うさりく先生の陸上教室

 

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正と確認~スタート時の不適切行為の対応~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正と確認、スタート時の不適切行為(「ピク付き」などを含む)の対応について。

 

  

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)第162条5「スタート」に関する条項には次のような記載があります(ルール原文を編集)。

競技者が下記の行為をしたと判断したなら、スターターはスタートを中止しなくてはならない(以下、合図とは「On your marks( 位置について)」または「 Set( 用意)」のこと)。

(a) 合図の後で正当な理由もなく手を挙げたり、クラウチングの姿勢から立ち上がった
(b) 合図に従わない、遅れることなく速やかに最終の「用意」の位置につかない
(c) 合図の後、音声や動作その他の方法で他の競技者を妨害した


(c)の「動作」という文言は2018年度競技規則の修改正で新たに加わりました。これにはスタートの号砲の前に競技者の身体がピックと動く、いわゆる「ピク付き」も含まれます。

そしてこれら(a)(b)(c)の行為に対し(ルール原文を編集)、

審判長は不適切行為があったとして、該当競技者に警告イエローカード)を与えることができる。 同じ競技会の中で2回警告が与えられた競技者はその種目で失格(レッドカード)となる。 警告の場合、グリーンカードは示さない。


「同じ競技会の中で2回」とは同一レースに限らず、異なるラウンド(予選や決勝など)や異なる種目で計2回のことを言います。つまり警告の回数は累積されるのです。 2回目の警告で失格となった競技者は、それ以後のその競技会の全ての種目(リレーも含む)に出場できなくなります(その競技会から「除外」されます)。

ここまでがスタート時の不適切行為に関する競技規則(ルール)の原則です。

スタートの号砲の前の動作のひとつ「ピク付き」、2017年度競技規則では、「ピク付き」を行った競技者が口頭で注意され、競技者全員にグリーンカードが提示されました。

しかし2018年度競技規則では、警告となる場合があるというかなり厳しい規則になりました。

この競技規則、競技経験が浅い競技者等では「ピク付き」を行うことが比較的よくあり、厳しすぎるのでは・・・

 

そこで日本陸上競技連盟は、日本国内規則国内競技会のみに適用)として次のような定めを設けています(国内規則の概要)。

日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会(日本選手権、インターハイ、全国中学等)では競技規則第162条5(原則)が適用される
他の競技会では主催者が競技規則第162条5(原則)を適用するか否かを決めることができる
原則を適用しない場合は、主催者が「不適切行為」に対してどのような対応をするか決め、競技注意事項等に明記し、競技役員、競技者に周知させる
但し、原則を適用しない場合でも、競技規則第162条5の⒜⒝⒞の不適切行為が繰り返し行われたり、悪質なものは警告や除外、失格の対象となり得る

 

以下、原則を適用しない場合の対応例です。

例1:競技規則第162条5(c)の「動作」は不適切行為とせず、2017年度競技規則と同様にすべて注意(競技者全員にグリーンカード)にとどめる

例2:競技規則第162条5(c)の「動作」に該当する不適切行為は、該当競技者を注意とし、その競技者が同一レースで2回以上注意を受けると警告となり警告は累積される。注意でもグリーンカードは提示しない(同一レースで注意が累積されるため)。注意の累積は同一レースのみで他のレースやラウンド、他の種目には持ち越さない。警告(イエローカード)2回でその種目のみ失格とし、競技会からは除外されない(他の種目には出場できる)

例3:競技規則第162条5の警告(イエローカード)は2回目でその種目のみ失格とし、競技会からは除外されない(他の種目には出場できる)

例1と例2は競技規則第162条5(c)の「動作」の場合に限定しています。起きやすい「ピク付き」などに配慮したものです。

例3は原則を適用するが警告2回で失格となっても他の種目には出場できるということです。「ピク付き」などの動作も警告の対象となり得ます。

尚、日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会につながる各地区の予選会等では原則を適用することが望ましいのですが、原則を適用しない場合は、日本陸上競技連盟が主催、共催する競技会に進んだ際には原則が適用されるということを競技者等に周知させる必要があります。

 

競技会に出場する時には、まず競技規則第162条5の原則を知り、その上で主催者が定めた独自規則(原則を適用しない場合の対応方法など)があるかを競技注意事項などで確認しましょう。

 

 

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正~混成競技(同得点)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、混成競技で同得点の際の成績(順位)について。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、混成競技で同得点の際の成績(順位)に関することです。

混成競技の種類
・男子(一般・U20・U18):五種競技・十種競技
・男子(高等学校):八種競技
・男子(中学校):四種競技
・女子(一般・U20):七種競技十種競技
・女子(U18・高等学校):七種競技
・女子(中学校):四種競技
※高等学校と中学校は国内の正式な競技会での競技

各競技の種目
・五種競技(1日で記載の順序で行う)走幅跳やり投、200m、円盤投、1500m
七種競技(連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100mハードル、走高跳砲丸投、200m
【第2日】走幅跳やり投、800m
・八種競技(連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、走幅跳砲丸投(6㎏)、400m
【第2日】110mハードル、やり投走高跳、1500m
十種競技(男女・連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、走幅跳砲丸投走高跳、400m
【第2日】110mハードル(女子は100mハードル)、円盤投棒高跳やり投、1500m
十種競技(女子・連続する2日間で記載の順序で行う)
【第1日】100m、円盤投棒高跳やり投、400m
【第2日】100mハードル、走幅跳砲丸投走高跳、1500m
・四種競技(記載の順序で1日あるいは2日で行う)
【男子】110mハードル、砲丸投(4㎏)、走高跳、400m
【女子】100mハードル、走高跳砲丸投(2㎏721)、200m
※女子の十種競技には2種類の順序があります。


混成競技は各々の種目の記録を点数に換算し、その合計得点を競う競技です。

2人以上の競技者が同じ得点をとった時の成績(順位)の決定は次のように競技規則(ルール)で決まっています。

同得点
競技会でどの順位についても二人以上の競技者が同じ得点をとった場合同成績とする。

同得点の場合は同成績(同順位)となります。

このルール、2018年度の競技規則(ルール)修改正でこのようになりました。

2017年度のルールでは、2人以上の競技者が同じ得点をとった時、次のように順位を決めていました。
まず、同得点が2人の場合、同得点の他の競技者よりも多くの得点をとった種目の多い競技者を上位の順位、つまり各種目ごとに得点を比較し勝ち負けを決め、勝ち数の多い競技者が上位の順位となるということです。
この方法でも順位が決まらないまたは同得点が3人以上の場合は、各種目のどれか1種目で最高得点(同得点者間での比較)をとった競技者を上位の順位としました。
それでも順位が決まらない場合は2番目の種目、3番目の種目と順に種目を下げていき、最高得点(同得点者間での比較)を取った競技者を上位の順位とし、これでも順位が決まらないときは同成績(同順位)とされました。

 

混成競技、2人以上の競技者が同得点の場合は同成績(同順位)、わかりやすくなりました。

混成競技で好成績を出すには、複数種目での「総合力」が求められ、特に男子の優勝選手は「キング オブ アスリート(King of Athlete)」と称されることもあります。

