズの中で足が遊んでいませんか?
 つま先や横幅に余分なすき間がないですか?
 きつすぎませんか?

圧迫感を感じない(きつすぎない)程度にフィットしているのが 基本です。

足がこれから大きくなるだろうからと大きなサイズを選ぶのはやめましょう。シューズの性能が活かせません。

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最後に立って歩いてみます

どうですか?
きちんと履けましたか、フィットしていますか?
フィットしていれば完成です。
していなければ最初からやり直します。
靴ひもやマジックベルトを、ほどいたりはずしたりしてゆるめるところから始めましょう。

 

これならお父さんやお母さんでも教えられますよね。

 

実は私、時々確認しています。
教え子はもちろん、大会などで見かける選手たちの脱いだシューズを!

スパイクに履き替え、脱いだランニングシューズ、ブルーシート等の上で休んでいる選手が脱いでいるシューズを。

靴ひもをほどかないで脱ぐ人を結構たくさん見かけます。

靴ひもをほどかない状態で脱げるということは、きちんと履いていないということですよね。

もちろん、顔見知りの選手には気付いたら指導します。

競技力がある選手(小学生でも)は、シューズの履き方からきちんとしている選手がほとんどです。強くなるには基本的な心構えが欠かせません。


選手の皆さん、脱いだシューズを指導者に見られていたことありませんか?「いいシューズだね。脱いでよく見せて。」と言われたことありませんか?

もしかしたら陸上競技に対する心構えをチェックされているのかもしれませんよ!! 

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