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

リレー、バトンパス(受け渡し)のルール 2018年度日本陸上競技連盟競技規則版

f:id:usariku:20170423225103p:plainリレー、バトンパス(受け渡し)のルール、2018年度日本陸上競技連盟競技規則の修改正がありました。
2018年度日本陸上競技連盟競技規則版のリレーのバトンパス(受け渡し)に関するルールです。 

    

 

 

 


この記事で扱うリレーは4×100mリレーと4×400mリレーです。

他のリレー種目でも考え方は同じですが図など異なることもありますので説明から省きます。

 

4×100mリレーと4×400mリレー共通事項

ルールブックから関連する記述を引用し、それぞれ詳しくみていきます。

 

 バトンは競技中手でもち運ばなければならない。  

 

レース中、競技者が他チームのバトンを使ったり拾い上げた場合、そのチームは失格となる。相手チームは、有利にならない限り失格とはならない。


これらは説明するまでもないこと、当たり前ですね。 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain バトンパス(受け渡し)の区間「テイク・オーバー・ゾーン」

バトンは、テイク・オーバー・ゾーン内で受け渡されなければならない。

 

一般的にはバトンゾーンといわれます。ルール上ではテイク・オーバー・ゾーンです。 バトンパスはこの区間内で行います

 

2018年度競技規則(ルール)修改正でテイク・オーバー・ゾーンの長さがリレー種目によりかわりました。次の記事がその内容です。 

www.usariku.com

 

 

 

4×100mリレーのテイク・オーバー・ゾーン

  下図はイメージです(左側のマーキング(ライン)の場合、基準線がないこともあります)。

f:id:usariku:20180313143540j:plain

図のようにテイク・オーバー・ゾーンの入口、出口を示すマーキング(ライン)は2種類あります。以下、左側の図で説明しますが、右側の黄色矢印の場合も考え方は同じです。

 

*テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふちライン上はゾーンに含まれませんf:id:usariku:20170518021718j:plain

 

*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン
下の写真の白の横ラインです。
このラインの境目はスタート地点寄りのふち。このライン上はゾーンに含まれます
 f:id:usariku:20170518021646j:plain

 


4×400mリレーのテイク・オーバー・ゾーン


<第1走者から第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

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これも入口のライン上はゾーンに含まれ出口のライン上は含まれません


<第2走者から第3走者、第3走者から第4走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン>

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これも入口のラインはゾーンに含まれ出口のラインは含まれません

 

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンパスの始まりと終わり

バトンのパスは、受け取る競技者にバトンが触れた時点に始まり、受け取る競技者の手の中に完全に渡り、唯一のバトン保持者となった瞬間に成立する。それはあくまでもテイク・オーバー・ゾーン内でのバトンの位置のみが決定的なものであり、競技者の身体の位置ではない。競技者がこの規則に従わなかったときは、チームは失格となる。

 
バトンパスは、バトンを受け取る走者(次走者)バトンが触れた瞬間に始まり、バトンが渡す走者(前走者)手を離れ次走者の手中に収まり、次走者のみがバトンを持っている状態になった瞬間に終わりです。


そのバトンパスは、テイク・オーバー・ゾーン内で行われなければならず、選手の身体の位置には関係なく、バトンの位置で決まるということです。
この通りに行われないバトンパスは違反と見なされチームは失格になります。


ポイントは「バトンの位置」で決まるということです。選手の身体がテイク・オーバー・ゾーンの外であってもバトン全体がゾーンの中にあり、正しく受け渡しが行われていれば問題はありません。

バトンパスが開始し完了するまでの間に、バトンがテイク・オーバー・ゾーンの外に出ると失格、バトンパスが開始されていない(次走者にバトンが触れていない)状態で、前走者が次走者ふたり共テイク・オーバー・ゾーンの先に出て(バトンも出る)も、バトン全体がテイク・オーバー・ゾーン内にある位置まで戻りバトンパスを行えば失格にはなりません。

 

f:id:usariku:20170418121827p:plain バトンを落としたとき

もしバトンを落した場合、落とした競技者がバトンを拾って継続しなければならない。この場合、競技者は距離が短くならないことを条件にバトンを拾うために自分のレーンから離れてもよい。加えて、そのような状況でバトンを落としたとき、バトンが横や進行方向(フィニッシュラインの先も含む)に転がり、拾い上げた後、競技者はバトンを落とした地点に戻ってレースを再開しなければならない。上記の手続きが適正になされ、他の競技者を妨害しない限りは、バトンを落としても失格とはならない。一方、競技者がこの規則に従わなかった時、チームは失格となる。


ポイントは、落とした選手が拾うこと。
バトンパスの行為が始まってから(次走者にバトンに触れた時が行為の始まり)次走者だけがバトンを持っている状態になるまでにバトンを落とした場合は前走者,次走者のどちらが拾ってもよいのです。
ただ、本当に次走者にバトンが触れたのかどうかで問題になることがあります。
もし競技役員に「触れていない」と判断されれば、バトンを落とした選手は前走者なので、前走者が拾わなければ失格となります。
「次走者に触れた」ことが明らかでないときは、渡す走者(前走者)が拾うようにすることです。

次のポイントは、落としたバトンが他のレーンに転がり出たときは、他のレーンの選手のじゃまをしないように拾い、バトンが転がり出たところから自分のレーンに戻ることです。 

 

4×400mリレーのみに関係する事項


ルールの記載です(一部関係しない部分は略)。 

4×400mリレーのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。


簡単に言うと、加速ゾーンはないということ。 

次のふたつのルールは関係する内容です。

4×400mリレーの第3、第4走者は審判員の指示に従い、前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で、内側より並び待機する。その後、待機している走者は、この順序を維持しなくてはならず、バトンを受け取るまで入れ替わることは認められない。違反した場合は、そのチームを失格とする。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが使用されませんレーンが分かれていないということです。

次走者は前走者が第2曲走路入り口(1レーンの200mスタート地点=400mトラックの半周の地点)を通過した順序で並び、その後前走者の順位が入れ替わっても、次走者は入れ替わってはならないということです。

下のイメージ、テイク・オーバー・ゾーン入口の ● のところに内側(1レーン側)から順に並びます。このときラインを踏んでも構いませんが、前走者の方に踏み越してはNGです。

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4×400mリレーも含めたどのリレー競走においても、レーンが使用されていない場合は、次走者は、他の走者の進行をじゃまするために妨害したり押しのけたりしないならば、走って来るチーム走者が近づくにつれてトラックの内側に移動できる。4×400mリレーの場合には、次走者は第170条20で規定された順番を維持する。もし競技者が、この規則に従わないならば、そのチームは失格となる。


4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスのために次走者がテイク・オーバー・ゾーンの入口に前ルールのとおりに並んでいますが、内側のチームがバトンパスを行い、走路があいたときには、内側に詰めても構わないということです。
ただし、前ルールで決まった並び順をかえることはできません

  

まとめ

 

★バトンのパス(受け渡し)はテイク・オーバー・ゾーン内で始まり終えること。
★テイク・オーバー・ゾーン内か外かはバトン全体の位置できまる。選手の身体の位置ではない。
★テイク・オーバー・ゾーンには入口のラインは含まれるが出口のラインは含まれない。
★4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが分かれていない。次走者が並ぶ順番は前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で以後かえてはならない。
★バトンを落とした時でも、落とした選手が拾い、他のレーンにバトンが転がり出た時は、他のレーンの選手のじゃまをせず、バトンが出た場所から自分のレーンに戻れば構わない。

かなり細かいことまで書かれていますが、競技役員(監察員という審判)が見ています。
また、大会によっては、ビデオ監察ということも行っており、バトンパスが正しく行われているか、違反はないかを別室で確認することも 行われています。

実際に人がレースを見て判断が難しい違反が、ビデオ監察で確認できたという例もあります。

4×100mリレーでのテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによる失格は良く見ますが、4×400mリレーでもテイク・オーバー・ゾーン外でのバトンパスによるミスが起きています。

前走者がゾーン手前で転倒、バトンがゾーン内に入っていないのに次走者が手を出し受け取ってしまう失格、第3走者、第4走者が決められた順序で並んでいたのに、最後の直線で前走者の順位がかわったために待つ順番をかえてしまい失格。

ルールを知らずに行ってしまったこともあるようです。

 

ルールをきちんと知り練習そして競技にのぞみましょう。

 

 

    過去の記事一覧f:id:usariku:20170517002941p:plain

 

日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の運用確認~フィールド種目(試技開始の合図)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正などに合わせ、規則の修改正ではないものの、運用の確認を行ったこともあります。フィールド種目の試技開始に関して。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正などがありますが、運用の確認も行われています。フィールド種目の試技開始に関するものです。

 

棒高跳を除くフィールド種目で残っている競技者数(試技を行っている競技者数)が4人以上であるとき、または各競技者の最初の試技であるときの試技時間が30秒に短縮されたという競技規則(ルール)の修改正について前回の記事で書きました。 競技規則(ルール)には、

審判員は、競技者に試技を開始するための用意が完了していることを示さなくてはならず、試技時間はこの瞬間からカウントダウンが始まる。 

という記載があります。

これは、試技時間の開始のタイミングその合図を審判員が競技者に示すことについて書かれたもので、2017年度競技規則でも同じ記載がありました。

これまで多くの競技会では、選手の準備が整っているか確認して審判員が合図(通常「白旗を降る」)を出していました。選手と審判員がアイコンタクトを行うような運用です。

しかし規則(ルール)では、試技を開始するための用意が完了していることを競技者に示すとなっており、選手を待つことは記載されていません。

2018年度日本陸上競技連盟競技規則の修改正に合わせ、この合図を出すタイミングについて、選手の準備が整うのを待つことなく、運営側の準備が整ったら合図することが確認されました。

これまで競技会でよく見られた光景、選手の呼び出しが行われても選手が離れたところにいたり、まだ競技の姿(衣類やシューズなど)になっていないときなどは、審判員が試技開始の合図を待つことがありました。

これからは待ちません

自分の試技順が近づいているときは呼び出しに注意しましょう。

時には試技順が前の選手がパスをし、思っていたより早く呼ばれることもあります。

これまで1分あった試技時間が30秒になり、試技開始の合図も早まることがある。
試技時間オーバーで無効試技とならないように注意しましょう!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正~フィールド種目(試技時間)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正、フィールド種目の試技時間に関することです。 

    

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)の修改正ではフィールド種目の試技時間に関するものがあります。

フィールド種目では、審判員は、競技者に試技を開始するための用意が完了していることを通常「白旗を降ろす」ことにより示します。
試技時間はこの瞬間からカウントダウンが始まります

競技者はこのカウントダウンが始まってから、定められた時間内に試技を開始しなければ、競技者の責によらない理由(例えば他の競技者からの妨害)により試技ができないなどの場合を除き、無効試技として記録されます。

この定められた時間試技時間です。

棒高跳を除くフィールド種目で残っている競技者数(試技を行っている競技者数)が4人以上であるとき、または各競技者の最初の試技であるとき試技時間が(1分間から)30秒に短縮されました。

試技時間が超過していても、競技者がすでに試技を開始していたら、その試技は認められます

「各競技者の最初の試技」という記載は新たなものです。
これは、例えば走高跳でパスを行っていて一度も試技を行っていないうちに、競技者数が3人以下に減って試技時間が長く(例えば2~3人だと1分30秒)なっても、一度も試技を行っていない、つまり最初の試技となる競技者の試技時間は30秒ということです。

 

他に試技時間に関する競技規則の修改正があります。

走高跳棒高跳優勝が決まり競技者が一人となり、世界記録日本記録大会記録等に挑戦する場合には、定められた制限時間(試技時間)より1分延長しなければならなくなりました
但し、他の競技会等への参加標準記録突破のための挑戦は1分延長の対象外です。


これまで1分あった試技時間が30秒になります(競技者数等による)。

ルールを知って、試技時間オーバーで無効試技とならないように注意しましょう!!

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)解釈の訂正 ~リレー編(オーダー用紙提出)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則から解釈が訂正されたこともあります。リレーのオーダ―用紙提出について。 

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの解釈の訂正(明確化)もあります。リレーのオーダ―用紙提出について。

2017年度日本陸上競技連盟競技規則では、

リレーチームの編成は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻の1時間前までに正式に申告しなければならない。それ以後の変更は、最終招集時刻までに主催者が任命した医務員の判断がない限り認められない。各チームは申告された競技者がその順番で走らなければならない。
この規則に従わなければ、チームは失格となる。

という記載でした。

2018年度日本陸上競技連盟競技規則では、

リレーチームの編成は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻の1時間前までに正式に申告しなければならない。
一度申告したらその後の変更は、招集完了時刻までに主催者が任命した医務員の判断がない限り認められない。各チームは申告された競技者がその順番で走らなければならない。
この規則に従わなければ、チームは失格となる。
〔注釈〕
招集完了時刻前であっても、一度申告した編成の変更(オーダー用紙の差換え)は認められない。
医務員の判断による変更は出場選手の変更のみ認められ、編成(走る順番)の変更は認められない。

という記載になりました。 

 

招集完了時刻前であっても、一度申告(提出)した編成の変更(選手の入れ替え、走順の変更など)は行えません。

医務員の判断による変更は出場選手の変更(入れ替え)のみ認められ、編成(走る順番)の変更は認められません。

2017年度規則の「それ以後」の「それ」がオーダー用紙提出締切時刻とも受け取れました。そこを「一度申告したらその後」と記載し、再提出(申告)のことだと明確にしました。
また、医務員に認められた変更も選手の入れ替えだけで、走順の変更は行えないことも注釈で明確にしました。

競技会で、オーダー用紙提出締切時刻前だからといって、内容(選手入れ替えや走順)の変更を申し出て来ることはよくありました。
2017年度競技規則ではそれを認めて良いかの解釈が曖昧でしたが、2018年度競技規則では明確になりました。

オーダー用紙の提出のタイミング、早くても構いませんが、医務員に認められた選手の入れ替えを除く変更は行えないことを念頭に・・・

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)追記 ~リレーのマーカー~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則に追記された事項もあります。リレーのマーカー(テープ)に関する追記について。

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの追記もあります。

今回は、4×100mリレーなどで、前の走者が走ってきて、次の走者が走り出すタイミングを決めるためなどにレーン上に貼る、マーカー(粘着テープ)について。

 

あのマーカー(テープ)、自分と隣のレーンの境目の内側のラインに少しでもかかっていたらNG、サイズは最大40cm×5cmであることなど過去の記事でも紹介しています。www.usariku.com

 

マーカー(テープ)に関する規則(ルール)は守られていないという以前に知られていない場合が多いのです。

オリンピックなどの大規模国際大会でさえルールに則っていないことがありました。

www.usariku.com  

 

ルールでは(一部略)、 

レーンでリレーを行う場合、競技者は大きさが最大50㎜×400㎜のテープをマーカーとして1カ所、自らのレーン内に貼ることが許される。それ以外のマーカーの使用は認められない。

と記載されています。

自らのレーン内に貼ることが許される」、つまり内側のラインは含まれないということです。

2018年度規則(ルール)では、次の文言が追記されました。

規則に違反している マーカがあれば、規則に合わせるよう、あるいは剥がすよう 、審判員は当該競技者を指導する。指導に従わない場合は、審判員が剥がさなくてはならない。
〔注意〕悪質な場合、第145 条2を適用することができる。

 

次の記事はマーカーが内側のラインに触れていることを審判員が注意し、規則に合わせるようにさせているところ、審判員が指導している様子です。 

www.usariku.com

 

しかし、このように指導し是正させることは行われてきていない大会も多数あるように感じます。
その理由として審判員の人数が足りないことが考えられます。また競技進行の都合上時間的な余裕がないこともあったのでは・・・
もちろん少ない人数、厳しい時間の中でも、きちんと確認、指導している審判員もいます・・・

2018年度規則(ルール)修改正で、テイク・オーバー・ゾーンの長さが30mになったリレー種目があります。それに伴い加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)もなくなりました。

これによりテイク・オーバー・ゾーンの入口の審判員がマーカーを貼る場所に近くなり、これまでよりマーカーが規則に合っているか確認し易くなったと思います。

追記された規則(ルール)、

規則に違反している マーカがあれば、規則に合わせるよう、あるいは剥がすよう 、審判員は当該競技者を指導する。指導に従わない場合は、審判員が剥がさなくてはならない。
〔注意〕悪質な場合、第145 条2を適用することができる。

これは審判員が行うことについての規則(ルール)ですが、審判員が「剥がさなくてはならない」ことも明記されました。
また、悪質な場合は規則第145条2、警告や失格の対象にもなり得ることが記載されました。

これまでも、マーカーのサイズや数、貼る位置などは規則(ルール)にあったことですが、実際には守れていないことが多かったことです。
特に貼る位置・・・
規則に反している時に指導しても理解できない選手やなかなか直さない選手も時々います。
時にはこれまで注意されたことがないと言い出す選手も・・・
審判員が貼る位置を直したりすることはありません。
今後は場合によっては審判員に剥がされることもあり得ます。

レース直前に指導されること自体、集中力や各選手のルーティーンなどにも影響することです。

マーカーのサイズや数、貼ることができる場所などの規則を知って、審判員による指導を受けないのが望ましいことです。 

 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)修改正 ~リレー編(20m→30m)~

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2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの修改正や解釈の明確化などがあります。
まずリレーに関することについて。 

    

 

 

 

2018年度日本陸上競技連盟競技規則(ルール)では2017年度規則からの修改正や解釈の訂正、明確化などがあります。今後そのポイントを紹介する記事を書く予定です。

まず今回は、リレーに関するいくつかあることの中、既に2017年12月の記事でも書いていますが、バトンパスが行えるテイク・オーバー・ゾーンが20mから30mになることについてです。

過去の記事掲載時点では不明だったことなども追記しています。

改正後のルール、

第170条
3. 4×100mリレーと4×200mリレーの全走者間およびメドレーリレー第1走者と第2走者間、第2走者と第3走者間のテイク・オーバー・ゾーンは30mとし、ゾーンの入口から20mが基準線となる。

ゾーンは、走る方向においてスタートラインに近い端を基点とする。レーン内で行われる各バトンの受け渡しについて、担当する競技役員は、各競技者が正しいテイク・オーバーゾーンの位置にいることを確認する。また、その競技役員は第170条4(マーカーの数とサイズ)が確実に遵守されるようにしなければならない。

〔注釈〕ただし、4×200mRで第3走者の途中からレーンがオープンになる場合は、第3走者と第4走者間のテイク・オーバーゾーンは20mとなる。

 

この変更、屋外で行われる競技会が対象です。室内競技のリレーでは変更ありません。

メドレーリレーでは、第1走者が100mで第2走者が200m、第3走者が300mの場合です。

メドレーリレーの第3走者と第4走者間(第3走者が300mで第4走者が400mの場合)、4×200mリレーで第3走者の途中からレーンがオープンになる場合の第3走者と第4走者間、×400mリレー、それ以上の距離のリレーでは20mのまま変更ありません



次の図、改正前後のイメージ図です。左側(2017年度まで)のものが右側(2018年度から)のようになります。

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ルールに記載の「基準線」とは上図のテイク・オーバー・ゾーン内にある白線(横線)のこと(赤矢印)、左の改正前はテイク・オーバー・ゾーンの中央(入口から10m)でしたが右の改正後の場合はテイク・オーバー・ゾーンの入口から20m にあります。

2017年度のルールでは「基準線」ではなく「センターライン」と呼ばれていました。
20mのテイク・オーバー・ゾーンの中央、センターだったからです。

「基準」とは、例えば4×100mリレーではスタートラインから第1走者と第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーンのこの白線までが100m、その白線から第2走者と第3走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーンにある白線までが100mというように、スタートラインから100m毎を示す位置(線、距離)のことです。

テイク・オーバー・ゾーンが20mから30mになるといっても、どの方向に長くなるか明記しなければなりません。前後に5mずつ長くしても30mです。

そのことを明確にしているのが「ゾーンの入口から20mが基準線となる。」という記述、基準線を基にあらわしています。ですからこの記述が、テイク・オーバー・ゾーンが30mになるのは、20mだったテイク・オーバー・ゾーンが入口より手前側、つまりスタートラインの方向に10m長くなることを意味しています。

でもこの「基準線」、引かれていない競技場もあります。
現実的には改正後ルールのテイク・オーバー・ゾーンの入口は改正前のルールの加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の位置なりますので、既存の基準線がない競技場でも運営に支障はありません。

このルール改正に伴いトラック上のマーキング(ラインなど)もかわります。

テイク・オーバー・ゾーンの入口のマーキングが10mスタート方向に移動するということです(上図右側)。

既存の競技場ですぐに塗りなおしなどの対応ができない場合は改修工事などを行う際に変更していくことになります。

新しくマーキングされていない競技場では、変更されるまで加速ゾーンの入口の助走マーク(通称、ブルーライン)の位置がテイク・オーバー・ゾーンの入口です。
 

このルール改正、規則(ルール)上では前述の文字の記述(170条3項)のように記載されているのみです。図などはありません。

図や前述のテイク・オーバー・ゾーン入口のマーキングについての説明を見ると、これまでの加速ゾーンがなくなったように見えますが、規則(ルール、170条3項)には加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)についての記載がありません。

では、これまであった加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)はどうなるのでしょうか?

 

2017年度のルールには次のような記載があります(一部略)、

第170条
18. 4×100mリレーと4×200mリレーでは第1走者以外のチームの走者、メドレーリレーでは第2・第3走者はテイク・オーバー・ゾーンの前10m以内のところから走り始めてもよい


この条項で加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の使用を規定していましたが、この条項の内容自体が2018年度ルールでは削除され、ルール上加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)の存在がなくなりました

ですから次のルール、

第170条
19. すべてのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。

リレーの際にテイク・オーバー・ゾーンの外で次走者がバトンパスのために走り出す(スタートする)ことは失格ということですが、2017年度までの加速ゾーン(通称「ブルーゾーン」)を使用できる場合は適用外がなくなり、全てのリレーに適用されることとなりました。

 

さて、ではなぜ30mになったのか・・・

 

まずバトンパスが正しく行われたかの判定をより正確にするためです。

バトンの受け渡しの際、競技役員は加速ゾーンとテイク・オーバー・ゾーンそれぞれの入口を見なければなりません。加速ゾーンの入口では、次走者が走りだすときに加速ゾーンの入口の助走ライン(ブルーライン)よりスタート方向のトラック上に足がでていないかなどを、テイク・オーバー・ゾーンの入口ではテイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されていないかなどを見ています。

規模の大きな競技会ではビデオ判定という映像で録画したものを見て判定することがありますが、まだほとんどの競技会では競技役員が目で見ています。

30mにすることで、競技役員がこれまで2か所を見なければならかった部分が1か所になりますのでより正確な判定が行われることが期待できます。

そしてもう一つの大きな理由はルールが単純になり、選手だけでなく観戦している観客にもわかり易くなるということです。

 

テイク・オーバー・ゾーンに入る前にバトンパスの行為が開始されて失格になることは小中高校生などではよく起きています。受け渡しを行う選手の走力差が大きいとき、次走者の走り出しが遅すぎるとき、走力がないのに加速ゾーン全体を使用しているとき、ルールを理解していないときなどが主な原因だと想像します。

この失格、国際大会ではめずらしいケースですが、2016年のリオデジャネイロオリンピックで起きています。

それに関することは次の記事です。 

このオリンピックでの失格はレアケース、30mと決める際には国際大会に出場するレベルのチームでは10mの加速ゾーンを超えてのバトンパスが当たり前でルール改正による有利不利はなく、むしろ上記のような理由でメリットの方が多いということになったそうです。

この失格があっためアメリカからこのルール改正(20m→30m)の要求があったと思われることもあるようですが、実はこのルール改正を要求したのはオーストラリアだそうです・・・

テイク・オーバー・ゾーンが30m、選手の走力差があるときなどは戦略(走順)にも影響するかもしれません。例えば前走者より次走者の方がかなり走力があるときには、すぐ受け取ることができ次走者を長く走らせることができるなど・・・

 

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競技会における広告および展示物に関する規定の徹底について

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日本陸上競技連盟が「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底を競技者の皆さんに呼び掛けています。

    

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日本陸上競技連盟が「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底を競技者の皆さんに呼び掛けています。

これは新たなルールではありません。これまでもあったルールです。

しかし、実際には守られていないことが多いのです。

本ブログでも、関係する記事を書いています。www.usariku.com

www.usariku.com

 

このルール、適用される競技会が決められています。ルールでは次のように記載されています。

〔 国内〕本規程は、以下のⅰからⅴの競技会に適用される。
ⅰ本連盟主催・共催競技会
ⅱ本連盟後援競技会
ⅲ テレビ放映またはインターネット等による不特定多数に公衆送信される競技会
ⅳナンバーカード広告協賛を付した競技会
ⅴ その他大会要項において本規程の適用を定め競技会における広告および展示物に関する規程を適用する競技会

本連盟主催・共催競技会、つまり日本陸上競技連盟主催、共催競技会、イ ンターハイ・全日中・国体・U20U18日本選手権、ジュニアオリンピックなど多数の大会が該当します。
その他大会要項において本規程の適用を定め競技会における広告および展示物に関する規程を適用する競技会」に該当する競技会も増えていますので、大会要項は必ず目を通しましょう。

ロゴやブランド名などの数、大きさ、その位置など、かなり細かい規定があります。

前述の過去の記事でも関係することを書いていますので是非参照してください。

この規定に関して、次のような経験がある人も多いのでは・・・

競技役員にロゴやブランド名の部分にテープを貼られる。
写真の選手は胸のブランド名がサイズオーバーでテープを貼られています。
日本陸上競技連盟主催大会です。

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競技で着用するものでテープで隠しきれない、テープが貼れない場合は着替えるように言われることも。これはTシャツやタイツなどとユニフォームの重ね着でよくあることです。
時にはペットボトルのラベルをはがされることも。

競技会によってはこの広告に関する規定を丁寧に選手に知らせていることもあります。次の写真は2017年夏に山形県で開催されたインターハイでの例です。

競技者招集所の前に商標に関する看板がありました。

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看板の各部アップ。日本陸上競技連盟の「競技会における広告および展示物に関する規程」に掲載の資料を引用しているようです。

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もし規定に反していたら各自で対応できるようにもなっていました。

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選手の中には招集時に競技役員に注意をされたりすると動揺する人もいます。

この山形インターハイのように自分で確認、対応できるのはとても良いことだと思います。

またルールには次のような記載もあります(一部略)。

広告は、本規程で認められた競技者の衣類上への表示方法でのみ許可される。
競技者との連携による広告は、ボディーペインティング、刺青、宝石、染髪、髪の毛を剃ること、その他のあらゆる形態での広告の表示を含めて禁止する。

規定に見合った広告は競技者の衣類上への表示方法でのみ認められます。
ですから、気合を入れて髪の毛を短髪にし、一部を剃りこんで、製造会社のロゴにすることなどはNGです。

 

ここからは選手の皆さんへのことではありませんが・・・

日本陸上競技連盟は「競技会における広告および展示物に関する規定」の徹底として競技者の皆さんに呼び掛けを行っており、選手に厳しいと思われがちですが、競技場内でよく見る広告ボードなどにも規定があります。
例えば、100mのスタート地点の後方にある看板、

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ルールでは、

100m(110mH)のスタート後方に特別の広告ボードを1枚置くことができるが、地面に設置しても、地面からもち上げて設置してもよい。
この広告ボードの高さは1.5m以内とし、幅はトラックの幅以内とする。このボードには、最大2社まで併記することができる。

と規定されています。

バックボード、表彰台の背後のボードや選手にインタビューする時の背後のボード、インタビューボードなど呼ばれることもあるものですが、ルールでは、

表彰台の背後、ミックスゾーン内、記者会見場内に設置されたバックボードには、競技会名、競技会ロゴ、スポンサー名/ロゴ(1社もしくは複数)、ならびにまたは各国陸連の名称/ロゴ(ウェブサイトアドレスを含む)を表示することができる。それぞれの表示の高さは30㎝以内とする。

掲示内容や高さの制限があります。

 

また競技役員にも規定があります(関係部分抜粋)。

上半身の衣類の製造会社名/ロゴは、1ヵ所表示することができる。そのような表示は文字の高さ4㎝以内、トータルのロゴの高さは5㎝以内で、面積40㎠以内の長方形とする。
役員の下半身の衣類に表示されている広告または他の表示は、本規程で定められた競
技者に対するものと同じ要件を満たさなければならない。


そして競技役員は他の競技会で支給された衣類を異なる競技会では着用できません。
ラソン大会などではスタッフジャンパー、夏場の大会では大会ロゴ入りポロシャツなどが支給されることもありますが、開催年や開催回数なども入っており、他の競技会では着ることができない1日(1大会)限りのウエアであることが多いのです。


競技会における広告および展示物に関する規定、改正は行われてきていますが、今日昨日できた新たな規定ではありません。

春先の競技会、寒いことも多いため重ね着をして上半身の衣類にロゴふたつ、下半身の衣類にロゴふたつは本当に多く見かけます。

ルールはルールです。
「知らなかった」は通じません。

文字やデザイン豊富な衣類が増えましたが、購入の際には注意を・・・

 

 

 

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男子マラソン日本新記録・・・世界との差は?

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東京マラソン2018で設楽悠太選手(ホンダ)が2時間6分11秒という日本新記録を樹立しました。世界との差は?

    

    

 

 

2002年シカゴで高岡寿成(当時所属カネボウ、現カネボウ監督)が樹立したマラソン日本記録2時間6分16秒を2018年2月25日に開催された東京マラソン2018で設楽悠太選手(ホンダ)が5秒更新、2時間6分11秒という日本新記録を樹立しました。

井上大仁選手MHPS)も2時間6分54秒という日本歴代4位の記録、一度のレースで2時間6分台を日本人2名が記録したのも初めてです。

※本記事の記録や順位などは2018年3月2日時点のものです。国際陸上競技連盟(IAAF)のホームページに掲載のデータに基づいています。

この2時間6分11秒は世界歴代88位の記録、マラソン世界記録は、2時間2分57秒、世界記録との差は3分14秒、まだ大きという声をよく聞きます。

日本記録、高岡氏が2時間6分16秒を樹立した2002年時点の世界記録は2時間5分38秒、世界記録との差は38秒、当時世界歴代4位の記録でした。

日本マラソン黄金時代と言われた頃、例えば1983年時点では瀬古利彦氏が世界歴代3位、世界記録との差は20秒宗猛氏が世界歴代5位宗茂茂氏が8位、世界歴代8位以内に日本の選手が3名もいました。

タイム差やこのような黄金時代と比べれば、世界との差は大きいと見えます。
また、2002年の高岡氏の記録が長年更新されなかったことから低迷しているといわれてきました。

では、日本のマラソンは本当に世界から遅れをとっているのでしょうか?

世界の地域(エリア)別歴代1位の記録および樹立日が次の表です。

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アジア記録は東京マラソン2018の設楽選手の記録、歴代2位は高岡氏の記録です。
ヨーロッパ記録は昨年2017年12月に更新されていますが、それまでの記録は2000年に出された記録です。

アフリカを除く地域(エリア)はアジア(日本)と同様に記録が伸びていないのです

設楽選手の2時間6分11秒は世界歴代88位ですが、歴代87位までの国別人数が次の表です。

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世界歴代87位(87名)を国別でみるとケニア48名、エチオピア34名合わせると82名もいます。
ロッコも地域(エリア)でみるとアフリカです。

アメリカの選手1名は北アメリカ地域の歴代1位、2002年の記録、ブラジルの選手1名は南アメリカ地域の歴代1位、1998年の記録、ノルウェーの選手1名はヨーロッパ地域の歴代1位です。


日本マラソン黄金時代と言われた例えば1983年時点、瀬古氏が世界歴代3位で1位2位共にオーストラリアの選手でした。

その時点の世界歴代87位(87位が2名で計88名)の内、ケニアの選手、エチオピアの選手はそれぞれ2名、計4名です。88名(世界歴代87位)に占めるケニアエチオピアの選手の割合は約4.5%です。

高岡氏が世界歴代4位の日本記録を樹立した2002年時点の、世界歴代1位の選手はアメリカ2位ケニア3位ブラジルの選手でした。

世界歴代86位(86位が3名で88名)の内、ケニアの選手は30名、エチオピアの選手は8名、88名に占めるケニアエチオピアの選手の割合は約43%です。

設楽選手が世界歴代88位の2018年3月2日時点、ケニアの選手は48名、エチオピアの選手は34名合わせて82名、87名に占めるケニアエチオピアの選手の割合は約94%です。
しかもケニアエチオピアを除く国の選手で2時間6分を切った選手はいません

日本のマラソン「世界との差」と言われますが、実際にはケニアエチオピア2ヵ国との差です。

東京マラソン2018での設楽選手の更新した日本記録、仮に現役選手を40歳未満と想定し、世界歴代記録から40歳以上の選手を除くと次表・・・

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日本記録は世界で77番目、ケニアエチオピアを除くと2時間5分48秒のノルウェーの選手に次ぐ記録です。


東京マラソン2018のレース後に放映されたあるテレビ番組で、2時間5分台、4分台も視野に入っていると設楽選手は語っています。

まさにその記録が世界と戦える記録とも言えるのではないでしょうか。

今後の日本男子マラソン界、注目したいと思います。 

 

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東京オリンピック 陸上競技の聖地は?

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2020年東京オリンピックパラリンピックのメインスタジアム、陸上競技が実施される新国立競技場の工事(準備)が急ピッチで進んでいます。
陸上競技の聖地は?

     

 

      

2018年1月28日現在の新国立競技場です。

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しかし、新国立競技場はオリンピック後「球技専用」に改修するという基本方針を2017年11月に政府が正式決定しています。

陸上競技界では「聖地」と呼ばれていた旧国立競技場(国立霞ヶ丘競技場)にかわる「聖地」について、東京都調布市にある東京スタジアム味の素スタジアム)にするという話もありましたが・・・

その味の素スタジアムの写真です(2018年1月撮影)。

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この味の素スタジアムの前を走る国道20号線甲州街道)のまさにその地点が・・・

 

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1964年東京オリンピックのマラソンの折り返し地点です。

そこには平和の象徴のハトをイメージした「1964TOKYOマラソン折返し地点」と刻まれた高さ1.5メートルの石碑もあります。

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しかし、この味の素スタジアム、現在は陸上競技(公認大会)には使えません。公認競技場としての更新(5年毎の検定)を行っていないのです。

味の素スタジアムでは2013年に日本選手権や「スポーツ祭東京2013」として国民体育大会陸上競技や全国障害者スポーツ大会の陸上競技が開催されましたが、大規模な陸上競技大会が開催されたのはその年が最初で最後となりました。

その2013年の日本選手権や国体では隣接する西競技場(陸上競技場)が補助競技場として使われましたが、現在は味の素スタジアムと西競技場の間に「武蔵野の森・総合スポーツプラザ」という運動施設(2020年東京オリンピックではフェンシングなどの会場)ができ、西競技場が補助競技場という雰囲気もなくなりました。

 

陸上競技の大規模大会に1年しか使用されなかった味の素スタジアムとオリンピック後に球技専用に改修される新国立競技場、陸上競技にとっては同じ運命だと感じました。

2020年東京オリンピック後の陸上競技の聖地は・・・どこ???

 

関連リンク

味の素スタジアム

西競技場 | 施設ガイド | 味の素スタジアム

武蔵野の森総合スポーツプラザ

 

 

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陸上競技における事故防止・安全対策

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陸上競技における練習や大会での事故防止や安全対策についてです。
過去にも主に大会時の安全対策について記事を書いていますが再度記事にします。

     

      

 

 

2017年に痛ましい事故が起きました。部活の練習中に投てき物が他の部活の生徒にあたるというものです。

陸上競技では、投てき物や全力で走っている選手など危険なものや場面がたくさんあります。

陸上競技における練習や大会での事故防止や安全対策については、日本陸上競技連盟も安全対策についてガイドブックや動画を公開しています。

今回はそれらの紹介などです。

f:id:usariku:20170423184004p:plain 陸上競技安全対策ガイドブック

http://www.jaaf.or.jp/rikuren/pdf/safetybook.pdf

PDF形式でダウンロード可能です。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 陸上競技安全対策ガイド動画

www.jaaf.or.jp

 

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain 本ブログで過去に取り上げた「安全」に関する記事

日本陸上競技連盟が公開しているものとは少し違う目線でみたものです。 

 


 

過去にはある大会で報道関係者が立ち入り禁止エリアに入り、数メートル横にやり投げのやりが着地したということもあります。

小学生の大会でのウォーミングアップ中に選手同士が接触し、ひとりがケガで競技に出場できないことも・・・

もっと痛ましい事故も多々起きています。

 

本記事で紹介した内容、競技会運営者、競技役員、指導者、選手、学校関係者、保護者、報道関係者など全ての方に見て頂きたいものです。 

 

  過去の記事一覧f:id:usariku:20170501233717p:plain

 

 

 

 

 

今春発売予定、ニシ・スポーツの新商品

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陸上競技関連用品を取り扱っている株式会社ニシ・スポーツから今春気になる新商品が発売される予定です。

  

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まず、株式会社 ニシ・スポーツに関する過去の紹介です。 



今春発売予定の新商品、まずその全体写真です。

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この記事で紹介する写真や説明は2017年10月時点のものです。品名、目的、特徴、価格等は変更となる場合もあります。現在カタログ等は作成中とのことです。

写真テーブル上左側:タイマー(レースクロック)、写真テーブル上中央:電子音ピストル(シグナル)、写真右側三脚のもの(写真では2組):光電管(クロックセンサー)です。

 

それぞれの説明です。

 

f:id:usariku:20170423184004p:plain タイマー(レースクロック)

電子音ピストル(シグナル)と光電管(クロックセンサー)と連動し作動します。リモコン付きでタイマー単体での使用も可能です。

秒単位や100分の1秒単位の切り替え、メモリー機能などもあります。

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f:id:usariku:20170423184004p:plain 電子音ピストル(シグナル)

光電管(クロックセンサー)と連動します。
スピーカー、ピンマイク付き、紙雷管を入れる手間がなくなります。紙雷管の購入が不要です。
これも単体での使用ができます。

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f:id:usariku:20170423184004p:plain 光電管(クロックセンサー)

電子音ピストル、タイマーと連動します。
三脚はカメラ用のものでも代用可能です。

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写真左:赤外線が出る部分、写真右:赤外線の反射板

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※各機器同士の接続は有線ケーブルです。 

 

商品単体でも使用可能なものがありますが、組み合わせるとまるで競技会での速報値表示と同等のことができ、しかもタイマーはメモリー機能付きです。

競技会での速報値表示については次の記事


光電管(クロックセンサー)2組を2か所に置けば、加速走のスタート、ストップの計測も可能とのことです。

マネージャーがいない部活、イベントなどでの簡易計測、用途は様々です。

 

お問い合わせ先:お問い合わせ | 株式会社ニシ・スポーツ

 

 

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ペースランナー(ペースペーカー)

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長距離走、特にマラソンでみられるペースメーカー、先頭選手を引っ張る役目が知られていますが、一般のいわゆる市民ランナー向けのフィニッシュ時間(設定時間)毎のペースメーカーが身近な存在になってきました。 

    

 

長距離走、特にマラソンでみられるペースメーカー、先頭の選手をハイレベルかつ一定のペースで引っ張る役目の走者で、レース序盤から選手同士がお互いにけん制し過ぎてペースが上がらない、ペースが乱れるなどが減り、場合によっては選手の風よけになるなど、先頭の選手の負担を減らすことにもつながります。 このペースメーカーは、高記録を出させることを目的に導入されます。

 

大会によっては、一般のいわゆる市民ランナー向けのフィニッシュ時間毎のペースメーカーが身近な存在になってきました。

大規模大会でなくても採用する大会が増えてきています。


このペースメーカー、ペースランナーと呼ばれることもあります(以下「ペースランナー」)。

 

ペースランナーは例えばフルマラソンの場合、3時間、3時間半、4時間・・・と概ね30分毎に設定されたフィニッシュタイムになるように、ほぼ一定のペースで走ります。

 

選手はペースランナーを目安に走ることにより、自身の目標タイムに挑戦します。

 

ペースランナーは、バルーン(風船)を頭につけたり、合わせてビブスなどで他の選手と区別がつくようにしています。

 

次の写真、あるハーフマラソン大会のペースランナー、頭にバルーン、ビブスに時間が書いてあります。このハーフマラソンでは制限時間は3時間、1時間40分、2時間、2時間半のペースランナーが配置されていました。写真のバルーンをつけている4名がペースランナーです。

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ペースランナーがいる大会で注意することがあります。

ひとつの設定タイムに1名しかペースランナーがいない大会があります。どの程度このような大会があるかは不明ですが確かに存在したのを知っています。
これはかなり危険です。ペースランナーは設定タイムより良い記録を持っている人が努めますが、もし急な体調不良などが起きた時には1名だとペースランナー不在となる場合があります。
もしペースランナーを目安とするなら、同じ設定タイムに複数名が走っている大会を選ぶようにしましょう。 

ペースランナーはその設定タイムより良い記録で走ることができる力を持っているため、最後までほぼ一定のペースで走ります。

競技力や経験にもよりますが、後半のペースが落ちる選手は、前半は余裕を持ってペースランナーを目安にできるスピードで走りましょう。前半からついていくのが精一杯なら上手く引っ張ってもらえれば良いのですが、多くの選手が後半かなりつらくなります。

ペースランナーはほぼ一定のペースで走るということを知って目安にしましょう。

そして、マラソンのコース審判員などを行っていて見かけることが多いのですが、ペースランナーの周りは人が多くなる傾向があります。

そのため走りにくい、給水がうまく取れないなどの事態が起きることがあります。

可能ならば少し後方に離れて走るのが良いと思います。
そして後半から終盤にかけて余裕があれば一気に前に出て先を目指しましょう。

ペースランナー、目安にするなら上記のようなことも考慮して、上手く利用しましょう。

最近では東京マラソンのように「完走サポートランナー」と呼ばれる、関門ギリギリのタイムで走るランナー達が、リアルタイムに「見える関門」となって、選手の完走をサポートする大会もあります。


ペースランナーを目安とすることなく1km毎の表示がある大会を選んで、自身でタイム(ラップタイムなど)を確認しながら走るのも良いと思います。

 

 

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アンチ・ドーピング(反ドーピング)

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ドーピングに関する国内初の事件が起きました。他競技ですが、陸上競技でもドーピングは問題となることが過去何度も起きています。ドーピングについての基礎知識などについて。

     

 

 

ドーピングに関する日本国内初の事件が起きました。ライバル選手の飲食物に禁止薬物を入れるという事件です。

陸上競技でもドーピングは問題となることが過去多数起きています。ドーピングについての基礎知識などについてです。

尚、本記事は正確性を重視し、日本アンチ・ドーピング機構等の関連機関公表の資料の引用やリンクを行っています。その関連資料やリンク情報は記事掲載時点では2017年のものです。

 

ドーピングとは、

ドーピングとは、競技力を高めるために薬物や方法などを使用したり、それらの使用を隠したりする行為 です。スポーツの精神に反するとして、禁止されています。

ドーピングが禁止されている理由

フェアプレイの精神に反する
ドーピングはルールで禁止されています。そのため、ドーピングという行為は、フェアプレイの精神の一つであるルールを守るということに反する行為です。

健康を害がいする
ドーピングを行うことによって、身体や精神に重い副作用がおこりえます。アスリートの健康を守るために、ドーピングは禁止されています。

反社会的行為
ドーピングは社会に大きな悪影響を及およぼす反社会的行為であることから、禁止されています。

 

ドーピング検査には、

競技会検査:参加する競技会で行われる検査
競技会外検査:競技会検査以外のドーピング検査(自宅やトレーニング場所で実施される)

 の2種類があります。

陸上競技の競技会でも大規模大会の多くでドーピング違反がないか検査が行われています。

ドーピング検査が行われる競技会では、DCO(Doping Control Officer:ドーピング検査担当者)やシャペロン(Chaperone:フランス語、その意味は女性に付き添う介添えの女性など)と呼ばれる競技役員がおり、検査通告を受けた検査対象選手はドーピング検査室に到着するまで、シャペロンやDCOの目の届く範囲で行動しなくてはいけません。

検体のすり替えなどを防ぐためでもあります。

そしてドーピング検査(詳細は下記の「アンチ・ドーピングガイドブック」などを参照してください)。

 

身近なもの、何気なく使う風邪薬でもアンチ・ドーピング規程(反ドーピング規定)に違反してしまうことがあります。

 

ドーピングに関するガイドブック、アンチ・ドーピング機構が公開している資料「アンチ・ドーピングガイドブック」(PDF)です。

http://www.realchampion.jp/assets/uploads/2013/03/7faecbf2913bb0027d4cd6d7c06904a9.pdf

 

日本陸上競技連盟の医事委員会も、「アンチ・ドーピング情報」をサイトで提供しています。

www.jaaf.or.jp

 

アスリートに向けてアンチ・ドーピング機構が作成した特設サイトです。 

 

www.realchampion.jp

 

アンチ・ドーピング機構は、アンチ・ドーピングの知識を持った薬剤師をスポーツファーマシストとして認定しています。 全国に約6000人いるスポーツファーマシストに直接相談できるよう検索サイトを提供しています。 

スポーツファーマシスト会員検索

 

しかし、病気などの治療のために禁止薬物を使用しなけらばならないこともあり得ます。

その際は、TUE(治療目的使用に係除外措置) 事前申請という手続きにより競技出場を認められることがあります。

TUEが認められるには、次の条件を満み たすことが必要です(TUE申請承認条件)。

①治療上、使用しないと健康に重大な障害を及およぼすことが予想される
②治療上使用した結果、健康を取り戻す以上に競技力を向上させる効果を生まない
③他に代えられる合理 的な治療法がない
④ドーピングの結果生じた副作用ようの治療ではない

 

2017年度、国内のTUE事前申請が必要な競技会は次のとおりです。(一覧に掲載されていない競技大会においてもドーピング検査は実施されます。)

・第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」≪本大会≫
・第101回 日本陸上競技選手権 50km競歩
・第19回 長野マラソン
・第7回 高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン
・GPシリーズ第1戦(混成競技)※大会名未定
・第65回 兵庫リレーカーニバル(GP2)
・第51回 織田幹雄記念国際陸上競技大会(GP3)
・第33回 静岡国際陸上(GP4)
セイコーゴールデングランプリ陸上 2017
・第101回 日本陸上競技選手権 混成
・第101回 日本陸上競技選手権
・第31回 北海道マラソン2017
・第65回 全日本実業団対抗陸上競技選手権
・第56回 全日本50km競歩高畠大会
・第101回 日本陸上競技選手権 リレー
・第3回 さいたま国際マラソン
・第71回 福岡国際マラソン
・第37回 大阪国際女子マラソン
・第72回 香川丸亀国際ハーフマラソン
・第67回 別府大分毎日マラソン
・第101回 日本選手権 男子・女子20km競歩
・第101回 日本選手権クロスカントリー競走
・2018 東京マラソン
・第73回 びわ湖毎日マラソン
・2018 名古屋ウィメンズマラソン
・2018 アジア選手権20km競歩 兼 第42回全日本競歩美大

 

ドーピングを行うことによって、身体や精神に重い副作用がおこりえます。アスリートの健康を守るために、ドーピングは禁止されています。これはトップアスリートだけでなく全てのアスリートに通じることです。

※病気などの治療のために禁止薬物を使用することを望ましくないと言っているものではありません。医師や薬剤師に相談してください。

 

アスリート、コーチなどの指導者はもちろん、選手の保護者の皆さんも基本的な知識を知る必要があると思います。


 

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